鉄道模型 2023年を振り返って その2 今年の主な入線
前回の総括に続き、今年の主な入線について、順不同で記したいと思います。
1)HOj、鉄道車両金属モデルコレクション
概観でも記しましたように、遂に入手可能なHOjが発売されました。
当方には、EF66、EF81北斗星、EF64 1000、キハ58(2両)、キハ40が入線しています。
それぞれ紹介記事の通りですが、初めてJやHOとの定量的比較を行うことが出来たのは、何よりもの喜びでした。
反面、現在の日本において、走行可能とするのは極めて困難なことを再確認いたしました。
そしてこのシリーズ、「動かないから実現可能な精度」と称している割には、なんとも鈍いダイカスト成型で、Nゲージとは全く比べ物になりません。
せめて安ければ救いがありますが、ただでさえ価格が高いのに、途中で更に値上げされ、7,499円!!になってしまいました。
それでも改善の兆しがあればよいですが、その後発売された製品を見た限りでは、もっさりとした出来が良くなった形跡はなく、前照灯などかえって悪くなっているのもある始末です。
よって、私にとっては打ち止めになると思います。
とは言うものの、2023年最大のトピックであることには間違いありません。
2)HOm
2021年より本格復帰したこのジャンルは本当に色々なことがありました。
年始より、購入品のトラブルが2件も発生し、結果として両方とも返品処理となってしまいました。
一つは状態確認時にはなかった車体の亀裂ですし、もう片方は新品とは思えない接着剤の付着、床下機器の欠品、車体の汚れという両方とも、通常では考えられないような大きなトラブルでした。
HOmに関しては、なんとも幸先の悪いスタートとなってしまいましたね。
その後、中古が大量に入線しました。
これらは比較的安価でしたが、その分、状態が悪く、欠品が多いものでした。
また全て9mm仕様だったため、12mmへ改軌するのも大変でしたね。
結局、スノープラウやステップなどの欠品の自作は進まず、来年以降の課題となりました。
春から先は全く入線がなく、このまま終わってしまうと思われましたが、年末になって、また(私にとっては)大量に入線しました。
残念ながら状態の良くないものも混じっていましたが、食堂車やEW-1の新赤、ペンデルツークなどなかなか入手の難しいものもあったのは良かったです。
現状では、私がBemoの新品を入手するのは困難であり、中古に頼る以上、程度の良くないものが多くなってしまうのは不可避でしょう。
どういうわけかBemoの中古には、程度があまり良くないものが多いように感じますね。
発泡スチロールで侵されているものが多いのも事実ですし。
新品も含め、購入時には注意が必要です。
3)SNCF GC客車 LSM
ステンレス製(INOX)と並び1970年代を代表するSNCFの優等客車です。
ひょんなことから入線しました。
それにMarklin/TRIXから出ているINOXに比べると入手の機会は少ないような気がします。
この車両、非常に有名なのですが、今までとても古い製品しか存在しませんでした。
歴史を作った名車両に冷たいのは、欧州では実によくある話です。
日本では考えられませんね。
実際、GCに関しても私が知っているのは大昔のLimaとJouefだけで、この両者とも現在で通用するようなものではありません。
LSMとしては初期の製品なので現在の製品の精度とは程遠く、昔のHerisを彷彿させる出来ですし、正直、塗装のはみ出しや傷、汚れのある中古品です。
故に私でも手が出せる価格帯だったわけですが、それでもヨーロッパを代表する名列車ですから嬉しいです。
4)Jの自由形車両
Jとは何か考えているときに、メルカリに安いのが出ていくつか買ってしまいました。
これが一番いけないですね。
つぼみのBタンクジャンク800円、B軸DL、模型社の名鉄B凸、カツミのED45、エンドウのED66です。
きちんとJになっているものがある一方、HOよりも小さいものもあって、面白かったです。
エンドウのED66はあとエアフィルタを1個分大きく設計すれば、実際に居そうな感じで良かったと思いました。
