完_スウェーデン国鉄 SJ 超大型貨物用電気機関車 Dm 3 1201/1231/1202号機 (Märklin 37753)
今回はスウェーデン国鉄 SJ = Svenskt Järnvägsföretag の Dm 3について紹介します。
SJ Dm 3 は、三車体永久連結の巨大機関車で、ヨーロッパ有数の産出量を誇る有名なキルナ鉱山の鉄鉱石を、ノルウェーのナルヴィク港まで運ぶために作られました。
<SJ Dm 3 主要諸元>
バッファ間距離:35.25m、運転重量:273.2t、軸配置:1'D+D+D1'、連続定格出力:7,200kW、牽引力:940kN 、電動機:6基、駆動装置:ロッド式、動輪径:1,530mm、最高速度:75km/h
Dm 3は、1957年から1971年の間、合計19両が製造されました。
上記の通り、スウェーデンの北部に位置するイェリヴァレとキルナの周辺地域では、18世紀半ばから鉄鉱石が採掘され、その高い鉄含有量から世界中で高く評価されていました。
この鉄鉱石を輸送する手段として、ボスニア湾のルレオまで南へ向かう鉄道が開通しました。
しかしながら、この路線は長く、かつボスニア湾は冬季には凍結してしまい、船舶輸送ができないという大きな問題がありました。
そこで、西へ向かい、国境を超えたノルウェーのナルヴィクへ通じる路線が建設されました。
この路線は過酷な地形であり、建設には多大な苦労が伴いましたが、1902年11月より、鉱石列車の運転が開始されています。
鉄鉱石線では、当初蒸気機関車が使われていましたが、過酷な地形ということもあるのか、早い時期に電化が進められ、スウェーデン側は1915年、ノルウェー側も1923年に電化開業しています。
開業当初から軸配置(1′C)+(C1′)、出力 2,120kW、2車体永久連結式の Oe 形、その重量増加形 Of 形が使用されてきましたが、1953年より、SJは更に強力な機関車である 軸配置(1′D)+(D1′)、出力 3,680kW、2車体永久連結式の Dm 形を24両製造しました。
1960年代に更にモーターを4,140kWに強化して、15両を追加製造しています。
Dm 形は3,500tの鉱石列車を牽引しましたが、大重量化する鉱石列車にはこれでもまだ不十分であり、SJはDm型に中間の一両を追加し、三車体式の電気機関車を作ることにしました。
これがDm 3 形となります。
Dm 3形はDm 形(Dm 3形の就役に伴い、Dm 2型と改称)に、中間機関車を追加する形で改造製作されました。
Wikiでは一番詳細な資料である独語版 SJ Dm3 によりますと、中間機関車は1957年に先行型が3両、1967年-1968年に15両、そして、1971年に1両が製造されています。
面白いのは車番で、中間機関車にはDm 2とは全く別の番号が付番されていました。
先行型:976–977–978、979–980–981、982–983–984 で、こちらは同時期に製作されたDm 2との連番になっていますが、それ以降は、1301~1345、1347で製造されました。
1301~1345のDm 2との組み合わせは、こちらの模型 1201-1301-1202のように番号が合っていません。
ただし最終号機は、完成時期が合致したのか、Dm 2 1246 – Dm 3 1247 – Dm 2 1248の連番となっています。
Dm 3は登場当時世界最長の機関車であり、出力 7,200kWは最強力の一台でした。
ただし、DB BR 103.1の登場により、最強力機の座は明け渡しています。
本機の登場により、最大5,400tの列車を牽引できるようになりました。
1990年代、14両が近代化改修を受けました。
外観的には茶色の塗装が、青/灰/赤のSJ 新塗装へ変更されました。
1996年、鉄鉱石線が SJからMTABへ移管されたことに伴い、Dm 3も全て移管になっています。
Dm 3は鉄鉱石線の主力として活躍しましたが、更なる輸送増強の要求があり、2000年に出力 10,800 kW、軸配置 Co'-Co'+Co'-Co'、2車体永久連結の世界最大、最強力の IORE がが登場すると、主役の座を譲ることになりました。
そして2013年、現役を引退しました。
保存車が2両存在するようです。
以上、Wikipedia スウェーデン語版 Dm och Dm3 、独語版 SJ Dm3 、日本語版 スウェーデン国鉄Dm3形電気機関車 、英語版 SJ Dm3 を引用、参照しました。
上記の通り、各言語版で記載内容が異なります。
それで模型の方ですが、見栄えがする巨人機とは言え、あまりにも特殊な車両ゆえ、ブラスを除くと、ROCOとMärklin/TRIXしか存在しません。
Modellbau-wiki SJ-Baureihe Dm3 によると、ROCOが2002年、こちらのMärklinが2013年となります。
Märklinは、同社の標準的な構成であり、ダイカストボディとなっております。
同社HPでは、 1970年頃の仕様とのことです。
ともかく大迫力の機関車です。
細部はよくわかりませんが、細かいですね。
重厚な塗装、レタリングは美しいです。
スウェーデンの機関車は独特の面構えですね。
いかにも古めかしいスタイルですが、最終号機は1971年製です。
大型のライトレンズがかっこいいですね。
先輪のディスク形状が変わっています。
ステップも細かいです。
下向きのホイッスルは降雪対策でしょうか?
パンタも独特です。
ところで、私はSBB のAe 8/14やBLS のAe 8/8、UPのGTELのような、超大型の機関車が大好きなのです。
そんな中、ひときわ目立つDm 3も欲しくて仕方ありませんでしたが、超大型機はブラスしかない時代であり、こんな高額な車両を買えるはずもありません。
節目が変わったのは、2000年代に入ってからで、ROCOやTRIXなどが、次々に量産製品を発売しました。
Dm 3も欲しかったですが、なかなか機会がなく、Märklinの中古が手に入った時は嬉しかったです。
Dm 3は鉱石専用ですが、揃えるつもりはありませんので、一般の貨車を牽かせていますん。
ただし、あまりにも大きいのと、MS2との相性が良くないので、使う機会はほとんどありません。
デジタルは卒業したので、ROCOのアナログ製品が欲しいところですが、安価なものではないし、なかなか出ないので難しいですね。
2025/8/3 記
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