鉄道模型 オランダ国鉄 NS 急行旅客用電気機関車 1000形 1008号機 (ROCO 43616)

 今回はオランダ国鉄 NS の旅客用電気機関車 1000形について紹介します。

 NS 1000は戦後、NSがスイスの会社に開発を依頼した高速旅客用電気機関車です。

 本機は、同時代のSBBの勾配線区用強力機関車 Ae 4/6をベースに開発されました。

<NS 1000 主要諸元>

 全長:16.22m、運転重量:100t、軸配置:(1A)' Bo (A1)'、連続定格出力:2,796kW、1時間定格出力:3,296kW、駆動装置:SLMユニバーサルドライブ、動輪径:1,550mm、最高速度:135km/h

 オランダは電化の進んだ国として知られます。

 早くも1908年に電気鉄道路線が開業しており、1920年代初期には現在へ通じるDC 1500Vでの電化が開始されました。

 1930年代までにオランダの中西部はほぼ電化されておりました。

 オランダには、いわゆる電車が初期から導入されていたことが特筆されますが、急行列車、長距離旅客列車、そして貨物列車や石炭列車には、強力な電気機関車が必要とされていました。

 このような背景の中、ドイツ占領下の1942年、スイスのエリコン社へ10両の電気機関車が発注されました。

 しかし戦時中のため、この発注は実現しませんでした。

 発注された機関車は、スイスのAe 4/6型をベースとしていましたが、オランダの条件に合わせて改良されました。

 軸配置(1A)' Bo (A1)'で4つの動軸と2つの先輪を備えています。

 Ae 4/6と同じ、SLMユニバーサルドライブで駆動し、最高速度 160km/hを目論んでいました。

 第二次世界大戦終結後の1947-1948年、最初の3両がスイスのヴィンタートゥールにあるSLM社で製造され、NS 1001~1003として納入されました。

 そして引き続き、1948-1949年にユトレヒトのWerkspoor社で3両が、NS 1004-1010としてライセンス製造されています。 

 上記の通り、NS 1000は最高速度 160km/hを目論んで設計されておりました。

 これを受け、アムステルダム・ユトレヒト線は新しいレールに全面改修されています。

 1948年夏からアムステルダムとアイントホーフェンの間で運行が開始されました。

 しかし、NS 1000はすぐに160km/h運転には適さないことが判明しました。

 高速走行の結果、軸受の発熱、それにスポークに亀裂が入るなど致命的なトラブルが発生しました。

 これを受け、最高速度は一気に100km/hへ減じられています。

 このこともあり、1954年以降は貨物列車を牽引しました。

 それでも1970年代には旅客列車を牽引しています。

 1975年以降、全ての機関車は南部のみで使用されていました。

 理由としてNS 1000は故障が多く、NSとしては、工場があるティルブルフの近くに配置したかったからだそうです。

 NS 1600形(SNCF BB 7200のオランダ版)の増備により、NS 1000は1982年に引退しました。

 現在、1010号機がユトレヒトの鉄道博物館に保存されています。

 以上、Wikipedia オランダ語版 NS 1000 (elektrische locomotief) より、引用、参照いたしました。

 その後、NS 1200形関連で1000形についてもすごい資料を見つけました。

 Somda Railwiki の 1000 - Elektrische locomotieven serie 1000 です!!

 本機について、実に詳細な情報が記載されております。

 ぜひ参照されることをお勧めいたします。

 それで模型の方ですが、Modellbau-Wiki NS-Serie 1000 によると、HOでは長らくROCOの独壇場でしたが、2024年にPikoが新発売したようですね。

 こちらのROCO製品は、1989年の発売とのことです。

 実車とは逆に、原型となったSBB Ae 4/6の方が後から発売されたのですね。

 と言うことで、完全新規製品です。

 ROCOの精度が向上した1990年頃の製品ですので、こちらも良い出来と思います。

 例によって部品は取り付けていません。

 先輪や動輪もシャープですね。

 初代製品は側面の名板が別途はめ込み式です。

 後の製品はこの穴が塞がれて、印刷に変更されています。

 レタリングは何も無いのですね。

 砂まき管なども細かいです。

 NS 1000はスイス製の機関車ですが、見た感じあまりスイス機らしくありません。

 全体の形状がドイツのBR E 18に良く似ているので、私はドイツ製とばかり思っていました。

 模型としては、発売時期の近いROCOのBR E 18の改訂版に良く似ています。

 とは言うもの、前面はSBBのマンモス電気機関車 Ae 8/14 11852に似てなくもないかな?

 全面の手すりは色がいまいちですね。

 屋根のモニターにはところどころ穴が空いていますが、実物もこのようになっているようです。

 前面の手すりは軟質プラですが、経年で折れてしまい、真鍮線で自作しました。

 この部品は良くないので、金属製のパーツが欲しいところです。

 走りの方は至って普通ですね。

 私はBR E 18に似たこの機関車が好きでしたので、NSは範疇外ですが、買ってしまいました。

 こちらは導入当時のEp. III a塗装ですが、私のイメージとしては後の紺色に黄色線の方が馴染みがあります。

 NS 1000の青に、ROCOから出ている青いPLAN-D客車を牽かせると格好良さそうですね!!

 2025/8/2 記

 

 

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