貴重映像!! ドイツ連邦鉄道 DB 750mm 狭軌線 Bottwartalbahn の動画

 今回は1968年12月に廃止されたドイツ連邦鉄道 DBの狭軌線 Bottwartalbahn の大変貴重な映像を紹介したいと思います。

 以前の記事でも紹介いたしましたが、ドイツ連邦鉄道 DBには、標準軌の路線以外に11箇所の狭軌路線がありました。

  これらは北海に浮かぶWangerooge Inselbahnを除いて、全て、バーデン・ヴュルテンベルク、プファルツ、バイエルン等の南部ドイツに位置しておりました。

  そのいずれもが一路線に機関車が数両という、文字通りの軽鉄道でした。

  今回はそれらのうち、ハイルブロン南からマールバッハ (ネッカー) までの34.25kmを結んでいた750mm 軌間の Bottwartalbahn の動画を紹介したいと思います。

  実は以前、youtubeのDBナロー線の動画を紹介しましたが、相当数が消されてしまいました。

  「世界の車窓から」等で紹介されることが多い旧東ドイツのナロー線とは異なり、DBのナロー線はまさに知る人ぞ知るといった感じで、ほとんど知られておりません。

  久しぶりに検索したところ、また動画がありましたので、再び紹介させていただく次第です。

 Eisenbahn Romantik 009 Das Bottwartal Bähnle 03 11 1991

Abschied von der Bottwartalbahn 1966

Abschied von der Bottwartalbahn

Bottwarbahn

Bähnle im Bottwartal 1966

Heilbronn Süd - Marbach am Neckar - 750 mm Schmalspur

 以前紹介した動画も混じっています。

 VTRの登場以前の8mmフィルム撮影と思われますので、画質はよくありませんが、いずれも大変貴重な映像と思われます。

 またAbschiedとは別れと言う意味だそうですから、さよなら運転の映像が多いですね。

 BR 099 651-2がすでに廃車となっているBR 99 704を回送している映像がありますが、プッファ貨車に人が乗っているので、雪景色ですし、さよなら運転かもしれませんね。

 

 なお、同線は1900 年 12 月に全面開業し、1966年に旅客営業が、そして1968年12月31日を持って貨物営業が廃止されております。

  晩年は上記写真のV 51型DL 903号機と並び、動画にも再三登場するBR 99 651号機の2両が活躍しておりました。

  なお、BR 99 651号機は、元々は第一次大戦時にドイツ軍がポーランドで使用するために製造したE軸タンク式機関車ですが、第一次大戦の敗戦により、ザクセン王国邦有鉄道が15両全車を購入しザクセンVIkとしました。

  この15両は全車がドイツ国鉄DRGへ継承された他、ほぼ同型車が47両追加製造されています。

  DB には全62両中、13両が継承されましたが、原型に属す651号機は最後の一両として、コンピューターナンバー化された後の1969年9月29日に引退しています。

  なお、DBのナロー蒸機で、運用中にコンピューターナンバー化されたのはBR 99 651 (099 651-2)だけです。

 本機は長年 Steinheim (Murr)で静態保存されておりましたが、2016年にÖchsle保存鉄道へ移され、より良好な環境で保存されるようになりました。

 Öchsleには、Federseebahnで長年使用されたヴュルテンベルクのマレー式蒸機 Tssd BR 99 633号機も動態保存されています。

 近年はドイツの動態保存も大変難しい時代になってきているようですが、マイナーな存在のDB狭軌線蒸気機関車が大切に保存されているのは羨ましい限りです。 


 と言うことで今回、再び紹介させていただきました。

  それにしてもこのような映像を目にすることができるとは、30年前には全く考えられませんでした。

 そういう意味では良い時代と言えますね。

2022/10/10 記

 

 

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