鉄道模型 フランス国鉄 SNCF 直流電気機関車 BB 7200形 7298号機 (Märklin 3325)

 今回は、フランス国鉄 SNCF の汎用直流電気機関車 BB 7200 について紹介します。

 SNCFのBB 7200は直流線用の電気機関車で、BB9200/9300よりもさらに強力な機関車として作られました。

<SNCF BB 7200 主要諸元>

 全長:17.48m、運転重量:84t、軸重:21t、軸配置:Bo'Bo'、連続定格出力:4,040kW、電動機:2基、一台車一電動機、動輪径:1,250mm、最高速度:160km/h、100km/h、200km/h対応車あり

 BB 7200誕生の経緯ですが、Wikipeida 日本語版 フランス国鉄BB7200形電気機関車 を引用すると、

「フランス国鉄では1970年代に入り、旅客列車のスピードアップや、貨物列車の重量増加に対応する必要が出てきた。そこで、1950年代に製造され、フランス国鉄の主力電気機関車として活躍していた"Jacquemin"タイプ(BB9200形(直流)/BB16000形(交流)/BB25200形(交直流))の後継機として、6軸の直流電気機関車であるCC6500形電気機関車をベースにした、より強力な電気機関車を製造することになった。」

以上引用終わり。

 要は列車のスピードアップ、重量化により、それまで使用されていたBB 9200/BB 9300シリーズでは、能力が不足したため、製造されたのですね。

 BB 7200より前に、強力なCC 6500が作られていますが、重量が大きく、かつ高額なため問題があったのかもしれません。

 さて、BB 9200の記事にも書きましたが、SNCFには直流、交流路線が存在します。

 機関車としては、これら2種に加えて交直両用機が存在しますが、SNCFの場合、同じ車体で装備を変更することにより、対応しています。

 BB 7200で行けば、直流機 BB 7200、交流機 BB 15000、交直両用機 BB 22200となります。

 このシリーズでは、交流機 BB 15000が、一番最初の1971年に製造が開始されました。

 なお、同一車体を使用して複数の電源対応車を作るのはこのシリーズで終わり、これ以降の機種は、BB 26000など複数の電源に対応可能な車が作られるようになりました。

 BB 7200シリーズは、それまでの機種とは異なり、サイリスタ制御装置(電機子チョッパ制御)を採用し、一台車一モーターとなっています。

 BB 7200シリーズは、下記の通り、シングルアームパンタの数と方向で見分けることが出来ます。

・パンタ1個 交流機 BB 15000

・パンタ2個で、関節が内側向きで、お互いが反対を向く 直流機 BB 7200

・パンタ2個で、パンタの向きが同じ 交直機 BB 22200

 BB 7200は、交直両用 BB 22200と同様、1976年から製造が開始され、1985年までの間、450両がAlsthom、MTEで製造されました。

 この数字はシリーズで最も多いものでした。

 なお車番は、BB 7201-BB 7440 となります。

 

 BB 7200には、最高速度 160km/hの一般用、200km/hの特急用、そして100km/hの貨物用がありますが、複雑多岐にわたりますので、少々長くなりますが、Wikipedia 仏語版 BB7200 よりそのまま引用します。

BB 7201 7206720872117213 7219722172237229723072357242727872847286739173967402 GV (高速) 機で、最高時速160 kmで走行することが認可されています。

 これらはEn voyageまたはGrise塗装で、推進運転には適していません。

 BB 7201 7235 は小型のキャビンがあります。

 BB 720772087213721472167221722872317235は、後にPV(低速、最高速度100km /h)機となりました。

 これらの車両が登録抹消されたとき、あるいは現在(20142月)、以下のマシンがPVでした:BB 72077209-72107212722072227231-7234

 一部は進行中です(20142月)の変更。

 BB 7343 ~ 7380 は、重連(MU) での運用に適した PV マシンです。

 BB 7411 ~ 7440 (以下、「7400は PV マシンであり、UM 対応で回生ブレーキを備えています。

 BB 7233 はTEEエタンダールをか月間、時速200 kmで牽引しました。

 BB 7236 ~ 72417243 ~ 7249729072917319 ~ 7323734074097410 は推進運転に適しています。

 BB 7261 ~ 7263 は最高時速200 kmまでの走行に適しています。

 BB 7292から7299はタルゴ列車の牽引に適しています 。緩衝ブッシュは赤色です。この色は、他の同シリーズの緩衝ブッシュとは異なり、油圧式緩衝ブッシュ制御であることを示しています。この特徴は、タルゴIII RD列車特有の車軸ガイドシステムによるものです。

