ついに行ってきました!! JAM 2024 はんだ付け教室
この週末、私にとって夢でもあり、また長年の懸案でもあったJAMのはんだ付け教室に参加しました。
まず一言、ともかく疲れました。
そして当方のようなど素人に対し、実に懇切丁寧に、手取り足取り教えてくださった講師の方々には深く御礼申し上げます。
ともかく真鍮キットど素人の私が、2日間でここまで組み立てることができました。
これはひとえに皆様のおかげです。
本当にありがとうございました。
なお写真は軸受など一部部品の取り付けがまだの状態です。
ともかく知らないことだらけでした。
私は、はんだ付けについてほぼ未経験と言って間違いありません。
真鍮キットを組んだのは、今から約30年も前の話であり、それもとんでもない自己流でうまくできませんでした。
まだWebの時代の前ですし、周囲にこの趣味をやっている方もいらっしゃいませんでしたので、教えてもらうこともできませんでした。
ですので、ゼロからの出発だったのですが、幸いなことに、今回、基礎から教えていただくことができました。
事前にようつべとか見ていかなかったんですが、やはり見るのとやるのでは天と地の差異がありましたね。
まず一番の間違いは、はんだの乗せ方でした。
恥ずかしながら今回初めて知ったのですが、はんだは棒や糸はんだではなく、細かく刻んで粒状にしたはんだを使うのですね!
これは威力が絶大で、私はこてにはんだを乗せるのがともかく苦手です。
ですので、今まで全然はんだが乗らなかったり、また、一気に溢れたりしていました。
しかし、この方法なら必要最小限のはんだを必要な場所へつけることができました。
これぞ目から鱗というやつでしょう。
後は入熱です。
どうも不十分だったり、あるいは加熱し過ぎではんだがはみ出したりしました。
実に難しかったですが、要は少ないはんだを必要な場所に十分に流し込むというのが、必勝パターンなのですね。
そんな中、全部難しかったですが、中でも位置決めが一番苦労しました。
特に小物の部品。
ライトにしても何にしても、ともかく動いてしまいます。
位置を決めて押さえても、こてを当てると動いちゃう。
何度もやり直す羽目になりました。
軍手持っていきましたが大正解でしたね。
でも、軍手でも熱いし、焦げるし、そもそも厚みがあるので微妙な位置決めはできません。
下手くそなもんでこてに力がかかってしまうので、なおさらなのでしょう。
このあたりは練習あるのみなのでしょうね。
それから今まで配線からしてみんな失敗していたんですが、要は部品をいかに固定するかと言うことです。
このキットは構造がよく考えられており、位置決めは割とし易かったですが、スタンションや汽笛は穴が大きすぎて、位置決めできず、汽笛は講師の方にやってもらいました。
スタンションは僅かに高さが違ってしまいましたが、IMONの作例もそうなっていましたね。
あと気を付けた方が良いのが、台枠のはんだ付けです。
説明文では輌端梁を先につけるようにありましたが、これは初心者にはいささか任が重く、両サイドの台枠を取り付けてから、端梁を取り付けるべきですね。
両サイドの台枠も、ピンが突き出すので現物合わせで削った方が良いのと、やはり素人なので、ガイド穴があっても、位置決めと垂直は相当難しかったです。
微妙にずれてしまい、講師の方に直してもらいました。
このあたりじっくりと時間をかけて、納得がいくまで作業した方がいいですね。
両サイドが取り付くと、端梁はばっちりでした。
ただし私の場合、ごくわずかに端梁間が短くなってしまったのか、軸受けとなる内側台枠を入れる際に、多少前後を削る必要がありました。
これはエッチング時のバリもあるせいで、慎重に削りました。
内側台枠自体は、ねじ穴の位置もばっちりです。
このキットは運転室側の一軸をモーターからウォームで駆動します。
モーターの取付以降は、欧州型でさんざんやっていますが、意外とうまく動きませんでした。
先ほどの内側台枠の位置覚もしれませんが、ウォームとウォームホイールに遊びがなさすぎることが原因のようです。
現に私以外の受講者も、この部分でみんな苦労してました。
モーターの取付穴がわずかに長孔だったら、このあたり更によくなると思いました。
ともかくこの調整は微妙でしたね。
一般的な日本型の場合、非絶側は特にシューを用意せず、車軸経由で集電しますが、こちらは日本型では珍しく、非絶側にも集電シューを持っています。
当然のことながら、シューを当てた方が集電が向上します。
この機関車は2軸でかつ軸固定という集電には不利な構造のはずですが、集電はとても良いと思いました。
ただし、集電シューの当たりは調整が必要ですね。
