鉄道模型 JR東日本 直流電気機関車 EF55 1号機 (KATO 3095)
今回は、8月末に発売されたばかりのKATO Nゲージ JR東日本 直流電気機関車 EF55 1を紹介します。
と言いましても、日本型については皆様のほうが遥かに詳しいと思いますので、実車の説明は略します。
それでEF55ですが、日本では一般的な模型鉄道「J」や「Nゲージ」では、もっとも模型化しにくい車種です。
それはもちろん、スカートが車輪を覆っているからであり、軌間がスケールよりも約1.3倍も大きい日本型では台車が車体に干渉してしまいます。
特に大きく首を振る必要のある先台車の処理は難しいものがありました。
このため、EF55は人気車種ですが、Nではなかなか模型化されませんでした。
その中ではワールド工芸が最も古い製品と思われます。
そして何度も改良され生産されました。
しかし、ブラス製品ですので価格も高く、あまり普及しませんでした。
ワールドのEF55は、車体平行移動装置?により、先輪を省略することなく、再現しておりました。
私も昔持っていましたが、その原理はよくわかりませんでした。
下回りは、KATOの旧EF57でしたね。
ただし走りの方はいまいちでした。
KATOの新製品。
軌間が広すぎますが、前面をうまく処理していますね。
大昔の天賞堂製品です。
上と比べると、幅が広過ぎで更に角ばっているように見えますね。
2位側前面です。
次に発売されたのはマイクロです。
これが出たときはとても嬉しかったです。
写真は当時入手した初回製品です。
ただし、問題の先台車は前輪側を省略という思い切った構造になっていました。
こうして見るとやはりカッコ悪いですね。
こちらには展示用の先輪もついていましたが、これをつけるとカーブの走行はできなかったみたいです。
さて、マイクロ製品から約20年、満を持して発売されたのが、こちらの製品です。
ご覧のように大変良く出来ていますね。
塗装もきれいです。
裾の丸みがいいです。
ぜひスケール版も見てみたいです。
細かいところまでよく出来ていますね。
KATOの電機は機関室が灰緑に整形されているのがいいですね。
ほんと感じがよく出ていますね。
<各部のディテール>
票差し、1位側印刷、細い銀線など、Nのレベルも相当高いですね。
側面ナンバーも形式名まで入っています。
これで台車がよく首をふると思います。
旧型電機には黒染め車輪が必須ですね。
台車間のATS?もすごいモールドです。
台車左のATS車上子もNのレベルとは思えません。
天賞堂よりも成約が小さいのか、感じが良いですね。
よく似ていますよね。
砲弾型の前照灯も良く出来ています。
電球色LEDで点灯しますが、少々明るすぎるかも。
走行はスムーズでした。
ただし、走行音は普通ですね。
あと、ゴムタイヤが滑りにくいかったです。
同時発売の高崎運転所旧型客車セット10-1805を牽引しましたが、力不足は全く感じませんでした。
2位側の前照灯も点灯します。
<三社の比較>
KATO N
マイクロ N 初代製品
上と比べると、前頭部の曲線がだいぶ違います。
塗装の色合いも異なります。
マイクロの方がノーズが長いですね。
天賞堂 J
MV-8+スパーです。恐らくですが、1970年代後半製品ではないでしょうか?
ブラス製品なので、プラ製品に比べると曲線が硬いですね。
上2輌は保存機仕様ですが、こちらは原型機ですので、一位側連結器や、2位側前照灯もありません。
ということで、KATO製品について紹介させていただきました。
写真を多数掲載いたしましたので、皆様の目でご判断いただければ幸いです。
ところで、私が購入したものは、走行時、2位側車体に少し振動が見られました。
大変残念なことに、KATO製品では時々発生しますね。
私もUP FEF-3、E9A、EF56、C62 山陽、C12などで経験しました。
ただし、EF56やE9Aのような酷い揺れではありませんでしたが、新品購入の上、高額商品なので販売店に相談したところ、新品と交換になりました。
こちらは交換してもらった商品です。
今度はほとんど揺れませんでした。ラッキーでした。
2023/9/4 記
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