ジャンク品復旧 バイエルン王国邦有鉄道 K. Bay. Sts. B. 勾配線区用マレー式重タンク式蒸気機関車 Gt 2x4/4 5751号機 (Arnold 2276)
先月、ひょんなことからジャンクの欧州型車両を入手しました。
こんな内容です。
まあ見ての通りジャンクなんですが、送料込みで5,000円じゃあ、文句は言えないですよね。
それで届いたので確認しました。
DB BR 103.1 Flesischmann
動きました。灯火も問題なし。セットの中ではいちばんまとも。
DB BR 491 001-3 Fleischmann
動きが悪い。モーターが弱っている感じです。
NS GE Dash 8-40C Bachmann
動きイマイチ、走行音高い。サンバイザー等欠品
PRR GG1 4935 KATO 137-2001
パンタなし、動き良好、残念ながら傷あり
そして、
K. Bay. Sts. B. Gt 2x4/4 5751 Arnold 2276 ですが、
一見、ジャンクには見えませんが……、 そうなんです。煙室扉がそっくり欠品でした。
この機関車ですが、ドイツ最大のタンク機関車であり、かつ最大のマレー式機関車です。
実車は1948年までに全車廃車されてしまいましたが、技術的には見るべきものが多い特筆すべき機関車でした。
見た感じも特徴的であることから、古くから模型が存在しました。
HOでは1976年初回発売のFlugulex、1982年のRivarossi、1994年のMärklin、1997年のTRIX (Märklinと同じ)等が出ています。
一方、Nでは1981年のArmoldが唯一の存在です。
こちらの5751号機は1982年の初回発売のようですね。
私はマレー機が好きなので、Märklin/TRIXも保有していますし、昔、ArnoldのBR 96も持っていました。
流石に古いものだけにゴムタイヤもなくなっていましたが、今回の5輌の中では走りもよく、好きな機関車なので、何とかすることにしました。
とは言っても、ドイツの機関車の煙室扉など入手する手段はありません。
またバイエルンの機関車は、煙室扉が半楕円ではなく、円錐形をしております。
ならばとんがり帽子でもあればと思い、手持ちのジャンク箱を探しましたが、直径が11mmのものはありません。
そこで削って作ることにしました。
プラ板を丸く切ろうと思いましたが、スクラップ部品のハセガワ1/72列車砲レオポルドの車輪を削ることにしました。
何しろ50年近く前のものでしたので、プラの結晶化が進んでいましたが、それでもABSのような極端な結晶化にはなっていなかったので削ることが出来ました。
ところでArnoldのBR 96は煙室扉の中心にライトがついています。
Ep. Iの機関車は基本的に2灯(石油ランプ)と思われ、Arnoldは間違いと思いましたが、Webを調べたところ、3灯式になっているものもありました。
そこでオリジナル同様、中心にライトを付けることにしました。
何しろ小さい部品です。
エバーグリーンの1.6mmプラ棒に穴を開けました。
結果的にこのライトの穴に上写真のプラの導光体が通るので煙室扉を固定することも出来ます。
ベースとなる部分は、大昔のNゲージプラモの動輪です。
これが穴にうまくはまりました。
ライトだけでは何か殺風景なので、0.3mmでハンドルを作り、ステーとヒンジらしきものも作りました。
こんな感じです。
少なくとも何にもない丸穴よりは遥かに良くなったと思います。
さて、これで完成させようと思ったのですが、この世界の師匠に意見を聞いてみることにしました。
こちらの方、私のようなただの趣味人とは違い、TMSのコンペに何度も入賞しているという驚異的な技をお持ちです。
そうしたら、0.5mmの真鍮棒を曲げて留め具を作ってはどうかと言われました。
しかし、私のような器用でない人間は限界があります。
とは言うものの、どうせならと思い、留め具を作ってみることにしました。
ただし0.5mm真鍮線では太すぎるような気がしたので、0.3mm×0.15mmの洋白板を使いました。
こんな感じです。
いや長さもバラバラでお恥ずかしい限りです。
とは言うものの、Nは想像以上に小さく、私の目と技術ではこんなものでしょう。
まあ、アラは目立ちますが、それでも自分でなんとかできたので、嬉しいです。
2023/11/2 記
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