鉄道模型 ドイツ国鉄 DRG 3軸有蓋車 Ghwps Stettin 33 856(GFN 5380 K)
今回は、ドイツ国鉄 DRGの3軸有蓋車 Ghwps Stettinについて紹介します。
3軸有蓋車 Ghwps Stettinはプロイセン王国邦有鉄道 K. P. St. E. により製造されたNwlです。
<主要諸元>
バッファ間距離:12.8/12.2m(ブレーキ室の有/無)、軸距 3.75m×2=7.5m、積載荷重:6t、後に15t、最高速度:100km/h
この3軸有蓋車ですが、プロイセン王国邦有鉄道の標準規格に沿って作られました。
以下、Wikipedia独語版 Normalieから引用しますと、
「19世紀後半、プロイセン邦有鉄道の標準仕様が、鉄道の機械工学を担当する鉄道局長モーリッツ・シュタムケの指揮下で策定された。 縮尺1/40の設計図(各図面は個別の用紙に作成)。機関車、炭水車、貨車、客車、鉄道用分岐器などに加え、駅の時計、ストーブ、家具といった駅の備品などが描かれている。
プロイセン邦有鉄道の車両に関する最初の標準仕様は1878年に策定され、続いて1882年には、同鉄道の地方線(二次的路線)向け車両の規格が定められた。技術の進歩に合わせて図面は絶えず改訂され、1896年には「標準図面」として再定義された。
プロイセンの標準設計は一つの模範となった。それらは他のドイツ諸邦の鉄道でも部分的に採用された他、ドイツ国鉄貨車協会(Deutscher Staatsbahnwagenverband)が同協会標準の貨車の大部分を開発する際の基礎となった。プロイセンにおける最終的な標準図面は1923年に発行されたが、1925年以降、これらの規格はドイツ工業規格委員会(現在のドイツ規格協会)が制定したドイツ工業規格(DIN)へと取って代わられた。」
以上、引用終わり。
それでこの3軸車は同規格のMusterblatt IIc 13になります。
Webで調べたところ、IIc 13は1902年に制定され、1911年に改訂になっています。
改訂内容は、シャーシーの強化、高速走行対応、蒸気暖房管設置、ブレーキ室の変更のようです。
こちらのモデルはこの改訂版IIc 13 2.Auflageに該当するようですね。
IIc 13の生産は1902年頃から複数のメーカーで開始されました。
改訂版は1911年から1914年まで製造されました。
正確な数量は不明ですが、一説によるとMusterblatt IIc 13シリーズ合計236両のうち、IIc 13が170~180両、IIc 13改訂版が60~70両と言われているようです。
元々が旅客列車用の高速荷物車という特殊用途で、なおかつ第一次世界大戦の勃発で、生産は限定されたものになったと想像します。
3軸の中央軸は±25mmの横移動が可能であり、これにより90~100m半径の曲線まで乗り入れることが出来たそうです。
この貨車ですが、バッファ間距離:12.8mと当時としては大柄ですが、上写真の通り、積載重量は僅か6tです。
これは有名なヨーロッパで一番多く作られた2軸有蓋車G Kassel/G Müchenの15tに比べると半分以下であり、大容量有蓋車Glでもありません。
これは想像ですが、3軸車にした理由は、重量分散ではなく、高速運用のためであり、蒸気暖房管を装備していたことからも、本車の用途は急行客車列車の防護車(機関車の次位に連結し万一の際の緩衝となる)ことではないでしょうか?
Wikipedia Normalieでは、本車はEp. 1 Nwl、Ep. 2 Glpwhs Dresden Ep. 3 G(w)h(s) 05となったとあります。
しかし、こちらのGattungbezirkはStettinになっています。
Google AIでは、IIc 13のGattungbezirkは、StettinないしHannoverのようですね。
またGattungszeichenは、Ghwpsとありますが、これはDB時代になってからのようです。
G:有蓋車、h:蒸気暖房管、w:長い全長またはホイールベース(国鉄に由来)または少なくとも 24 m² の積載面積(時代区分による)、p:旅客列車用機器、s:最高速度100 km/hまで承認(Google AI情報←元情報はCarstens?)
検査年月?の1933年頃には、G/Gnlが正しいとのGoogle AIの回答でした。
なお、Gは一般貨物、GnlやGnwlは旅客列車用の高速対応車だそうです。
Google AIを引用しますと、
「フライシュマンの模型には、デフォルトでは目立つ黄色と白の稲妻マークや「急行貨物」を示す大きな追加マークは付いていません。33 856号貨車は高速貨車として運用されていたため、ほぼ特急列車や旅客列車でのみ使用されていました。そのため、内部構造(暖房システム、シャーシ)は特殊用途貨車でしたが、外観は通常の貨車と変わりませんでした。フライシュマンは、ここでは普遍的に適用可能な標準的な運用状態を採用しました。」
以上、引用終わり。
DBには30~40両が継承されたようですが、1964年頃までに廃車となったようで、Ghwps 150 000 - 159 999に改番されたようです。
最もこの番号には他の形式も含まれます。
話は戻りますが、GFN 5380 Kの仕様はEp. 2です。
ちなみにこちらはEp. 1の原型仕様です。(5885 K)
上下を比べると、Ep. 2では、荷室脇の手すりが省略、足回りのステップが短縮、バッファーの形状も変化しているのがわかると思います。
細かいところまでこだわって作られているのですね。
プロイセンの3軸有蓋車はかつて、少量メーカーしか出しておりませんでした。
GFNの製品はご覧のように大変繊細でよく出来ており、見栄えがします。
マイナーな車両だけに日本の中古市場ではあまり出回らないように感じます。
入手できてラッキーでした。
2026/7/10 記
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