ドイツ連邦鉄道 DB 急行用1等客車 A 4üm-61 12 021 Hmb (ROCO 44741)
今回はドイツ連邦鉄道 DB の急行用1等区分客車 A 4üm-61 について、紹介いたします。
A 4üm-61 は、いわゆるm-Wagenと称する26.4m級の急行客車 Verwendungsgruppe 61の1等車です。
バッファ間距離:26.4m、車幅:2.825m、6座席区分客室×10の定員60名です。
1963年から合計144輌が作られました。
この数字はVerwendungsgruppe 61の2等車 B 4üm-63の1,848輌と比べると、圧倒的に少ないことがわかります。
また、前グループVerwendungsgruppe 53の1等車 A 4üm-54の199両と比べても少ないです。
登場の時代からして、優等列車としてTEEが整備されることになり、いわゆるRheingold 客車(Verwendungsgruppe 63)が量産された影響かもしれませんね。
いずれにしても、少数派ですので、急行には1輌くらいか入らなかったのでしょうね。
もっともドイツの急行の編成資料は全くありませんので、詳しいことはわかりません。
登場当時はいわゆるスチールブルーという黒っぽい紺色でしたが、経年退色があるため、コバルトブルーに変更されています。
このあたり、同じ色と言っても実車もいろいろですし、わかりにくいところもありますが、こちらはコバルトブルーでしょうか?
ROCOのUIC-Xは、1980年代末に発売となりました。
記憶では最初にEp. IIIが発売になり、次にEp. IVb、そしてEp. IVa、Ep. Vが続いたような気がしています。
同社製品には同じ品番で再生産されるものと、品番が変わるものがありますね。
こちらは同一品番で何度も生産されています。
ROCOのUIC-Xの床下は、共通です。
荷物車は当然形状が違いますが、取り付ける部品は一緒ですね。
前も書きましたが、ADEやLimaとは形状が異なります。
典型的なEp. IIIのレタリングです。
ラスターに色々書いてありますが、よくわかりません。
錨のマークは航送可能、枠内上下のアルファベットは国名でしょうか?
コンパートメントの壁にはメッキがしてありますね。
140km/h仕様ですので、ミンデン台車にはブレーキシューがついています。
Verwendungsgruppe 61は製造初年が1963年ですので、わずか5年でコンピューターナンバー化されました。
A 4üm-61は、Am 203になりました。
後に200km/h対応改造を行い、Am 203.1になったものもおります。
本車は長命で、30年後の1990年代半ばまで使われました。
さらにその後も廃車となるのではなく、当時、DBが新たに整備することになったインターレギオ用の客車 Aim 260に改造された車も多いです。
A 4üm-61/Am 203は何両か持っていますので、また紹介したいと思います。
参考文献:Wikipeia 独語版 UIC-X-Wagen (DB)
2010/12/11 入線2022/2/26 標記説明追記
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