ドイツ連邦鉄道 DB 入換用小型機関車 BR Köf 11 289号機(ROCO 63413)

 今回はドイツ連邦鉄道 Deutsche Bundesbahn = DB の小型入換用機関車 BR Köf 11を紹介します。

 BR Köf 11は、DBが1959年以降に開発した小型の入換専用DLです。

<Köf III 主要諸元>

 バッファ間距離:7.83m、運転重量:22t、軸配置:B、軸重:11t、出力:240HP、エンジン:ディーゼル、動輪径:950mm、最高速度:45km/h

 DBでは、入換業務が定期的に行われる中小規模の駅で使用するため、戦前から製造されている小型入換専用機 出力グループ I(最大 39HP Kö I等)、出力グループ II(最大 149HP Kö II 等)を使用してきました。  

 日本では貨車移動機に類別されるこれらの小型機関車は、それまで貨物列車を牽引してきた機関車が行っていた駅構内の入換作業を代替することにより、所要時間を大幅に短縮しました。

 しかしながら、貨物列車の重量化により、これら戦前製の入換専用機は能力が不足することになりました。

 対策として、V 60などの入換専用機関車が考えられますが、スペックオーバーでコストがかかり、また専門訓練を受けた運転士が必要でした。

 そこで、出力グループ IIと同様、より簡易な資格でも運転できる小型の入換専用機が計画されました。

 この要件に対し、出力グループ IIとV 60の中間の位置づけとなる小型機関車 出力グループ IIIが計画されました。

 最大240HPの出力を持つ出力グループ IIIは、1950年代後半、DBと日本でも産業用小型機関車のメーカーとして知られるグマインダー社により共同開発されました

 1959年以降、最高速度 30km/hのKöf 10が3両、最高速度 45km/hのKöf 11が3両試作されました。

 これらはローラーチェーンで動力伝達を行いました。

 結果的にKöf 11が採用され、317両生産されています。

 なお、Köf 10も後に45km/hに向上しています。

 車番は下記の通りです。

①Köf 10 001-003 30km/h対応車

  331 001-003 コンピューターナンバー

  332 601、602 45km/hに改造

②Köf 11 001-317 45km/h対応車

1)通常車

  332 002、005-062、064-210、212-317 コンピューターナンバー

2)エンジン/トランスミッション改造車

  332 701(元Köf 11 001)、702(元 004)、801(元 003)、901(元 063)、902(元 211) 

 一方、1965年グマインダーは、 Köf 11の発展形をKöf 12を発表しました。

 こちらはカルダンシャフト駆動に変更されています。

 Köf 12は、各社で250両が製造されました。

 コンピューターNo.化後 BR 333となりました。 

 102号機以降、ラジエーターの改良により、車体前面形状が変更されているので、見分けがつきますね。

 全長も僅かに伸びて8.06mに変更されています。  

 BR 333は1988年以降、リモコン操縦可能なBR 335に改造されたものも居ます。

 一方、BR 332に対して、無線操縦対応改造は実施されませんでした。

 そんなこともあり、1990年代半ば以降廃車され、現在では運用されておりません。

 以上、Wikipedia 独語版 DB-Baureihe Köf III より、引用、参照いたしました。

 それで模型の方ですが、Modellbau-wiki  DB-Baureihe Köf III によりますと、HOの量産製品では、1983年初回発売のROCO、2011年初回発売のMärklin/TRIXだけのようです。

 ROCOはまずBR 333の後期型である 161-8号機を発売しました。

 こちらのKöf 11 289号機は、2002年の発売のようで、ボンネット前端部の形状が変更されています。

 ライトが点灯しない分、両サイドのライトは基部まで実感的ですね。

 ボンネットとシャーシーがダイカスト、キャブがプラ製ですが、存外質感に差異はありません。

 シャーシー下部は一体成型ですが、すごいディテールですね。

 塗装も良い感じです

 基本的には1980年代の製品です。

 2002年製品だけに、レタリング等はきれいになっていますね。

 スタンションや手すりは金属製です。

 一体成型のバタフライスクリーンはよく出来ています。

 反面、運転室手すりや、ボンネットのハンドレールはダイカスト一体なので、今のレベルからは落ちます。

 この部分の色が剥げやすいのも欠点でしょうか?

<計測結果> 

 バッファ間距離は約86.2mm、縮尺は1/84.6でした。

 最初に発売されたBR 333後期型は、本機に比べ全長が23cm延長されています。

 この下回りを共用したため、スケールが大きくなってしまったのですね。

 バッファーは根本まで金属製です。

 ROCOのBR 333シリーズは、ライトが点灯しないのが残念です。

 最も最近の製品は持っていないのでわかりませんが、LEDなら点灯できるのではないでしょうか?

 ROCOのBR 333の特筆すべき点は、集電性能の高さです。

 他社のKöf IIが軸固定なのに対し、こちらは3点支持になっているので、4輪機にしては集電が良く、十分なギア比の効果もあって、スムーズな走行を示します。

 途中で止まってしまうこともありません。

 少々古さの見える製品ですが、走行性能も良いので、大切にしようと思います。

2025/8/19 記

2026/5/21 写真配置変更 

 

 

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