ドイツ連邦鉄道 DB 荷物車 D 4üm-60 106 059 Mü (ROCO 44744)

 今回はドイツ連邦鉄道 DB の荷物車 D 4üm-60 について、紹介いたします。

 このところ紹介している、いわゆるm-Wagen の 荷物車です。

 ただしD 4üm-60は、Verwendungsgruppe 61 ではなく、 Verwendungsgruppe 53に属すそうです。

 DBの荷物車と言えば、まずこの形式を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?

 1960年から188輌が作られました。

 確かにVerwendungsgruppe 61の他の車両よりは、生産開始が早いですね。

 188輌というのは、主力車種 B 4üm-63の約1/10ですが、荷物車としては多い方だと思います。

 こちら側はシャッターになっています。

 反対側はVerwendungsgruppe 61と同じ、両引戸になっています。

 こちらによりますと、D 4üm-60はBD 4üm-63と異なり、車内には貫通路はないようです。

 以前の記事にも書きましたように、SBB のDmsには確か貫通路はなかったと記憶しております。

 日本の荷物車と違って、側ドアは上部に巻き上げるロールシャッター式になっています。

 またドアの位置は左右均等になっていません。

 Ep. IIIなので、レタリング類は少ないです。

 銀屋根、flaschengrün塗装に見えます。

 ブレーキテコとエアタンクが別部品です。

 個人的には一体成型で十分だと思います。

 中古の場合、これらの部品が欠品していることがすごく多いですし。

 型式等の標記ですが、何とも見えにくいのでアップを。

 上から、

 D 4üm 型式 当初はPw 4ümでした。
 33,0 t 自重
 Lastgrenze 21,0 t 積載上限
 Ladefl 56,7 m2 積載面積
 26,40 m バッファ間距離
 KE-GPR クノールブレーキ

 その下についてはわかりませんが、ブレーキ関係の数値だと思います。

 台車上のRICラスターについては、上記、メルクリンの世界的コレクター Akiraさんのブログの車両紹介記事に記載がありました。 

 ロールシャッター式側ドアにはスリット式の窓があります。

 台車右上には12.4.66?の標記があるように見えますが、1980年代の製品だけに、明瞭な印刷ではありません。

 右端のくもりガラスはトイレでしょうか?

 その隣の部屋にはベンチレーターがあるので車掌室?

 荷物扉は左右で位置が同じになるようになっていますね。

 車端の扉は、Verwendungsgruppe 61 に似ていますが、折戸ではなく、 Verwendungsgruppe 53のような回転式ドアですね。


 ところで今回、D 4üm-60 (Dm 902)について記事を書くにあたり、Web検索を行いましたが、上記Akiraさんの記事以外には、全く見つけることが出来ませんでした。

 D 4üm-60 (Dm 902)は、DBでの荷物車運用の終焉(1996年?)まで活躍した車両で、国内だけでなく、数々の国際列車にも連結された有名な車両であり、日本型だったら絶対に誰か取り上げるような有名な車両と思うのですが。

 ということで、もし何か情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、どうかよろしくお願いします。

2009/12/5 入線

2022/2/26 記


 

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