鉄道模型 HOのワム80000(IMON)のご紹介 こんなに違うんですよ。 HOj(1/87 G=12mm)とJ(1/80 G=16.5mm)

 少し前のことなんですが、あるブログに鉄道模型創世記の頃のお話が載っていました。

 気になるテーマだったので、個人の意見として、

「あくまで個人の空想(妄想)だけど、もし日本のJの始まりがアメリカ向け輸出部品の転用というのっぴきならぬ事情から生まれた妥協の産物ではなく、スケールだったらよかったのに。

 そうすれば、軌間と車体のあまりの縮尺差もなく、欧米との正当な比較ができたのに。」

というコメントを書いたんです。もちろん誰にも強制しないと付言してです。

 そしたらね、また現れたんですよ。

 軌間と車体の差は気にならないとか、戦車や飛行機とは違うって人が。

 はい、これが「実際にやってみた、並べてみた結果」だったらね、私は納得はしないまでも、個人の意見だから尊重します。

 模型の楽しみ方は人それぞれですが、軌間の差異が気にならないとされる方の多くは、まだ実物のファインモデルを間近で見る機会に恵まれていないだけなのかもしれません。

 なぜなら、2026年の日本では、ファインを見る機会は絶望的に少ないですし、ましてやファインとJを並べて論じている人も他では見たことがありません。

 でも、見たことがないのではわからないですよね。百聞は一見にしかずともいいますし。

 そして、誰もやらないのであれば、私がやるしかありません。

 具体的行動を起こさないで、自分の意見だけを主張しても、説得力には欠けると思いますので。

 気になるのか、気にならないのか。

 実物を見ていただき、その上で考えた方が楽しいと思うんですよね。

 と言うことで、相変わらずですが、この取り組みを継続することにしました。

 しつこくてごめんなさいね。


 そこで今回は、皆様にも一番馴染みのある、日本の鉄道車両最多生産数を誇る、最も有名なワム80000でやってみますね。

 HO代表は、IMON製品です。

 同社の製品とは思えないプラ製ながら、大変シャープな出来なのがわかると思います。

 何分にも生産量が少ないためと思われますが、価格は高めです。

 とは言っても、ブラスの1/10くらいですけどね。

 J(以下、1/80 1067mmを16.5mmで作る)代表は、軌間以外はシャープな出来のKATO製品です。

 発売から四半世紀は経過すると思いますが、当時としては画期的、今日的視点でも十分使えるハイグレードの製品と思っています。

 また価格が安いのも大きな特徴ですね。

 さっそく側面の比較です。

 数値では8.8%の差なのですが、こうして見ますと、もう親子と言っても良いくらい違いますね。

 KATOの連結器とIMONカプラーが連結できるのには、今更ながら驚きです。 

 上から見た絵。

 こちらも相当違います。

 斜め上から。

 こっちの方が差異を感じますね。

 左端を揃えて、並べてみました。

 どうしてもレンズなので画面が歪んでしまいます。

 目で見た感じはもっと差異を大きく感じました。

 端面。

 同様に差が大きいですね。

 ちなみにKATOのインレタは私が貼ったものではありません。

 この差異が決定的でしょう。

 線路も含んで。

 個人的にこの角度が一番違います。

 写真ではわかりにくいかもしれませんが、私個人はJの軌間のアンバランスさに最もがっかりするアングルです。

 あとはこれ。

 HOjとJでは、車体に対する軌間がここまで違うんですよ。

 あくまで個人の考えに過ぎませんが、ここまで違うと私は気になりますけど。

 比較表です。

ブランド(規格) ボディ長 (スケール寸法) 長さ誤差 ボディ幅 (スケール寸法) 幅誤差
IMON (HOj: 1/87) 101.9 mm 101.7 mm 0.17% 31.5 mm 31.6 mm 0.34%
KATO (J: 1/80) 111.0 mm 110.6 mm -0.35% 34.8 mm 34.4 mm 1.24%

※カッコ内は実車のスケール寸法(出典:貨車形式図 1978年)。数値は素人採寸によるものです。

 全長ではなくボディ長を採用しました。

 模型の場合、連結器はオーバースケールなので、全長では誤差が大きくなってしまうためです。

 素人採寸ではありますが、両方とも完全な誤差範囲にある優れた車体縮尺モデルであることがわかります。

 上写真では、ボディの大きさを比較するつもりでしたが、軌間の差異が明確になりましたね。


 ということで、いかがだったでしょうか。

 皆様はどうお感じになられましたか?

