レーティッシュ鉄道 RhB 2等客車 B 2348 (Bemo 3250 138)

 今回はスイスの地方鉄道レーティッシュ鉄道RhBの2等車 B 2348を紹介します。

 RhB B 2348は、レーティッシュ鉄道の本線系で使用される標準型客車 Einheitswagen EW-1系の2等客車です。

<RhB B 2348主要諸元>

 軌間:1,000mm、全長18.420m、自重:18t、台車:SIG-T、定員:64、最高速度:90km/h

 以前も記しましたように、RhB EW-1とは、同社が1962年から1979年にかけて導入したFFA社の狭軌用標準型客車 EW Iのことを指します。

 こちらで紹介する2等車 B 2348は、本線系統で使用するために製造された2等車です。

 1963年から1966年までに33輌が製造されました。 

 EW-1系においては、1966年までに製造されたグループと荷物車が鋼製車体になっています。

 全長が長いため、当初は本線系統のみで使用されていたが、1990年以降、FO線への乗入れにも使用されています。

 導入から25年以上経過したこともあり、1等車は1991年から、2等車は1995年から"REFIT"と呼ばれる更新プログラムが実施されました。

 Wikiによりますと、「内装の更新、座席の交換[6]、荷棚をレール方向へ変更、喫煙・禁煙室間仕切りのガラス化、扉の自動化、トイレのシステム更新と2箇所装備車は1箇所の撤去などの改造が施工されている。なお、費用は1両50,000から60,000スイス・フランである。」

とのことです。

 こちらは検査表記に22.07.1994とあります。

 よって、赤の色調が明るくなり、2等ロゴの変更(大型化・書体変更)がありますが、sy帯の帯は細い銀線のままです。

 更には車端の▼表示から、推進列車対応車になっておりますので、上記更新を実施した車両と思われます。 

 詳しいことはわかりませんが、RhBのEW-1は、1990年代の写真ではドア脇に車体色の手すりが存在しますが、2000年代の写真では手すりが撤去されています。

 もしかしたらドアの自動化に伴い、手すりが撤去されたのかもしれません。

 実際、KATOが模型化したパンタ付荷物車DS 4219 - 4226には手すりはありませんが、こちらは2010年に改造されています。

 2008年に撮影された改造前のD 4220では白い手すりが残っています。

2025/5/27 記

 


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