またまた大ジャンク 再生大作戦 HOm RhB Ge 4/4 I 507 (Bemo 1250/7) その3

 ちょっと間があいてしまいましたが、続きです。

 再組み立てですが、ともかく前回の記事通り、台車が組みにくいですが、ヒヤヒヤしながらも何とか組み上げました。

 試運転しますと、まず快調なので、運用に入れることにしました。

 ただし特にカーブで揺れてしまいますが、これはゴムタイヤが溝に合っていないためと思われます。

 でもHOmでは力も十分です。

 それで写真を撮影しました。

 これを見ますと、肉眼ではよくわかりませんが、写真では特にジャンパの取付部の周囲にまだ白い瞬接が残っているように見えます。

 こういうのは気になりだすと止まらないもので、思い切ってもう少しだけ削ることにしました。

 残っているのが上側と周囲でしたので、前にも増して周囲を削らないように気をつけて、2mm角棒に貼った#1000の耐水ペーパーで慎重に削りました。

 その結果がこちらです。

 これだけ拡大してしまいますと、みっともないですが、見た感じは良くなったように思います。

 それで本来ですと塗装ですが、同じ色を作る自信がなかったので、前の記述通り、このままとしました。


 再度組み上げ、少し走らせたのですが、そうしたら、一位側の前照灯がつかなくなってしまいました。

 最初ついたのですが。

 もう腹立たしいってもんじゃありません。

 でも、せっかく整備したのに悔しくて、またボディを外すことになりました。

 ともかくBemoの車両はとても外しにくいのですが、今回は特にひどく、爪が全部外れているのに、車体が引っかかって抜けません。

 何か一位側の運転台がロックしている感じなのです。

 でも、写真を見る限りでは、ボディにはダイカストブロックと引っかかるようなものはありません。

 こういうのは無理したら絶対に壊れてしまいます。

 おまけにFO Ge 4/4IIIでも書きましたが、Bemoの機関車は持つところがないので、実に外しにくい。

 最後は破損覚悟で運転室を広げ、ダイカストブロックをようやく抜きました。

 なんだかんだで30分以上、やっていたように思います。

 それで原因ですが、どうもダイカストブロックの端が運転台のガラスを押していたようです。

 二度あることは三度ありますので、この部分はヤスリで削ってしまいました。

 これで大分抜けやすくなったと思います。

 幸いなことに電球は切れておりませんでした。

 Bemoの古い製品はROCOやFLMと同様、電球の電極に円形の薄板状ダイオードをかませて、銅板で押していますが、この方式は接触不良を起こしやすいですね。

 セットし直すと問題なく点灯いたしました。

 で、せっかく大汗かいて、分解したので、動力の整備も行うことにいたしました。

 ベモの動力はROCOやFLMのNによく似ており、モーターをプリント基板で抑える方式です。

 こいつは集電板からの配線に遊びがあるので、プリント基板を横にどけるとモーターが外せました。

 ご覧の通り、今では使われなくなった古い3極のマブチモーターを搭載しています。

 1970年代~80年代の乗工社やひかり模型など日本型ナローでよく使われたモーターですが、ともかく非力で、当時の集電性能が極めて低い日本型ナローはろくに走りませんでした。

 しかし、Bemoはこんな粗末なモーターで、集電性能抜群で牽引力も達成しているのです。

 実はここまでばらしたことはありませんでした。

 モーターを外しますと、周囲にカーボン屑が散らばっていました。

 マブチモーターのもう一つの欠点がこれですね。

 それと同時にこれだけカーボン屑が散っているところを見ると、やはり相当走っているのかもしれません。

 それでBemoのRhB Ge 4/4Iですが、今の標準的な機関車とは異なり、モーターでユニバーサルジョイントを介してウォームを回すのではなく、モーターに直結したスパーで、異なる軸のスパーに伝達し、そのスパーに直結されているウォームで台車を駆動します。

 ちょうど、品番302時代のKATOのEF65と同様、ウォームへ行く前に一段減速しているのです。

 これは非力なマブチモーターでトルクを得ようとしたからでしょう。

 でも、そのおかげで十分な牽引力を得ているのですね。

 と同時に、騒音が高いのもそのためですね。

 いずれにしてもモーターのスパーや、ウォームに直結されているスパーには分解しない限り、給脂できないので、セラミックグリスを給脂、軸受のプラにはユニクリーンを少量給油しておきました。

 このおかげでしょうか、走行音はマブチモーター時代の同種製品の中で最も小さくなったように思います。

 ピンを抜いて台車を外そうと思いましたが、ウォームホイールを入れるのが難しそうなので給油にとどめておきました。

 またまた組み立てです。

 ここまでやってはたと気づいたのですが、前回、私は一位側と二位側を間違えていたようです。

 と言いますのも、こちらですが床下機器が後から入れられるようになっており、間違えてしまったようです。

 今回は架線集電SWが2位側に位置するようにシャーシーをセットしました。

 ようやく完成しました。

 ゴムタイヤの幅も縮めてみましたが、とても切りにくく、効果はありませんでしたね。

 Bemoの現行製品はゴムタイヤを採用していないことから、入手も絶望的です。

 一次剥離後               二次剥離後

 あんまり変わらないようにも見えますが、瞬接ギトギトよりはましかも。

 同じ塗料があれば、吹くのですがね。

 色が違ってしまうと、おかしくなってしまいますので。


 

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