鉄道模型 鉄コレ動力 TM-TR07 12mm改軌品の振動原因がわかりました?
先般来、悩まされている鉄コレ動力TM-TR07 12mm改軌品の振動ですが、原因がわかりました。
ただ、現状入手可能な材料や部品での対応は不可能ということも、同時に確認できました。
まず、ある模型界の先輩からアドヴァイスをいただいたので、車軸を作り直してみました。
今回、TOMIXの機関車用車輪の穴に対し、1.2mm真鍮線で作った車軸が微妙に太いため、ごく僅かに削る必要がありましたので、もしかしたら削り方がいびつ、あるいは車輪やギアの取付時に軸が曲がってしまった可能性もありましたので。
前回は手作業で削りましたが、今回はリューターを使いました。
また少しでも曲がりにくいように硬いピアノ線を使いました。
ですが、殆んど変化はありませんでした。
写真でも、歪んでいるようには見えませんね。
ギアや車軸を圧入するのには、バイスを使いますが、それだけでは曲がる可能性があるので写真のような治具を使いました。
ちょっとボケましたが、曲がっているようには見えません。
前回作です。

軸が曲がっていないことは確認できたので、再度、考えました。
TM-TR07の車軸は、上写真のように支持されています。
オリジナルでは、ギア軸あるいは車輪スリーブで支持しておりますが、この改造ではスリーブ延長部で支持しています。
そうなると振動の原因はこの延長したスリーブということになります。
確かにここまで拡大すると、スリーブの精度が低いことがわかります。
使用しているのは、エバーグリーンの2.4mmパイプです。
前回記事通り、エバーグリーン製品やタミヤのプラパイプは精度が低くて機械部品としては使えないものばかりです。
特に今回のケースでは、金属スリーブに比べて径がやや小さいのも、振動原因のようでした。
そこで、タミヤの3mmプラ棒を削りましたが、素人では全く精度を出せません。
さらに、古いせいか材質が固くなっており、削りにくくて仕方ありません。
そこで思い切って厚さの精度を求め、1.0mmプラ板を大きめに切って削り込んで行きました。
当然機械精度など得られるはずもありませんが、それでも上よりは少しましになった気がします。
いずれにしても、手作業ではこれが限界であり、諦めることにしました。
動画では揺れていますが、これでも当初よりは少しましになっています。
それにしても、この小さな車体でこれだけの貨車を牽いて快走します。
振動さえ出ていなければ……、つとにそう思います。
ということで、結論として、TM-TR07の改造は、スリーブの芯が出ていないとだめだということがわかりました。
現状、2.6mm径、1.2mm穴の精度の高いプラパイプは入手できないので、本改造は困難でしょう。
言い換えますと、軌間12mm対応の14歯中空プラ軸ギアさえあれば、簡単に改造できます。
精度の面から、素人には絶対に作れないですし、恐らく強度や精度の面で3Dプリンタでも難しいでしょう。
どこか作ってくれませんかね?
ただ、TM-TR07でさえ、少し振動が出ることがありました。
TM-TR07改軌品では、車輪と軸受部の距離が離れているため、さらに振動しやすいと思います。
特に軸受部と軸及びスリーブとの遊びがそれなりにありますので。
とは言うものの、全く同じ方式のBemoは、揺れるということはないように感じます。
2024/12/15 記
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