過去記事再掲 中古入手 メルクリンZ 整備及びトラブル
2019年に閉鎖したYahoo!ブログの過去記事を再掲します。
元々、複数のトラブルをまとめた記事になっておりましたが、記事題目からはトラブルがわからないための、個々のトラブルに分割して掲載することにいたしました。
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1)メルクリンミニクラブ動力車不動トラブル
家族がZをやっておりますので、某オクにて大変格安のセット(ただし動作未確認)を落札しました。
このセットにはBR 89とBR 03が含まれています。
まずBR 89から着手することにしました。
古いメルクリンの機関車はグリスが固着しやすいと聞いておりましたので、点検したところ、案の定、軸が硬い状態です。
これは固着と判断し、分解することにしました。
まずボディを取り外しますが、BR 89はネジ止めではなく、炭庫の押しボタンを押して、車体を片側に持ち上げて抜きます。
爪が折れたり、ボディが壊れそうで本当に怖かったですが、なんとか抜けました。
ここまで来るとあとは底板のビスを抜くだけです。
案の定、完全にグリスが固化しておりました。
そこで、まず車軸やギアを取り外しました。
硬いですし、ともかく小さいので破損に注意しながら慎重に作業します。
結構な時間を掛けて分解しました。
完全に車輪と切り離した単独状態でモーターを回してみます。
Zはモーターがやられることが多いと聞いておりましたので、ヒヤヒヤものでしたが、最初渋かったものの、モーターは快調に回るようになりました。
次にブラシ洗浄を行い、ギアと車輪を組み上げます。
BR 89はメインロッドがないので、位相合わせの必要がありませんから楽でした。
そして完成、緊張のうちに試運転をすると、大変良好でした。
翌日、BR03も整備しました。
こちらも全く同様にグリスの固着が見られました。
同様な手順で、分解、整備を行いましたが、こちらは位相合わせが難しく、組み上げるのに難儀致しました。
かなりの時間を費やしたように思います。
なんとか破損せずに組み上げますと、こちらも大変好調に走行しました。
このセットは相当お買い得でした。
2)NOCH 80091トランクレイアウト ”Lenz Kirch"
これも偶然入手しました。
国内の売価からすると相当安かったです。
ただし、機関車(DB BR 24)はライトは点灯するが不動で、以前は動いていたとのことでした。
上記の通り、メルクリンZはグリス固着不動が多いと聞いており、実際そうでしたので、こちらも行けると思っていましたが、そうは問屋が卸しませんでした。
ともかくモーターの反応が全くありません。
テスターで当たってみたところ、全く導通なし。
恐らくコイルの断線であり、こうなってしまうと手の施しようがありません。
修理にはモーター交換しかありませんが、こいつは台枠モーター一体なので、回転子も抜けないですし、部品も入手できない(メーカー品切れ)ため、いきなり廃車となってしまいました。
レイアウトそのものもわかっていたことですが、問題が種々ありました。
まず、カーブがきつくて大型車両は使えません。
カーブで山に横腹が当たってしまいます。
それに勾配が急で、登れないのですし、その反面、高架橋の高さが低いので、大型車両は引っかかってしまいます。
ここは平面クロスにしたほうが実感的な走りが出来ますね。
単機ならBR 03でも走りますが、全く似合っていないので、本来このレイアウト向けのBR 24の不動は痛いです。
それと大きな問題が。
このレイアウト、電源と速度調整用のボリュームが付いていますが、最低がゼロになりません。
よって、感度のいい動力車はボリュームゼロでは止まらないのです。
その割にはダイヤルを振らないと動き出しませんし。
トグルスイッチで止めることは出来ますが、危険なので、私はボリュームを迂回して、メルクリンのパックを接続する線をはんだ付けしました。
これでいろいろなパックの接続が可能となりましたので、当レイアウトに一番似合いそうなロクハンのショーティーも、専用のパックを買えば繋げそうです。
あと、ベースが真空成形なので、昔のHO同様、音が反響するため、夜はうるさいですね。
ただし、風景の中を走るのはいいものです。
小型の機関車が欲しいところですが、種類が少ないので難しいでしょう。
3)メルクリンBR 74不動
家族が買ったものですが、何故かモーターが短絡して走りません。
十秒くらい回ることもあるのですが、必ずショートします。
これも原因不明で修理できませんでした。
以上、Zを2週間強、いじった感想ですが、思いのほか良く走ります。
ただし、ミニクラブはゴムタイヤがないので牽引力や登坂力は低いです。
その分、あれだけ小さい割には集電はいいと思います。
他方、スパーク汚れし易く、線路のクリーニングは必須です。
あと、中古車は必ず動作チェックを行い、不動品には手を出さない方が良いですね。
今回、グリス固着品はなんとかなりましたが、モーターの完全不動が僅か数台の中に2台もありました。
中古とは言え、これはNやHOの実績と比べて、ものすごく高い不良率ですし、まして交換修理できない台枠モーターを採用しているとはつゆ知らずでした。
やはり知るということが本当に大切ですね。
2019/1/7 記、2022/8/28 再掲
<2022/8/28 追記>
こんなこともあり、一時盛り上がってZ熱は、一気に冷めてしまいました。
実際、トランクレイアウトを始め、約半数の車両も手放してしまいました。
残ったものもありますが、走らせる場所がないのが難点で、資金不足もあり、何れは手放すことになると思います。
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