RAG BR 185.2 CL-009 前照灯修理 (TRIX 22086)
今回はBR 185.2の修理について記したいと思います。
先日、某所で入手したのですが、前照灯が片側不灯との事でした。
実は以前、MärklinのBR 185.2を分解する際に前照灯を壊してしまったことがありました。
このときは修理可能でしたので、今回も行けると思ったのです。
BR 185.2は発売当時、意欲的な低価格製品でしたが、ボディ/シャーシーともにダイカスト製です。
またMärklin/TRIX製品ですので、ネジ1本で簡単に分解できるのがとてもいいですね。
ROCOのBR 185など、出来はもっと良いと思いますが、車体を外すのがとても大変ですので。
それでこちらが不灯側です。
RAGのBR 185.2は改良製品でした。
私が壊してしまったRailChem 4のBR 185.2は、写真の黒色のLEDの保護カバーがない時代の製品でした。
LEDが設置されているフレキシブルプリント基板は、写真の灰色の部品に両面テープ?で貼付されていますが、これが浮いてしまうとLEDが車体側ライトレンズと干渉してしまうのです。
そんなことを知らずに、給脂して車体を組み付けるときにLEDがレンズとあたってしまい、折れて脱落してしまいました。
今回も同じ理由と思ったのです。
これは想像ですが、車体を組む際にLEDがライトレンズの後方とぶつかって脱落してしまうトラブルが相次いだため、写真の保護カバーが取り付けられるようになったものと思います。
いずれにしても保護カバーのない時代の製品をお持ちの方は、車体の分解、特に再組立時に十分ご注意下さい。
私が壊してしまったRailChem 4のBR 185.2は知人の方が直してくれましたが、また壊れる可能性があるので、1.2mmプラ板で保護カバーを自作しました。
それはともかくLEDの脱落がないとすると、不灯の原因はなんでしょうか?
写真ではわかりにくいかもしれませんが、なにか折れているように感じます。
そこで点検しようとしたところ、フレキシブルプリント基板をコネクターから外した途端、ポッキリと折れてしまいました。
そうです。
不灯の原因は、フレキシブルプリント基板の断線だったのです。
これならばなんとか修理ができそうです。
フレキシブルプリント基板ヤスリで磨き、銅線を露出させ、そこに細い真鍮線をはんだ付けすることにしました。
はんだ付けは大の苦手ですので、真鍮線、フレキシブルプリント基板を板の上にテープで固定し、フラックスを塗って仕上げました。
細いとは言え真鍮線は剛性があるので曲げる際にはプリント基板の銅線を壊さないように慎重に行いました。
点灯テストの結果、全く問題ありませんでした。よかったです。
LEDの保護カバーですが、真鍮線の分だけ出っ張りますので、干渉部をヤスリで削りました。
この部品は旧製品を持っている人には必須だと思うので、簡単に手に入るといいですね。
大分削りましたので、保護カバーは問題なく装備できました。
ボディがダイカストですので、絶縁用にマスキングゾルを塗っておきました。
ということで、ライト修理が完了しました。
簡単な修理かもしれませんが、ライトがつくのとつかないのでは大違いです。
それにしてもフレキシブルプリント基板が折れて、断裂することがあるのですね。
2021/12/2 修理
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