今後、自由形を充実するつもりはないですが、どれも走りますし、楽しかったです。
5)ROCOのコンテナ貨車
最近の連接コンテナ車を2輌入手しました。
出来の方は良かったのですが、箱から取り出す際に爪が折れ、またコンテナをはめようとしたら、コンテナの一部が割れました。
安いものではなかったので、がっかりです。
両方とも材質の劣化が原因です。
ダイカストはシーズンクラックではないように思いますが、コンテナは完全な結晶化で、石のようにカチカチになっていました。
この製品、まだ10年くらいと思いますが、同社の製品(だけではありませんが)には、結晶化が進んで脆くなってしまうものが多いです。
またROCOの箱には異常にきついものがありますので、取り出す際には十分、ご注意ください。
6)HORNBY ACHOの貨車
ROCOのコンテナとは耐極に位置する1960~70年代の製品です。
Ep. IIIのフランス形は今でこそ、REE MODELSがありますが、少し前までは非常に低調であり、Jouefくらいしかありませんでした。
そういう意味でHOENBY ACHOの貨車は、Ep. IIIのものばかりで大変貴重な存在と思います。
私は2021年に初めて手にしました。
この製品、良い意味でフランス製品らしくありません。
具体的にはガッチリしたモールドと、しっかりした構造が特徴です。
詳しくは以前の記事を見ていただきたいのですが、ボギー台車はダイカストでプレーンの軸受です。これも長穴で下から板で抑えるという確実な方法です。
また2軸貨車はブリキの軸受になっています。
今でもプラの軸受が主流であり、金属板の軸受を使っているのはFleischmannの一部だけでしょう。
これは圧倒的に金属軸受が正解です。
反面、プラは成型色のままですし、残念ながらショートスケールになっていますが。
今年は、年末に一気に入りました。
それもジャンクの機関車を入れて14両で、送料込み5,200円!!でした。
7)ソ連製の装甲列車
こちらもいずれ記事を書きますが、ソ連軍の装甲列車(独軍が捕獲使用している仕様)を手に入れました。
1990年代だったでしょうか、天賞堂にも並んでいたのを覚えています。
無動力ですが、正真正銘のHOですね。
8)DB BR 163 (Piko)
年も押し迫ってから、私にとってMissing Linkだった形式が入りました。
繊細な出来で嬉しいです!!
以下、Nゲージです。
HOが増えてしまいましたので、今年はNを抑えました。
9)52系流電2次車 (KATO)
一番好きな旧国です。
鉄コレは持っていますが、思わず買ってしまいました。
良い出来ですが、あまり走らせていないです。
こちらも大好きな車両ゆえ、買いました。
残念ながら揺れましたので、交換となってしまいましたが、別途記事の通り満足しました。
11)高崎運転所 旧客(KATO)
こちらは完全に衝動買いです。
でも、出来の良さには満足です。
12)ジャンクの欧州型・アメリカ型
5輌5,000円!!
Gt2×4/4の記事のように、良くないものばかりでしたが、楽しかったです。
13)LNERのClass 800 (KATO)
某動画の影響で。
よく出来ていますね。
1/148っていうのは、日本型と並べるのにはいいかも。
緑も欲しくなりました。
今度9連が出るみたいですが、5万円弱!!では買えません。
14)あいの風とやま鉄道521系1000
富山旅行の思い出に。
万葉線は手頃なものがないのが残念です。
番外
15)0番の貨車
大昔のカツミ。完全な衝動買いでした。
でも―台1,000円しなかったです。
うちのEB58のお供ですが、出せずじまいでした。
以上、2023年の入線を駆け足で振り返ってみました。
こちらには書きませんが、譲渡は非常に低調であり、結果的に相当数増加してしまいました。
また相も変わらず、安いものに手を出してしまう傾向がありますね。
その1の通り、場所はもうありませんので、これはやめなくてはなりません。
と言いつつ、安いとつい手を出してしまいますね。
2023/12/30 記
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