ドイツ装甲機関車 Panzerlok (Trumpetter 1/72) 入線とミニ整備
先日、某所で完成品を入手しました。
Trumpetterの1/72キット完成品です。
以前の記事通り、このキットの存在は最近になって知りました。
購入しようと思いましたが、ほとんど売っていないし、第一、相当高いんです。
そこで見送っていたところ、こちらを入手したというわけです。
ちなみに価格は送料込みでキットの約半額でした。
私としては、こちらを塗り直そうとか言うんじゃなくって、HO用の立体図面として購入しました。
こちらを72/87倍すれば、ROCOのBR 57に被せる装甲カバーができるんじゃないかって思いました。
届きましたが、シリンダ周りの装甲板に隙間があること、そして、上下が外せそうなので、加工してみることにしました。
シリンダ周りの装甲板は、一箇所で接着してあるだけで、かつ作者の方もゴム系接着剤を使っていたようで、簡単に外れました。
上下は4点のピンで止められているだけで、かつゴム系を使っているため、接着を外すことができました。
ただし、装甲車体自体を膨らませないと、上下は外せませんでしたね。
外す際かわかりませんでしたが、上写真左側のピンが折れてしまいました。
装甲板に穴を開けてピンを建てようとしましたが、厚みが足りなかったので、プラ角棒を接着してピンを立てました。
5mm角棒ではみっともないですが、そもそもこのキット、車体内部は完全ながらんどうなので、確実に強度を得るようにしました。
この車体、ほとんどワンピースで整形されているんです。
すごいですよね。
ただし一体成型なので、少々開きますので、ピンが必須になりますね。
こちらがやや隙間が見られた下部シリンダー装甲板です。
この部品を接着してしまうと、シャーシーが入らなくなります。
どうせ装甲板の内側は全く見えませんし、後で上下を分解することもあると思ったので、上写真のようなガイドを取り付け、はめ込んで固定できるようにしました。
これだけでは、車体内側に傾いてしまうので、車体側に固定具をつけます。
こんな感じで浮かせるようにして、隙間に下部シリンダー側の差し込みをはめ込みます。
この固定具は下部車体やシリンダーと干渉しますので、小さめにする必要があります。
特に上部にはみ出すと下部車体の板と干渉してはまりません。
当方も、上を後で削る羽目になりました。
こんな感じです。
機関車部分は煙室全面とフロントエプロンだけが再現されております。
シリンダも側面は完全省略です。
一番違和感があるのは、シリンダーの位相です。
なんと180°!!なんです。
これでは絶対に走り出せませんよね。
その他、連結器の構造などを見ても、このキットを設計した人が鉄道をよく知らないことはよくわかります。
まあこのモデルはあくまでAFVモデルであり、また中国はあまり鉄道趣味が発達していないようですので、仕方ないのかも。
ただし、足回りのディテール自体は決して悪くありません。
故に左右の位相が現実離れしているのが残念です。
修正はまず無理ですので。
足回りは赤一色で塗ってありますが、墨入れくらいはやってみようかな。
踏面の銀はおもっちゃっぽくなるので、どうするか迷っています。
全く見えなくなる煙室扉が再現されているのは不思議です。
このパーツ割では、通常のBR 57は発売できませんので。
バッファー。
本来は片側は平面、反対側が球面なんですが。
やはり設計者は鉄道をよく知らない人ですね。
この色は気になるので、外して塗り直すことにしました。
ということで、組み上げた後です。
こちらについては、後ほど紹介したいと思います。
2023/5/28 記
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