ドイツ連邦鉄道 DB 急行用1/2等客車 AB 4üm-61 15 236 Mü (ROCO 44742)

 今回はドイツ連邦鉄道 DB の急行用1/2等合造区分客車 AB 4üm-63 について、紹介いたします。

 このところ紹介している、いわゆるm-Wagen (UIC-X Verwendungsgruppe 61)の1/2等車ですね。

 バッファ間距離:26.4m、車幅:2.825m、6座席 1等区分客室×5、6座席 2等区分室×6の定員66名です。

 1963年から合計302輌が作られました。

 やはり主力車種であるB 4üm-63に比べると、1/6の数量ですので、少ないですね。

 それでもAm 4üm-61に比べると多いです。

 そのためか、急行列車に組まれている写真をよく見ますね。

 Verwendungsgruppe 61ですので、貫通路は両開きの引き戸です。

 テールライトは赤くないですね。

 Ep. III仕様ですので、 Flaschengrün 塗装で銀屋根になっています。

 1等部分の窓幅は2等と同じ1,200mmみたいですね。

 こちらの座席は赤になっています。

 床下はROCOのUIC-X共通であり、違いはありません。

 大型の車軸発電機を装備しています。

 後の生産車の発電機は小型化されているようですが、残念ながら、このあたりを解説した記事を見つけることはできませんでした。

 上から、

 AB 4üm 型式
 36,8 t 自重
 30 Pl 1等定員
 36 Pl 2等定員
 26,40 m バッファ間距離
 KE-GPR クノールブレーキ
 その下についてはわかりませんが、ブレーキ関係の数値だと思います。

 古い製品だけに、RICラスターは変形の上、潰れてしまっていますね。

 コンパートは1等の方が大きいので、窓幅に差異があるように見えますが、この写真では同じ窓幅に見えますね。

 ROCOの初期のUIC-Xですので、台車脇のオイルダンパーは一体成型になっています。

 140km/h仕様なので、ブレーキシューが付いていますし、電磁圧着ブレーキはありません。

 また車端のステップも固定式です。

 Ep. IIIですので、くすんだ緑Flaschengrün です。

 この色は蒸気機関車対応だからでしょう。あまりきれいな色ではありませんね。

 Wikipediaによると、退色が目立つため、後に酸化クロムグリーン chromoxidgrün に変更されたようですね。

 Verwendungsgruppe 61 を特徴づける折戸になっています。

 トイレの窓は後に白くなったようです。また窓の上半分が内側に傾くようになりました。


 こちらによりますと1/2等合造車は、国際急行に相当使われているようですね。

 もっとも編成例はVerwendungsgruppe 61のAB 4üm-63ではなく、Verwendungsgruppe 54のAB 4üm-54 のようですけど。

 2009/12/5 入線


2022/2/16 記

2022/2/26 標記説明追記 

 

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