レーティッシュ鉄道 RhB 2等客車 B 2344 (Bemo 3250 104)
今回はスイスの地方鉄道レーティッシュ鉄道RhBの2等車 B 2344を紹介します。
RhB B 2348は、レーティッシュ鉄道の本線系で使用される標準型客車 Einheitswagen EW-1系の2等客車です。
<RhB B 2348主要諸元>
軌間:1,000mm、全長18.420m、自重:18t、台車:SIG-T、定員:64、最高速度:90km/h
以前も記しましたように、RhB EW-1とは、同社が1962年から1979年にかけて導入したFFA社の狭軌用標準型客車 EW Iのことを指します。
こちらで紹介する2等車 B 2348は、本線系統で使用するために製造された2等車です。
RhBのEW-1では、一番最初に製造されたこのシリーズは、1963年から1966年までに1等車 21輌、1/2等車 16輌、 2等車 33輌が製造されました。
RhBでは最も両数が多い部類だと思います。
EW-1系においては、本シリーズと荷物車のみが鋼製車体になっています。
またトイレが2箇所車体両端のデッキに装備されています。
EW-1の第一シリーズは、全長18.5mと車体が長くなっており、FO/BVZ線に乗り入れることが出来なかったので、氷河急行には使用できませんでした。
そこで、氷河急行用に17m級のEW-1が製造されました。
本シリーズは、本線系で使用されていましたが、1985年にFO/BVZの線形が改良されて、乗り入れが可能となったため、氷河急行にも使われるようになりました。
この車両はSIG製のトーションバー式の台車を装備しています。
軸距:1,800mm、車輪径: 750mmです。
2等車なので、定員は64名です。
座席は2+2列の4人掛け、シートピッチ1,550 mmの固定式クロスシート幅1,010 mmでヘッドレストはありませんが、仕切りの化粧板が設置されているそうです。
こちらのB 2344は原型仕様です。
1960年代の車体塗装は、緑もしくは赤であり、窓下に銀帯、扉が金色となっています。
側面中央にRhBの文字、その下に小さく車番が入り、扉横に客室の等級番号が、1等車の窓上には黄色の細帯が入ります。
屋根および屋根上機器が銀、床下機器と台車は灰色となっています。
車歴50年以上の古い車ですが、現在でも使用されています。
ただし以前の記事の通り、老朽化の進んでいるEW-1には、1995年より"REFIT"と呼ばれる更新プログラムが実施されています。
こちらは古い仕様ですので、RhBのロゴが古いものになっています。
B 2344は全長 18.5mと、国鉄の17m客車や電車よりも車体が長いのですね。
でも、車体断面が小さいので、何か小さく見えます。
なお、Wikipedia日本語版レーティッシュ鉄道EW I系客車より、引用、参照しました。
ただし、塗装仕様については、例えば屋根の色や窓下の帯の色がこちらのモデルとは異なりましたので、Bemo製品と合わせました。
古い仕様ですが、HOmの車両は入手難なので、うちでは他に混ぜて使っています。
2024/4/3 記
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