ドイツ国鉄 DB 運用私有貨車 圧延コイル輸送貨車 Shimmns 477 7 000-6 P (ROCO 44076)

 今回は欧州でもよく見かける圧延コイル輸送貨車について紹介します。

 DB Shimmns 477 7はUIC規格の圧延コイル輸送貨車です。

 こちらによりますと、バッファ間距離:12,040mm、積載荷重:66t、搭載コイル数:最大5で、1978年から1996年の間、DBは合計2,680台を調達しました。

 これらは当初、Shis 708と呼ばれ、1980年からShimms 708、1987年からShimmns 708となりました。

 車番体系等は上のリンクを参照いただくとして、こちらは477 7 000ですので、 1988/89年に作られたShimmns-tとなるようです。

 車番末尾のPからして私有貨車ですね。

 この貨車は上部がそれぞれ大きさの異なる3分割のフードになっており、それぞれが移動できます。

 したがって、最大2/3を開放することが出来ます。

 圧延コイルのように重量があり、かつ濡れると困るもののために、この独特の構造が採用されました。

 この仕組からTeleskophaubenwagen……望遠鏡天蓋貨車……なんて言われています。

 言い得て妙ですね。

 欧州では貨物輸送はますます盛んであり、いわゆる混合貨物(ヤード入れ替えを行うもの)こそ廃止されましたが、専用貨車は全欧で大活躍、中でも重量のある圧延コイルの輸送は盛んに行われています。

 こちらのShimmns も大分古くなりましたが、まだ使われているようで、youtubeの動画でも時々見かけます。

 ただし、現在の主力は屋根が幌になったタイプですね。

 上部車体が移動する構造になっています。

 こちらは車体固定ですが、FLMのコイル貨車には稼働するものがありますし、2015年頃、ROCOがデジタル操作で上部カバーが稼働するコイル貨車を発売しました。

 すごいですが、今でも売ってるんでしょうか?

 有名な貨車らしく、模型の世界では各社がこぞって発売してますね。

 こちらの発売時期はカタログによりますと1994年のようです。

 ROCOのコイル貨車自体は1985年のカタログにはすでに掲載されておりますので、更に古く、欧州型にはよくありますが、もう40年選手ということになります。

 90年代製品だけに初期製品に比べると、レタリングはきれいです。

 紛失するので部品は取り付けておりません。

 私有貨車なのでShimmns-t 708とはならないようですね。

 最も欧州型の車両に関する情報はWeb上には殆ど無く、私有貨車の型式については、皆目わかりません。

 MIBAのCARTENSには出てるんでしょうけど、1冊15000円で十何冊もあるととてもお話になりませんね。


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