ROCO DB 特急用開放室1等客車 Apmz 122 帯無しエラー品!!のリカバー大作戦

 2021/5/7記事の続きです。

 ということで偶然入手した貴重なROCOのApmz 122 黒裾 Ep.4a仕様でしたが、 

 なんと、片側の車体下部のクリームのラインが入っていない!!

 今までほとんど経験したことのないメーカーエラー品でした。

 ちなみに、反対側にはきちんとラインが入っています。

 以前見たROCOの動画では、この手のタンポ印刷は一度に行っていないようでした。

 標記類は印刷したもののラインは忘れてしまったというのでしょうか?

 しかし、いくらなんでもこんなのはひどいです。

 Web検索を行いましたが、他ではこんなのはありませんでした。

 きちんとラインは入っています。

  やはりこの個体が、異常だったのでしょう。

 さて、どうするか?

 以前の記事のようにこんな細い線をビシッと引くような技術はありません。

 もしやるならマスキングして吹き付けでしょうが、まずテープがこんなにきちんと貼れないし、にじまない保証もありません。

 マスキングが不十分で他に塗料がついてしまったら元も子もありません。

 そこで、細いテープにクリーム色を塗って貼り付けることを思い立ちました。

 どんなテープを使うか、線の太さは0.4mmくらいです。

 でも、そんな細いテープはどこにも売っていません。

 そこで、マスキングテープを切ってみることにしました。

 しかし……、長さ303mmを細く切るのは不可能でした。

 マステをカットシートに貼って、金属製の定規を当てて、デザインナイフで切るのですが、0.4mmくらいだと、テープの抑えが効かないのです。

 相当数トライしましたが、100mmくらいならともかく、303mmをきちんと切ることは出来ませんでした。

 そこで探したところ、このようなテープがあることを知りました。

 

 ICマットテープというもので、幅が0.5mmというのがありました。

 残念ながら0.4mmではないですし、また、クリーム色もありません。

 そこで、いつもお世話になっている勤務先の模型ファンの方に話したところ、0.5mmの銀色を譲ってもらえることになりました。

  ベースがしっかりしているのでテープの幅が変わったりしませんし、糊もそれなりに強度を持っています。

 そこで、このテープを使い、線を入れてみることにしました。

 最初、カット用のマットに貼って、色を塗りました。

 本当は粘着力が落ちるので、そんなことはしたくないのですが、色が合わなくては話になりません。

 クリームは日本型のクリームとベースに調合しました。

 貼ってみますと、歪みもなくきれいに貼れました!!

 

 こうして見ると、なかなかいい感じでしょ? 

 ドア部などは直線を出すために特に切り貼りしませんでした。

 このあたり貼るのは苦労しましたね。

 反対側の側面と比べてしまうと、確かに少々太いですが、ラインがないよりはずっとましになったと思います。

 今回、銀テープに直接塗装したので、剥がれてしまうかもしれません。

 何よりテープですから耐久性には疑問もありますし。

 でも、そのときはまた貼れば良いわけで、最善ではありませんが、次善の策にはなったような気がします。

 高額なものですし、塗装で失敗したら元も子もありませんしね。

 いずれにしても、貴重な車両をリカバーでき、戦力化したのは大きかったと思います。

2022/10/23 記


 

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