 BB 72097210722073087348 は事故により早期に廃車となりました。」

 以上引用終わり。なお、一部意訳しました。

 BB 7200は、運用に投入されるとすぐにBB 9200/BB 9300に取って代わるようになりました。

 爾来、約半世紀の間、特急、急行、快速、貨物まで幅広く使用されました。

 しかし、TGVの発展やローカル線への電車の投入、貨物用新型機関車の増備により、活躍の場は失われつつあります。

 そんな状況もあってか、2011年、通勤用2階建てVB2N客車に対応するBB 7600形へ14両が貨物仕様車から改造されました。

 この改造は推進運転にも対応できるものでしたが、2022年に全車廃車となっています。

 これ以外にも、近郊列車用の推進運転対応改造、貨物用の更新工事も実施されているようです。

 しかし、寄る年波には勝てず、誕生から40年が経過した2015年頃から、廃車が進み、2023年7月時点で97両まで減少しているそうです。 

 以上、Wikipedia 仏語版 BB7200 、日本語版 フランス国鉄BB7200形電気機関車 より、引用、参照いたしました。

 そうそう、BB 7200等の特徴的前面を、日本では「ゲンコツ」と称しますが、現地では「Nez cassés = 折れた鼻」と呼んでいます。

 Wikipedia 仏語版 Locomotives Nez cassés からそのまま引用しますと、下記の通りです。

「「折れた鼻」機関車は、 1960 年代半ばから1980 年代にかけてアルストム社によって製造されたフランスの電気機関車および電気ディーゼル機関車のシリーズです。

デザイナーのポール・アルゼンスがデザインしたシルエットは、彼自身の言葉によれば「スタートラインに立つスプリンターの姿勢」にインスピレーションを得たもので、スピード感を喚起することを意図していた。フロントウィンドウを内側に傾斜させた斬新な配置は、反射を防ぎ、より快適な運転を実現することを目的としていた。ポリエステル製のフロントフードには、キャビンセルを保護するためのシールドが備えられていた。

「ブロークン・ノーズ(鼻が折れた)」というあだ名は、2000年代初頭という遅い時期に生まれ、インターネットやソーシャルメディアを通じて広まりました。このマシンのフロント部分の独特な形状から連想される、その分かりやすいアナロジーから生まれたものです。」

以上、引用終わり。

 それで模型の方ですが、BB 7200はHOではROCO(1984?)、Märklin(1986)、LS Models(?) から発売されています。

 本家なのでJouefが出していると思い調べたのですが、発売されたのは、ファミリーのBB 15000とBB 22200だけで、BB 7200は出ていないようですね。

 このファミリーでは一番多く作られた形式ですが、模型の方は少なく、上記についても再生産の頻度は低く、案外見ない形式と思います。

 ROCOは、途中でリニューアルされており、手すりが別体になったり改善されています。

 完全新製品かもしれませんが、改良製品を実見したことがないのでよくわかりません。

 ROCOの初代製品はかつて持っていましたが、出来も走りも良くないので、手放してしまいました。

 こちらのMärklinは1986年の初回発売です。

 同社のBB 15000は有名ですが、BB 7200はあまり作られていないようですね。

 重厚なダイカストボディに、頑丈なダイカストシャーシー、DCM駆動で豪快な走りをします。

 時代的に電磁式逆転機装備のアナログ機です。

 走りは相応かもしれませんが、デジタル機よりも安心して使えますね。

 ダイカスト故にディテールは細かくありません。

 台車レリーフは軟質プラ製です。

 黒染め車輪が良いと思います。

 運転室前面の手すりはプラですが、ごつい感じがします。

 BB 9223と一緒で、こちらもジャンパーが一体成型です。

 塗装表現のテールライトは、いまいちです。

 バッファーは良いと思います。

 この時代のメルクリンのシングルアームパンタは上がりすぎで、かつシューが傾いて水平にならないのが良くありません。

 交換したいところですが、別売りのパンタはなかなか入手できないですし、高額ですよね。

 肉厚のボディですが、さほど気にならないかと。

 SNCFロゴや車番は1980年代なので、きれいです。

 こちらは偶然入手したアナログ機ですが、上記の通り、BB 7200はあまり出ない形式なのでラッキーでした。 

 2025/8/1 記

 

 

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