ドイツ国鉄 E 69形 小型電気機関車 (Fleischmann / Maerklin / BRAWA)
E 69はLAG鉄道が製作した2軸の小型電機で、1905年の誕生以来、長きに渡って、南ドイツバイエルン地方のAmmergaubahn(Murnau - Oberammergau間)で使用されました。
E 69はLAG鉄道が1905年のAmmergaubahnの電化開業に合わせて製作した電気機関車です。
1905〜1930年の長きに渡り、それぞれ性能やスタイルの異なる01〜05号機が、製造されました。
ちなみに02、03号機はバッファ間7,350mm、重量 25.5t、最高速度 50km/h 連続出力 306kWという、本当の小型電機です。
1938年LAGが国有化された際、DRG E 69となりました。
当線の電化方式は、開通時はAC 5.5 kV 16 Hzでしたが、その後、AC 5 kV 16 2/3Hz、AC 15 kV 16 2/3Hzに変更されており、それに伴い、搭載機器やモーターが更新されています。
01号機はAC 15 kV 改造を待たず1954年に廃車になりましたが、他の4輌は1977年〜1982年までの長きに渡り、Ammergaubahnで活躍を続けました。
有名なのは晩年の運用で、小さなE 69が26.4mのSilberringeやMitteleinsteigwagenを1輌ないし2輌牽いておりました。
これらの客車には運転車がありましたが、E 69(169)では、引き通し線がなかったからか、推進運転は行われず、終着駅で、機関車を付け替えていたようです。
旅客運用は、E 69の引退後に、141に代わりましたが、現在は425型の電車が入っているのはドイツも変ったなあと思います。
ドイツではこの機関車の人気は大変高く、5輌全てが現存しており、今回紹介する03号機、そして05号機は動態です。
02号機は動態でしたが、静態になったという情報もありました。
また5輌全てに愛称がついているのも珍しいと思います。
模型の方も各スケール、各社から発売されております。
1909年生まれながら、1982年まで使用された02号機が最も人気が高いのか、一番種類が多いです。
02号機のHOでは、こちらのFleischmann製品が一番古く、1965年の発売ですが、基本的に当時のまま、近年でも作られております。
プラボディ、ダイカストシャーシーと言う一般的な構造ですが、製品化が古いため、ご覧の通り、かなりごつい出来ですし、窓ガラスも透明ではなく、おまけにライトも点灯しません。
かなりオーバースケールですが、当時のフライシュマンはオーバースケールでしたし、このモーターしかなかったことを考えると、仕方なかったでしょう。
実際、定評ある円形式モーターのおかげで、走りの方は好調です。
フライシュマンのE 69は、いろいろな塗装バリエーションが出ていますが、赤塗装の03号機は、02号機をそのまま塗り替えただけなので、完全なフェイクです。
変ったところでは、自由形"Edelweissbahn"のラック式の電機が古くから発売されておりました。
Fleischmannは古くからラック式機関車を製品化しており、HOではBR 80とE 69のラックタイプが、Nでは自由形のラック電機が発売されておりました。
現在では、HOのラック機関車はBR 91(実車は存在しない)に切り替わっているようです。
それで私のは、Ep.II、ライヒスアドラー付、ツートンカラーのE 69 02 (481103)です。
こちらは近年の生産品で、DRG保線列車として貨車とセットで売られておりましたが、このような塗装が実際にあったのかどうかわかりませんでした。
私は2013年に入手しましたが、前の所有者の方が、鷲のマークを消してありました。
実物とは異なり、ラック式になっております。
次に古いのはROCOで、1975年の発売です。
フライシュマンに比べると、かなり小ぶりなのでスケールは正しいのでしょう。
また、ディテールは優れておりますが、やはりライトは点灯せず、また、当時の製品の常として、塗装とレタリングが見劣りするように思います。
特徴的なのはスタイルで、フライシュマン製品と比べるとボンネットが高いように見えますが、フライシュマンのは黒の塗り分け位置が高すぎて、緑の幅が狭いからよけいにそう見えるのかもしれません。
ROCOからも緑の169 002-3と赤の169 003-1、茶色(SJ?)が発売されておりましたが、フライシュマン同様、赤は02の塗り替えなのでフェイクです。
本製品は1985年を最後に、全く生産されておらず、私にとって長年、憧れの製品でした。
2003年に、念願かなって赤塗装(4128B)を入手しましたが、残念なことに経年劣化でギアが割れていましたし、昨年、BRAWAの正しい03号機を手に入れましたので、手放しました。
さて、個人的にE 69 02号機の決定版と思うのが、1999年にメルクリンが発売した製品(34475/37475)です。
1997年にメルクリンとTRIXが合併したこともあり、2001年にTRIXから直流二線仕様(22551)が発売されました。
ボディはダイカスト製、手摺も金属製ですし、塗装やレタリングもきれいなので、小型機ながら重量感があります。
実車と比べて、よく似ているのもポイントと思います。
更には小型モーターながら、集電とギアに優れるため、スムーズに走るのもポイントです。
本家メルクリンの方がバリエーションが多く、2005年に入手した37476は、グレー塗装で、車体側面にライヒスアドラーがありますので戦時中の姿でしょうか。
こちらは旧デジタルですが、三線式なので、集電が良く、低速から安定した走りを見せます。
さて、02号機と性能は同じながら、形態が全く異なる03号機は2004年にBRAWAが発売しました。(0224)
ご覧のように02号機と03号機では、全くスタイルが異なりますが、まともに再現されたのはこのモデルが量産模型としては初めてだと思います。
BRAWAの小型機には定評がありますが、Maerklin/Trix同様、こちらもオールダイカストで質感は十分ですし、スプリングバッファ装備とディテールも豊富です。
また、軸は3点支持で、低速が効いてよく走ります。
面白いのはライトで、前後進共に点灯してしまいますが、回路を見ると、8ピンコネクタになっており、デコーダーを取り付けた場合は、前後で切り替わるようです。
発売された時から欲しくて仕方ありませんでしたが、BRAWAの常で生産量が少なく、またユーロが高い時期でしたので、なかなか入手できずにいました。
2014年に偶然入手することができました。 ラッキーだったと思います。
あと05号機がPikoから発売されております。
1964年発売というE 69としては最も古い模型ですが、こちらは持っておりません。
中古も全くと言ってよいほど、見たことはありません。
05号機も動態保存で、現在でも活躍しているようですので、現在のレベルでの模型化を期待したいですね。
E 69は、同世代の日本に輸入された電機に似ているので、日本でも人気が高いようです。
昨今、静かなブームを呼んでいる超小型レイアウトにも最適なE 69、皆様もいかがでしょうか?
とは言っても、残念ながら入手は難しいようですが。
BR E 69の動画です。
Historic locomotives in Murnau / Bavaria - 1978
E69 05 & E69 03 in Winningen Rangiermanover
Bahnhof Oberammergau
2015/7/3 記














コメント
コメントを投稿