いや~疲れました。TOMIX ED76 1000 旧製品のモーター交換

 TOMIXのED76 1000はとても古い製品ですが、我が家では最も活躍している車両の一つです。

 と言いますのも、この車は当方のレールクリーニングカー編成指定機だからです。

 うちではKATOカント付き複線レールを常設しておりますが、何しろホコリが凄いんです。

 そこで、

TOMIX マルチレールクリーニングカー+レール拭き装備ROCO レールクリーナー貨車+TOMIX マルチレールクリーニングカー+TOMIX ED76 1000+レール拭き装備KATOワム80000

という専用編成を走らせております。

 TOMIX マルチレールクリーニングカー×2+レール拭き×2ともなりますと、相当の換算重量になります。

 以前、KATO 302のEF65 500を使用しておりましたが、老朽化したこともあり、こちらに変えました。

 その理由ですが、TOMIXのスプリングウォーム時代の機関車は、牽引力が非常に大きく、かつ集電に優れるからです。

 はっきり言って模型鉄道としては失格としか判断できないM-9装備の今の機関車よりも、遥かに優れると思います。

 そんなわけでもう15年以上使ってきたのですが、最近、止まるようになってきました。

 ライトはついているので集電不良ではありません。

 押してやると何もなかったかのように動きます。

 ただし、パックのメモリが上がったような気がしました。

 この状態が続いたので分解してみました。

 最初、先日TOMIX マルチレールクリーニングカーで発生したような、集電ブラシの摩耗による発熱かと思いましたが、そういうことはありません。

 ただし、コミュテーター(整流子)の一部が黒くなっていることがわかりました。

 樹脂部分に穴を開けて掃除しましたが、全く変わりません。

 そこで、思い切って分解したのですが……、

 こちは正常な側です。

 整流子が相当摩耗しているのがわかりますよね。

 反対側。

 実はこの写真は黒い汚れが取れないので、ヤスリで削った後ですが、なんと、整流子の一部が消失していたのです!!!

 そうです、長年の使用で整流子が摩耗して、無くなってしまったのです。

 ですので、5極のうち、1極以上が完全に死んでしまっていたのです。

 回転子の位置がこの場所では、通電されていないのですから、動くはずもありません。

 言い換えればこのM-4モーターはとても優秀ですよ。

 4極でも、回りだしてしまえば、十分まともに走るのですから。

 少なくとも今の糞M-9よりは遥かに優れたモーターと結論づけることが出来ます。

 一方、整流子って薄いんですね。

 私はもっとずっと厚いものと思っていました。

 まさか消失するとは……、未だに信じられません。

 またこういう場合、交換可能な部材を摩耗するように設計するので、カーボンが無くなるものと思っていましたが、そうではなく、整流子自体も摩耗するのですね。

 今回、カーボンも摩耗しておりましたが、上述のTOMIX マルチレールクリーニングカーのような極端な磨耗はありませんでした。


 それで、このM-4モーターですが、とうに生産中止となっており、入手は出来ません。

 モーターさえ手に入れば、すぐに復帰できるのですが、

 そこで当面、ED76より走りの悪い、旧ED30のM-4と交換して対応することにしました。

 しかし、ある時、中古で買ったGMモーターがあることを思い出しました。

 それがこちらです。

 確かM-5類似だったような。

 以前、M-4とM-5を交換したことがあるので、今回もやってみたのですが、これが実に地獄でした。

 というのもモーターをダイカストブロックへ組み付けた時点で短絡してしまうのです。

 実はこのGMモーターですが、写真ではわかりにくいのですが、大きさがM-4とやや違い、 少し大きいのです。

 そこで、何も考えずに筐体を少し削ったんです。

 ですので、ショートしたのですね。

 なんとも馬鹿でした。

 しかし、それからマッハのプライマーを塗りましたが、やはりダイカストブロックにはめる際に、塗料が剥げてしまいどこぞがショートしてしまいます。

 GMモーターには電極が片方しか無いので、外したM-4から転用しましたが、この電極が筐体とショートしまくりでした。

 M-4は端子との当たり部は樹脂ですが、こちらは半分筐体なんです。

 GM(左)の方がは端子部の幅が広いです。

 高さはほぼ同じ。

 ショートしまくったのは、筐体の軸受部。

 ここがきついので、ダイカストに当たって、どうしても絶縁塗料が剥げてしまうのです。

 まあ考えてみれば、昔のダイカストブロック左右分割式は、モーター筐体の絶縁が保たれることが必須条件であり、もし塗装が剥げてしまえば、こうなることがわかりきっているわけで、今では使われなくなってのですね。

 その後、何とか苦労してEF30に装備しました。

 今ではM-5さえ入手できないようで、古い製品のリカバーも難しくなりますね。


2022/7/10 記


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