 私は、やはり特に上の写真を見てしまうと、軌間の差異を強く感じてしまいます。

 百歩譲って、Jの軌間は気にならないとしても、同じ車両の大きさが、HOとJでこんなにも違いますので、並べることが出来ない、仮に両方とも軌間が16.5mmだったとしても、一緒に遊べないことはわかっていただけたと思います。


 単独で楽しむのはもちろん、欧米型と並べるのに最適なHOj、すごく良いと思いませんか?

 以前も書きました通り、世界の1/76~1/80の鉄道模型の大多数はファインなのです。

 ファインでないのは、日本やイギリス1)、そしてHO鉄道模型があまり普及していない広軌の国、ロシア、スペイン、ポルトガルなど2)だけなんですよ。

 まずはそのことを知ってもらいたいと思います。

 私のようなものに出来ることは、極端に限られていますが、この記事がその一助になれば望外の喜びです。


1)OOはHOとは全く別の規格であり、その詳細は、BRMSB(British Railway Modelling Standards Bureau:英国鉄道模型規格局)が定めております。

2)NEM 010において、実物軌間 1250~1700mmは「16.5mm」で作るように決まっています。
 詳細はMOROP公式サイトの規格書 NEM 010 PDF(英語) をご参照ください。

2026/9/7 記

 

 

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コメント

  1. 永遠に答えの出ない問題。
    1/80 16.5mm、1/80 13mm、1/87 12mm それぞれ特徴があります。1/87 12mm よくIMONで見かけますが、ため息が出ます。精密さは16番と変わらない。そしてスケールモデルとして破綻がない。国鉄、JRの狭軌感が良く再現されている。なにより外国型と並べたとき、ちゃんとおなじスケールで表現され、外国型より小柄であることまでよくわかる。1/80 13mm 16番のパーツ、車体を使いながら、狭軌感を再現し、スケール的にも破綻がない。ただし、海外型と比較すると矛盾が生じる。1/80 16.5mmこれは海外型と並べると違和感あり。かつ下回りは、スケール無視の組み合わせ。しかし、大きな利点があります。海外で車両だけ買ってきて帰ってきて何の加工もせずにすぐ16番のレイアウトで走らせられる。レールを一緒に買う必要はなく、機関車に続く客車だって、一緒に買えなければ、暫定的に日本型をつなげても楽しめる。(お財布にも場所にもやさしい)あとで中古屋で探すなり、16番のパーツを使って自作するなり輸入鉄道模型店で買ってくるもよし。最初に16番ゲージを決めた人は、スケールを犠牲にして鉄道模型の普及を取ったのではないでしょうか。スケールだけを取るなら1/64 16.5mmもあり得たんでしょうから。そうするとミニカーの規格とは合います。ただ、HOと並べた場合、完全に違うものとなり並べて遊ぶわけにはいきません。ってことで、16番ゲージでスケール気にせず遊んでます。

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    1. コメありがとうございます。
      私はあくまで欧州型が中心ですので、あくまで可能な範囲にはなりますが、今後もHOjをやっていければと思っています。
      それに、Donさんのように両方知った上で判断されるのは公平だと思います。
      あくまで趣味ですし、選択は人それぞれで良いと思いますので。
      本文通り、今回の取組みは普段ファインに触れる機会の少ない方に、HOとJの大きさや、軌間の差異を実感してもらい、その上で判断の材料になればと思い、作成しています。
      まだ少しだけ比較可能な車両がありますので、今後も続けていきたいですね。

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