鉄道模型 Preussag Ibbenbrünen 鉱山鉄道 石炭/コークス コンテナ貨車 Nr. 30(Röwa 2060)

 今回はPreussag Ibbenbrünen 鉱山鉄道の石炭/コークス コンテナ貨車 Nr. 30を紹介します。

 とは言うものの、記事を書くためにWeb検索いたしましたが、残念ながらこの車に関する資料を見つけることはできませんでした。

 形状から、Röwa/ROCOから発売されていたKübelwagen (Fb-zz)の塗装違いではないかと思われます。

 ただしModellbau-Wikiにはほとんど記載がなく、特にRöwa製品に関する記載は皆無でした。

 Röwa製品なので発売は1970年代半ばではないか思われます。

 回数は多くないと思いますが、ROCOになってからも再生産は継続され、2000年代にも生産されています。

 ところでKübelwagen と言うと、VW 82に代表される軍用乗用車を思い浮かべますが、Wikipedia 独語版 Güterwagen der Deutschen Reichsbahn によると、鉄道の世界では「ルール地方の内陸港から製鉄所へ石炭やコークスを輸送するための特殊車両」あり、実際には単純な石炭車ではなく、石炭/コークス コンテナ車を示すようです。

 最初に作られたKübelwagen は、1933年のOk Nürnbergです。

 こちらによりますと、DBになり、Okmm 38(Ep. III)、Fb-zz 131(Ep. IV)と改番され、1992年までの長きに渡り使用されました。

 大型のコークス用コンテナ 2個、または小型の石炭用コンテナ3個を搭載できます。

 写真を見た限りでは、軸距 4.1mと記載されているように見えました。

 時は過ぎてDBの時代になっても、Kübelwagenの需要は引き続き存在しました。

 そのため、DBは1958年にOkmm 58を80両製造しました。

 製造はレールバスでも有名なユーディンゲン車両工場(Waggonfabrik Uerdingen)です。

 Okmm 58はコンテナ2個積みで、軸距はOkmm 38よりも長い4.5mです。

 こちらのフォーラムの記載では、2007年当時でも使用されているかもしれないとのことでした。

 もしそうなら、約50年使用されていたことになりますね。

 上記のHPによると、「Okmm 58は、上部が内側に45度傾斜したシャーシの形状によって、Okmm 38と容易に区別できた。」とあります。

 この写真ではシャーシの内側上部が傾いているのがわかると思います。

 4箇所の出っ張りはコンテナの架台のようです。

 シャーシーは同時代の1950年代に製造された2軸 コンテナ車 BT 10等に似ていますね。

 ただし、BT 10は車体に直角に設置されたレールでコンテナを積載するところが違います。

 Okmm 58はレールではなく、クレーンでコンテナを吊り上げて積み下ろしをします。

 こちらの記載では、「2分割式のバケットは、縦梁の上に載せられており、自重で閉じた状態を保つようになっている。バケットを空にするには、側面のブラケットに取り付けられたクレーン装置を持ち上げ、バケットの2つの部分を開く。これらの貨車は主に専用貨物列車で使用された。」とあります。

 モデルでは省略されていますが、コンテナ上部にも釣具があり、コンテナを吊り上げた状態で、側面のフックを吊ることによりコンテナが開くのでしょうか?

 いきなり側面を吊ったらその場でコンテナが開いてしまいますよね。

 Röwa製品はコンテナが開きます。

 コンテナ側面の吊りフックがよく分かると思います。

 それで、こちらの貨車に記載されている Preussag Ibbenbrünenとは北西ドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州イッベンブリューネンにあったPreussag AGの石炭鉱山のことのようです。

 そう言われてみると、台枠の横にハンマーのマークが書いてありますね。

 こちらによりますと、イッベンブリューネン鉱山は1846年に2つの鉱山が合併し発足したようです。

 1924年にPreussag社(元プロイセンの国営企業)に譲渡されました。

 2018年にイッベンブリューネン鉱山は閉山しています。

 この鉱山には、炭鉱と国鉄線、炭鉱と運河を結ぶ5.4kmの鉱山鉄道がありました。

 こちらも。 

  上記のWikiには、この鉱山鉄道には「それぞれ9トンの石炭を積める3つのバケットを備えたダンプカーがあった。」との記載がありました。

 多分この写真のことだと思いますが、残念ながらこの車の資料も皆無でした。

 写真から、Okmm 58のようなコンテナ2個積みではなく、3個積みなのでOkmm 38と思いましたが、他方軸距が4.5mと読め、軸受は二段リンクになっています。

 しかし、Okmm 38は軸距が4.1m、その上一段リンクなので違いますし、デッキ手すりの形状も異なります。

 恐らくですが、鉱山鉄道独自の車両なのでしょう。

 そうなるとRöwa 製品は、雰囲気モデルということになりますね。 

 Web検索の結果、ROCO製品を用いた素晴らしい作品を見つけました!! 

2026/5/15 記

 

 

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