鉄道模型 プロイセン王国邦有鉄道 K. P. St. E. 有蓋車 Nwl Altona 14 527(GFN 5885 K)

K. P. St. E. Dreiachsiger gedeckter Güterwagen Nwl GFN 5885 K

 今回は、プロイセン王国邦有鉄道の3軸有蓋車 Nwl 14 527について、紹介します。

(For English/German speakers: Review of the GFN 5885 K HO scale K. P. St. E. Nwl. Please use your browser's translation feature to read the full text!)

K. P. St. E. Dreiachsiger gedeckter Güterwagen Nwl GFN 5885 K

 Nwl 14 527は、プロイセン王国邦有鉄道のMusterblatt IIc 13 IIと思われます。

 以前紹介したドイツ国鉄 DRGの3軸有蓋車 Ghwps Stettinの原型バージョンです。

K. P. St. E. Dreiachsiger gedeckter Güterwagen Nwl GFN 5885 K

Nwl Altona 14 527 実車主要諸元
バッファ間距離 12.8m(ブレーキ室あり) / 12.2m(ブレーキ室なし)
軸距(軸間距離) 3.75m × 2 = 7.5m
積載荷重 当初 6t / 後に 15t
最高速度 100 km/h
総生産数 236両(IIc 13 と IIc 13 II の合計)

K. P. St. E. Dreiachsiger gedeckter Güterwagen Nwl GFN 5885 K

 前回、DRG Gh Stettinの記事を書くにあたり、Webを色々調べましたが、Musterblatt IIc 13についての記載はほとんどありませんでした。

 僅かにAlte Modellbahnenに、1911年のIIc 13 2.Auflage(第2版)との記載がありました。

 それから今流行りのGoogle AIに聞いたのですが、これも同フォーラムの記事を基礎としているらしく、同様な答えでした。

 更に、IIc 13とIIc 13 II(2.Auflage)についての差異を聞いたところ、下記の回答がありました。

「第2版(1911年)における最も重要な革新点

強化されたアンダーフレーム:鉄製のアンダーフレームは、コーナリング時や激しい操縦時にかかる高い負荷に耐えられるよう、再設計および強化されています。

近代化された制動手室:客車には、初期の脚の高いタイプではなく、後期のやや流線型のプロイセン標準制動手室(平らな屋根、変更された窓の配置)が採用された。

走行装置の最適化:横方向移動可能な中央車軸を備えた3軸走行装置は、高速走行時の振動を最小限に抑えるために細部にわたって改良されました。これが、後にドイツ鉄道(DB)が二次分類「s」(最高速度100km/h)の貨車を認可する上での基礎となりました。

標準配線:機関車のすぐ後ろ(車掌車として)または旅客列車の真ん中で使用するために、蒸気暖房(h)と空気制御(p)の貫通配線が工場出荷時に標準で組み込まれているか、簡単に取り付けられるように準備されています。」

2026/8上旬のGoogle AIとの会話。

 また、DRG GhwpsはIIc 13 II、こちらのAltona 14 527は1902年に作られたIIc 13であると断言していました。

 そこで当方の所有品を見比べてみたのですが、この両方はどう見ても全く同じ形状のブレーキ室であり、それ以外、DRGにより変更された荷室側面手すり、カバーの付いたバッファー、短縮された軸受周辺のランボード以外の差異を見つけることは出来ませんでした。

 その結果を受けて、Altona 14 527はIIc 13 IIではないかと聞き直したら、「その通りです」って!!

 えって!!感じです。

 メジャーなアイテムならまだしも、マイナー極まる話題に関し、AIはこれからといった感じでした。

 情報の多い世界ならともかく、プロイセンのMusterblattなどは、情報の蓄積がないので、こういうこともあるんでしょうね。

 実際、IIc 13について質問したのは私だけだったりして。

 しかしそうなるとさらに気になって、調べてみました。

 とは言うものの、上記の通り、IIc 13に関する資料は全くないと言っても過言ではありません。

 その中でも信憑性の置けそうな資料として、Dreesden交通博物館の所蔵写真を見つけました。

 これを見ますと、Google AIの回答とは異なり、1902年のIIc 13において、既に全く同じ形状のブレーキ室になっているように見えます。

 主要な改善点である強化されたアンダーフレームはこの写真からはわかりません。

 というかこちらのGFMの模型にそっくりですね。

 違いとしては、撮影時の型式がGnl、積載重量が10tになっているところでしょうか?

 これはIIc 13にピッタリと一致しますね。

 他方、Wikipedia 独語版 Normalieには、

IIc 13 Gattung Gnl、後にN、積載量:10t、後に15t、DRG Gh Hannover

IIc 13 II Gattung G(n)l、後にNwl、積載量:6t、後に15t DRG Glpwhs Dresden

とありました。

 さっぱりわかりませんが、14 527のGattungszeihenがNwl、積載重量標記が6tなので、IIc 13 IIと判断しました。

 ところでIIc 13 IIのGattungsbezirkは、Wikipedia 独語版 NormalieにはDresdenとありますが、他の複数の情報や資料にはHannover/Stettinとありました。

 2.Auflageで最初から装備されているという蒸気暖房管は、この写真ではわからないですね。

 Ep. 1の特徴である荷室側面の手すり(Altonaの文字の下にある)は一体成型です。

 ということは金型はDRG Stettinとは別?

 14 527は品番5885Kからもわかるように、限定商品です。

 GFN製品のEp. 1車両によく見られる例で、箱の文字が青になっているので見分けられます。

 Ep. 1の長いランボードです。

 DRG時代には各軸受周辺だけに短縮されています。

 根本が細く、カバーの付いていないバッファは、Ep. 1の特徴です。

 やはりブレーキ室には窓の形状も含め、差異がないように見えます。

 シャープなモールド、実感的なスポーク車輪、レタリングも美しく、模型として見たときに見栄えがしますね。

 上記のようにNwlの積載量は6t / 15tとありました。

 14 527にも6tとの表記があります。 

 より小型のVerbandsbauart A 2でも15tあるのですが。

 大柄な割に積載量が少なく、高速性能に特化したことから、やはり荷物車的な車だったのでしょうね。

 実際、IIc 13とIIc 13 IIを合わせた生産量は236両とのことです。

 上記A2が121,770両も作られたことを考えると、僅か0.19%しか存在しなかった極めて特殊な車だったことが実感できますね。

2026/8/19 記

 


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