ドイツ国鉄 DRG 石炭車 O Schwerin 26 534 (Fleischmann 481103)

 今回はドイツ国鉄 DRGの石炭車 O Schwerin を紹介します。

 DRG O Schwerinは、プロイセン王国邦有鉄道標準図 IId1 に定義されている石炭車です。

 本車の規格は後のVerbandsbauart A 6に採用されました。

<DRG O Schwerin 主要諸元>

 バッファ間距離:ハンドブレーキ有無:7.3/6.6m、軸距:3.3/3.0m、積載荷重:15t、空車重量:8.47/7.34t、積載容量:19.1m3/19.2m3(1904年以降)

 1904年にはIId1の第5版で改設計され、積載幅が2.90→2.796mに減じられ、反面側壁が5cm高くなり、1.3mとなりました。

 GFNのモデルはどちらかわかりませんが、なんとなく2.9m幅に見えますね。

 1892年から1913年までの間、62,993両が製造されました。

 1934年5月31日現在、14,733両、DBには約2,000両が継承され、貨車としては1960年頃引退しましたが、スラグ運搬車(職用車?)は1972年まで使われたようです。

 型式記号:邦有鉄道 Omk[u]、DRG 型式 O schwerin、DB O 02となりました。

 小型の石炭車ですが、当時の貨車としては珍しく、鋼製車体を有しており、側面は変形を防ぐように、膨らみを持った形状となっております。

 本車への石炭の積み込みは上からですが、主たる荷降ろしは側面のドアではなく、車体端面からです。

 これには少々説明が必要で、本車や以前紹介したOm 12などのいわゆるコークス貨車は、日本の貨車とは異なり、車体端の壁が上に開くようになっています。

 ちょうどダンプカーの荷台と一緒ですね。

 でも、ダンプカーとは異なり、荷台を傾けることはできません。

 ではどうやって卸下するかと言うと、レール自体を傾けてしまうのです。

 この方式は本車だけではなく、Om 12等コークス貨車でも同様です。

 しかし傾けるには一両ずつ切り離して、傾斜可能なレールに固定する必要があり、大型化も伴い、日本のセキのような側面ドアから下部に向かって荷降ろしする重力卸下方式にとって変わられました。

 なお、これ以外にも車体を180度回転させて荷降ろしする方式もありますね。

 O Schwerinは、写真のように極端に軸距が短いことから、高速時に揺れるため最高速度は僅か45km/hでした。

 そのため、貨物列車の速度が65km/hになった時点で障害となってしまったこともあり、主に鉄道基地への石炭輸送に使われ、戦後はスラグ輸送に使われたそうです。

 そのため、上記の通り本車を基礎としたVerbandsbauart A6  (O Nürnberg)の後には、この形式が製造されることはありませんでした。


 それでこの車両の模型ですが、古くはTRIXから発売されていました。

 こちらのFleischmann製品は、1980年代の後半に発売されたものです。

 ご覧のように現在でも通用する繊細な出来となっております。

 こちらはE 69 とセットになった工事列車のものですが、なぜか前の持ち主がDRGの標記類を消してありました。

 その分安く入手出来ました。


2013/9/11 入線

2022/5/4 記



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