鉄道模型 ドイツ連邦鉄道 DB 入換用電気機関車 BR160 001-4号機 (Märklin 3157)

 今回はドイツ連邦鉄道 Deutsche Bundesbahn = DB の入換用電気機関車 BR E 60を紹介します。

 DB BR E 60は、戦前に誕生した入換用の電気機関車です。

<BR E 60 主要諸元>

 全長:11.1m、運転重量:72.5t、軸重:19.3t、軸配置:C1'、連続定格出力:830kW、1時間定格出力:1.074kW、電動機:ダブルモーター1基、動輪径: 1,250mm、最高速度:55km/h

 1920年代、ドイツ南部の大都市ミュンヘン周辺はドイツ国鉄 DRG (この当時はGruppe Bayern?)により電化が進んでいました。

 もともと南部ドイツは電化が進んでおり、1914年にはベルヒテスガーデンとフライラッシンヒの間が電化開業しておりました。

 E 60はそれまで大都市近郊の大きな駅で使用されていた不経済な蒸気機関車に代わるべく、DRG は1926年に入換用の電気機関車 E 60を2両発注しています。

 この発注において、開発およびメンテ費用を削減するため、既に採用されていた旅客用電気機関車 BR E 52、及び貨物用 BR E 91の部品との共通化が図られました。

 これを受けE 60は、ジャックシャフトを備えた3本のロッド連結駆動車軸と、ツインモーターおよびヴィンタートゥール型斜めロッドを備えたE 91の半分の駆動装置で構成されることになりました。

 更に軸重を調整するため、従輪も設けられています。

 E 60は、1927年に2両が完成しました。

 両ボンネットの先端が下がった左右非対称の独特の形状から、E 60は「アイロン」とあだ名されたそうです。

 その後、1928年に5両、1934年に第3シリーズの7両の合計14両が納入されました。

 なお、E 60 01-12については、AEGが電気および機械を担当しましたが、E 60 13および14については、電気部品がSSWから提供されました。

 E 60は、ミュンヘン中央駅、ローゼンハイム、ガルミッシュの車両基地に配置されました。

 しかし時が経つにつれて、バイエルン州のすべての主要な電化駅で使用されるようになり、1938年からはオーストリア(ヴェルグルやインスブルックなど)でも使用されるようになりました。

 第二次世界大戦の終戦時には、7両がオーストリアに配置されていましたが、1945年と1946年にドイツへ返還されています。

 当初、死電区間をクリアするために、間隔を開けた2個のシューを装着したパンタを装備していましたが、戦後、一般的なものに交換されております。

 また、支線区間での運用に合わせ、屋根上に鐘を装備していました。

 E 60は戦後も長く使用されましたが、1959-1960年にかけて更新工事が実施されました。

 運転台への窓の追加、車体両端への入換用デッキの追加、冷却コイルの小型化、電機機の更新などが実施されました。

 これに併せ、塗装も緑からマルーンへ変更されています。

 また1968年のコンピューターナンバー化により、BR 160になりました。

 BR 160 は引き続き、南部ドイツで使用されていましたが、1977年に引退が始まりました。

 最後の一両は、1983年に故障のため、引退しています。

 現在、3両が保存されています。

 古い話ですが、1985年のドイツ鉄道150周年記念にも参加していたように思います。

 以上、Wikipedia 独語版 DR-Baureihe E 60 より、引用、参照いたしました。

 それで模型の方ですが、HOではModellbau-wiki DR-Baureihe E 60 によると、一番古いのがRöwa(1970年代)、ROCO(1976)、Märklin(1981)、GFN(2014)と僅か14両しか作られていない機種にしては、模型化されていますね。

 なお、こちらによるとRöwaとROCOは、走行装置が別物のようです。

 Röwa は BR E 91の部品転用で作ったのでしょうか?

 手すりやスタンション、ステップはよく出来ています。

 Märklin製品らしく、1981年の時点で既に車輪やロッドが金属製なのには好感が持てますね。

 この動輪やロッドは、後の製品である BR E 91へ転用したのでしょうか?

 こちらのMärklinは1980年代製品ですので、よく出来ていると思います。

 現在とは異なり、ボディを始め、ほとんどがプラ製です。

 その割に塗装の質感が良いと思います。

 この冷却管が小型化されたものでしょうか?

 一位側が短いボンネット側なのですね。

 屋根上の白い四角は、入換用の無線アンテナでしょうか?

 金属製のバッファーは真円が出て良い感じですし、経年で割れたりしないのがとても良いと思います。

 この当時にしては手すりが細かいですし、プラっぽくないのが良いと思います。

 レタリングもきれいですよね。

 こちらのBR 160のパンタは、当時のMärklin製品でよく使われていたものです。

 集電優先なのでしょうが、実物とは形状が異なるのが残念ですね。

 信頼性の高い機械式逆転機装備のアナログ機であり、DCMモーターでうるさいながら快調に走ります。

 ただし、低速時のトルクは太くありません。

 ところで、E 60(BR 160)は長い間、入手の困難な機種でした。

 早期に消滅したRöwaはもちろんですが、ROCOは1980年代前半が最後の生産であり、ほとんど見かけませんでした。

 GFNは2014年の製品ですが、同社としては最末期の不安定な時期の製品だけに、私は見たことがありません。

 ということで、BR 160はなかなか入手できませんでした

 こちらのMärklin は2000年代に入ってから入手できました。

 いつも通り、中古ですが、それほど良く見る機種ではないだけにラッキーでした。

2025/8/4 記


 

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