鉄道模型 ドイツ連邦鉄道 DB 入換用電気機関車 BR E 80 05 (ROCO 63870)
今回はドイツ連邦鉄道 DB の入換用電気機関車 BR E 80について紹介します。
ドイツ連邦鉄道 DB のBR E 80は、入換用に製造された架線/蓄電池駆動の電気機関車です。
<BR E 80 主要諸元>
全長:15.4m、運転重量:90.6t、軸重:17.0t、軸配置:(A1A)'(A1A)'、連続定格出力:248kW、1時間定格出力:280kW、電動機:4基、動輪径: ?mm、最高速度:40km/h
1920年代、ドイツの南部にあるミュンヘン近郊部では電化が進んでおりました。
これに伴い、軸配置1C'の入換用の電気機関車BR E 60が導入されておりました。
しかし、側線は貨物の積み込みやコストより必ずしも電化されておらず、相変わらず蒸気機関車を使用していました。
蒸気機関車は操作要員が2名で、かつ、給炭、給水設備を設けなければならず、側線の合理化の障害となっていました。
そこでドイツ国鉄 DRG は、架線及び蓄電池から電力を得る入換用電気機関車の開発を行いました。
これがBR E 80です。
ドイツでは、邦有鉄道の時代から蓄電池車が開発されてきました。
特に1907年より製造が開始されたプロイセン王国邦有鉄道 P. E. St. B. のWittfeld蓄電池車は、合計160両以上が製造され、1962年まで現役でした。
そういう意味で、E 80は現在考えるよりも、現実的な界だったのかもしれません。
BR E 80は、1928年に5両が発注され、1930年に納入されました。
製造は機械部品:マッファイ、電気部品:SSWが担当しました。
重い蓄電池を搭載したためE 80は、運転重量は90tを超え、線路規格の低い側線に乗り入れるため、6軸が採用され、軸重は17tになりました。
ただし全軸駆動ではなく、(A1A)'(A1A)'の通り、4軸を駆動します。
大量の蓄電池を搭載するため、ボンネットが長い独特のスタイルが採用されました。
充電時の水素を逃すべく、ボンネット上面に換気ダクトが設けられています。
当初のパンタグラフは、E 60と同様な死電区間をクリアするために、2個のシューを装備していました。
ところでE 80は資料の少ない車です。
例えば動輪径は不明でしたし、一番不思議なのは出力です。
Wikipedia 独語版 DR-Baureihe E 80 には、連続定格出力210kWとあります。
しかしロッド式のE 60でさえ、定格出力は830kWもあるのです。
これってモーター1個の出力なのでしょうか?
他も調べてみましたが、わかりませんでした。
E 80は1930年より使用開始されました。
戦災で04号機が廃車になりましたが、残りの4両は1953年に戦災復旧した02、05号車を含め戦後も使用が継続しました。
本機には大幅な更新工事は実施されなかったようですが、架線の改良のため、E 60同様、パンタグラフが通常型に更新されています。
最終的に1961年に引退しました。
架線/電池駆動という、21世紀を先取りしたようなE 80ですが、残念ながら保存されることはありませんでした。
以上、Wikipedia 独語版 DR-Baureihe E 80 より、引用、参照いたしました。
それで模型の方ですが、地味な入換専用機関車で、たった5両しか作られず、また1961年に引退しているE 80の量産模型は、こちらで紹介するROCO製品だけです。
Modellbau-wiki DR-Baureihe E 80 によりますと、ROCOからは、こちらの酸化クロムグリーン塗装のE 80 05(63870)が2005年に一番最初に発売されているようです。
その後、DRG原型車、マルーン塗装、フレッシュグリーン塗装など各種の仕様が発売されているようですが、私は見たことがありません。
2000年代製品ですので、今まで以上に製品精度が上がっています。
各部の手すりなど非常にシャープですね。
この台車の中間軸は動力がない遊輪です。
そう言われてみると、遊輪は軸受の形状が異なるのですね。
ボンネットスタイルですが、他に類を見ない形状ですね。
床下機器も細かいです。
この中に蓄電池が収納されています。
ボンネットの給気ガラリもよく出来ています。
キャブ上には鐘もついています。
そう言われてみるとのっぺりな前面は、Wittfeldに似ていますね。
ハンドレールノブの形状も良いと思います。
昔の製品に比べるとバッファーも良くなりました。
ほんと独特なスタイルですね。
いつも通りですが、走行は静かでスムーズです。
E 80は欲しくて仕方ありませんでした。
こちらは当方のコレクションでは極めて珍しい新品購入です。
高かったですが、なかなか出ないことが予想されたので、思い切ってしまいました。
それから20年が経過し、時々見かけるようになりましたが、特殊な機関車ゆえ、人気の方もいまいちなようですね。
2025/8/5 記
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