公式側って どっち??

 鉄道車両において、両側面を判断する際、公式側って重要ですよね。

 

 特に模型の世界では、左右が非対称ということが殆どであり、どちらの面を表現しているのか、誰にでも正確に伝わらないと、大変なことになってしまいます。

 これは前面においても同様ですが、蒸気機関車の時代は、前面は非常にわかりやすいものでした。

 しかし、電気機関車やディーゼル機関車、はたまた電車や気動車のように、両側に前面が存在する車両においては、両方の前面を区別する必要が生じます。

 そこで、運転台を区別するために一位側、二位側という表現がされており、日本の鉄道車両には1、2とエンド表記がされておりますし、ドイツ型においては、現在は古くはV(Vor)、H(Hinter)、戦後では1、2と記載されるようになりました。

 スイスではローマ数字で最近までI、II、現代では1、2と記載されていますね。

 それで側面の判断ですが、公式面という表現があります。

 これは一位側を決まった方向とした際の側面です。

 日本では、一位側を「左」とした際の側面が「公式面」、一位側を「右」とした際の側面を「非公式面」としているようです。

 どうしてこうなったのかと言うと、公式面側には運転台が存在するからだと思います。

 ところで日本の鉄道は左側通行です。

 左側通行の国も多く存在します。

 今回調べた限りでは、下記の通りだそうです。

左側通行

 イギリス、日本、シンガポール、ニュージーランド、フランス、イタリア、スイス、ベルギー、スウェーデン、中国、韓国、台湾

右側通行

 アメリカ、ドイツ、オランダ、オーストリア、スペイン、インドネシア

 上記、運転台のある側の側面が公式面となりますと、左側通行の国の「公式」面は、一位側が右側となります。

 実際ドイツの本に乗っている図面は、1位側が右を向いています。


 なぁーんて、鉄道に詳しい皆様はよーくご存知のことと思います。

 では、なんで今更こんなことをと言いますと、実は私の「鉄道車両紹介記事」のメインであるドイツ型車両は全て逆順になっておりました。

 いえ、いくらなんでもドイツの公式面が日本と逆であることは、知識皆無の当方も知っておりました。

 有名な井門さんのブログには、前から書いてありましたし。

 ただし、ぱっと見、どうも一位側左の方が馴染みがあって、従来そのようにしておりました。

 しかし、このところディーゼル機関車の運転台のアップ写真を載せているときに、気になってしまって。

 こちら側には運転台はありません。 

 こちら側に運転台が存在します。 

 

 こういうのって何でもそうですが、一度気になりだすと、もうだめですよね。

 と言うことで、これから時間を掛けてブログの写真を修正していこうと思います。

 内容はともかく、記事数だけは相当あります。

 結構な手間となりますが、長期戦でぼちぼちやるつもりです。

 なお、上記原則で行けば、スイス、フランス、イタリアは直さなくて良いので助かりました。

2025/8/25 記

 

 

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