鉄道模型 ドイツ連邦鉄道 DB 支線旅客用テンダー式蒸気機関車 BR 24 014号機 (Märklin 29245)
今回は、ドイツ連邦鉄道 DBの支線旅客用蒸気機関車 BR 24 について紹介します。
(For English/German speakers: Review of the Märklin 29245 HO scale DB BR 24. Please use your browser's translation feature to read the full text!)
ブログ内の詳細や全文は参照元のウェブ文書をご確認ください)
BR 24は、ドイツ国鉄 DRGによって計画された支線用旅客制式蒸気機関車です。
<BR 24主要諸元>
| 型式 | 1'C h2 |
|---|---|
| 軸配置 | 1'C |
| バッファ間距離 | 16.955m |
| 運転重量 | 57.4t |
| 軸重 | 15t |
| 動輪径 | 1,500mm |
| シリンダー | 過熱式二気筒 |
| 出力 | 677kW |
| ボイラー圧力 | 14bar |
| 最高速度 | 前進 90km/h / 後進 50km/h |
1928年から1940年までに95輌が製造され、DBでは1966年まで、DRでは1972年まで使われました。
本機はドイツ東部地区で多用されたこともあり、第二次世界大戦後、34両がポーランド国鉄 PKPに渡り、一番最後となる1976年まで使用されました。
BR 24の実車の詳細については、当方の過去記事 ドイツ連邦鉄道 DB 支線旅客用テンダ式蒸気機関車 BR 24 044号機(ROCO 61404)を参照お願いします。
なお、BR 24のタンク機がBR 64であり、このあたりの関係は日本のC56とC12と同じですね。
というわけで支線旅客用機の実車は生産量も多い方ではなく、DBにおける廃車も1960年代半ばでしたが、その取扱いやすさから模型の世界では人気のある車種でした。
実際、BR 24は古くからドイツの主要メーカー各社が製品化しました。
Modelbau-Wiki の記述によると、HOの量産模型では、なんと第二次世界大戦の終戦から僅か9年後の1954年にFleischmannから発売されたのが最初のようです。
次に1956年、東独のGützold、Märklin、TRIXから同時に発売されました。
これらはどれも製品寿命が長く、1980年代まで繰り返し生産されたようです。
なお、この時代ですので、MärklinとTRIXは全く別の製品のようですが、両方とも機関車駆動です。
この次は約20年間が空いて、1975年にFleischmann(二代目)が発売されています。
初代はダイカストみたいですが、二代目はプラ製のボディとなり、細密感が増しています。
駆動方式は同社伝統のテンダーモーター/テンダー駆動です。
なお、Fleischmann製品は、1989年にBR 64と同時にロッドや弁装置が細密化されて、さらに実感が増しました。
これから先は欧州長期不景気の影響もあったのでしょうか、新製品は途切れました。
約20年後の2008年になって、ROCO、そしてこちらで紹介する、Märklinから全く新しい製品が発売になりました。
別記事で紹介したとおり、ROCOは細密化を追求した2000年代の製品ですが、こちらのMärklinは、1950年代の製品から大幅なグレードアップを図っているものの、入門者も手に取りやすい価格を追求した製品と言えると思います。
当時の価格は実売113ユーロ→15,300円(19%VAT込み)でした。
1ユーロが135円!!という2026年現在からは信じられないレートでしたが。
ただし、三線式fxデジタルであり、双方通信のmfxではありませんけど。
この当時、同社のBR 185.2も従来から考えられないような低価格製品でしたから、高齢化が進み衰退期にあった欧州のHO界にテコ入れを図ったのでしょうね。
私がこちらを入手したのは2012年の末で、ちょうど円高がすごい時期だったこともあり、MS2、客車3両、レールの含まれたスタートセットが送料込みで僅か3万円!!という信じられない価格でした。
このセット29245はアメリカ仕様なので、アダプターを含めそのまま使えるというラッキーな仕様でしたね。
なお、BR 24ですが、その後発売されたものはmfxフルサウンドになっています。
フルサウンド機にしては安価でしたね。
デジタルは卒業したので詳しいことは知りませんが、その後に発売されたフルサウンド製品は相応の価格になっていたような。
それで細部ですが、廉価版とは思えないくらいよくできています。
流石に半世紀の差異は大きいですね。
ロッド周りなど、入門者用とは思えないくらい繊細です。
車輪やロッドの黒染めも質感を増しています。
ただし、繊細なので取り扱いには注意が必要ですね。
キャブは制式機の形状で、シャープです。
レタリングもとても細かくかつ美しいです。 キャブも
反面、テンダーつかみ棒などは一体化されています。
シリンダーや弁装置はとても細かいです。
デフは金属製なので、強度も薄さもいいと思います。
動輪や車輪はダイカストなので、質感が良いですね。
ボイラー配管も一体成型です。
キャブ下は省略されているようですね。
リベットは美しいですね。
炭水車のレタリングは2000年代グレードですね。
台車もいい感じです。
テンダーはプラ製です。
ROCOの新版はテンダーがダイカストなので、機関車との質感の差がありますが、こちらはそういうことはありません。
前照灯、テンダーライトはLEDです。
BR 24はバック運転を行ったようですので、テンダーライトはあるといいと思いますね。
ROCOはテンダーモーター/テンダー駆動ですが、Märklinは伝統の機関車駆動です。
モーターは2000年代以降の主流となった円筒形モーターを採用しています。
DCMモーターの豪快かつ確実な走りに比べると、スムーズかつ静粛に走ります。
ただMärklinらしさという意味では、旧製品の方が勝っておりますし、牽引力もずっと強力だと聞いたことがあります。
ということで、初心者向けと位置づけられていた製品ですが、TRIXバージョンを含め、最近のものはフルサウンドの標準品となってしまいました。
そのためでしょうか、BR 185.2系に比べると、中古品に出会うことはあまりないように感じます。
2026/4/16 記
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