特に一軸駆動ですので、シューがきつすぎると、てきめんに走りが低下します。
他方、シューが外れてしまうと集電不良を起こすので、このあたりの調節は慎重にやった方がいいと思いました。
この集電シューは黒染めになっており、形状も良いと思います。
注意点としては、はんだ付けする際には必ずメッキをはがすこと、予備はんだをすること、そして特に絶縁側のシューを車体から確実に浮かすことがあります。
絶縁側のシューの車体と接する側には、薄いシールを貼っておいてもいいかもしれません。
何度か調整した結果、スムーズに走るようになりました。
ほんと一軸駆動とは思えないほどです。
と、ここまで来てから、車体を洗っていないことに気づきました。
フラックスを使っているので、水洗は必須です。
せっかく調整しましたが、腐食しては元も子もありません。
モーターの配線までばらし、完全に分解してから水洗しました。
考えてみれば、塗装するにはまたばらさなくてはなりませんね。
水洗終了後、再度組み立てましたが、今度は片側にしか走らず、モーター穴を長孔加工して取り付けなおしました。
この際、安全のためギア付き車輪を外しましたが、今度はショートします。
おかしいなと思い確認したところ、なんと車輪の極性が片側反対になっていました。
再取付の際、車輪の絶縁側を間違えてしまったのですね。情けない。
絶縁側を揃えると最初ちょっと渋かったものの、よく走るようになりました。
シャーシー部分での試運転も終了し、最後にボディを取り付けましたが、ベーク板の上でボンネットとキャブを接続したので隙間もできず、うまく仕上がりました。
ということで、制限時間ぎりぎりまでかかりましたが、完成しました!!
ともかくはんだ付けは難しかったです。
でも、とても楽しく、かつ心底疲れた充実した2日間でした。
ここまで集中したのも久しぶりと思います。
最後にJAMですが、何しろ暑いのと人混みが大の苦手なもんですから、実は初めての参加です。
今回ははんだ付け教室の参加が最大の目的でしたが、休憩時間があったので、少し回ってみました。
今回は金曜が台風の接近で人が少なかったこともあり、土曜日は異例の人出だったそうです。
教材を買い求める必要がありましたので、IMONブースへ行きましたが、中古を売っていた店はどこもすごい人でした。
昔のスワップをほうふつさせました。
幸い、当方の興味のあるアイテムはありませんでしたし、第一、あの人混みに突入する体力などどこにもありませんから、よかったです。
何しろ疲れていたので、一般の展示は遠目に眺めるくらいでした。
DCCが多かったですね。
一方、欧州型HOに特化した展示はなかったのが残念でした。
HOJCの方とはお話をさせていただきました。
有意義な情報を得ることができました。
ありがとうございました。
ともかくはんだ付け教室がほぼフルタイムでしたし、自分でも驚くほどの集中でした。
よって、はんだ付け教室はもちろん、JAMもまったく撮影していないくらいです。
また、ずっと教室だったので、講演やスピードコンテストなど、せっかくの催し物を全く見ることができなかったのは残念でした。
ということで、はんだ付け教室は本当に良かったです!!
ただ、本当にまったくやったことのない方には、難しいかもしれません。
特に今年は参加者が9人もいて、講師の方は基本3人でしたので、本当に大変そうでした。
ましてや私のような手のかかるど素人がいるわけで、気苦労が絶えなかったと思います。
申し訳ありませんでした。
私にとっても今回、コロナ後でした。
もちろん国の定めた療養期間を十分クリアしておりましたが、発症時の症状が決して軽くなく、回復には程遠い状態でしたし、もともと体力的にも大いに不安がある上、左足が悪いこと。
そして何よりも、高温と人混みにはめっぽう弱いので、そもそも会場へたどり着けるか大いに不安がありましたので、最後の最後まで参加を迷っていました。
でも、家族に背中を押され、無理して参加してみて本当に良かったと思います。
講師の先生はもちろんのこと、参加を許可してくださった事務局の方、お世話になった皆様、そして暑い中、付き合ってくれた長男にも、感謝の気持ちでいっぱいです。
もし機会があれば、ぜひ来年もはんだ付け教室へ参加してみたいと思いました。
興味のある方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
2024/8/19 記
↓当方HPです。こちらもどうかよろしくお願いします。
↓当方も参加しております。実物、模型などいろいろな鉄道ブログがあります。
是非ご覧になってください。