模型鉄道動力車 踏面掃除用集電具の製作(HO & N)
模型鉄道のメンテで大切なことの一つが車輪踏面の清掃です。
かつては津川のホイルクリーナー、TOMIXのクリーニング線路などありましたが、どれにも問題があり、結局一番効果があるのは綿棒で丹念に拭くことだと思います。
しかし、この作業は面倒な上、危険も伴います。
何かいい方法はないかと常日頃考えておりましたが、なかなかいい案が思いつかずにいたところ、先日、鉄道コムに登録されているある鉄道ブログ様に、動力車の車輪清掃用の集電治具の記事が出ておりました。
こちらはサークルカッターを利用した複数軌間に対応可能な優れものでしたが、私もこのような治具の必要性については常々感じておりましたので、この際、作ってみました。
まずHO/16番用を作ってみました。
廃材のタミヤの5mm角棒に集電板を取り付けただけです。
集電板が重要と思いましたので、KSモデルの燐青銅板1.5mm×0.15mmを使用しました。
5mm角棒にレザーソーで切込みを入れ、取り付けようとしましたが、ややゆるい程度でしたので、瞬間接着剤で止めました。
またリード線と電極のはんだ付け部分はすぐに切れてしまいますので、ご覧のように、タミヤの3mm透明パイプでガードを作り、瞬接を流し込んでリード線ともども固定しました。
これは流動性のあるエポキシ接着剤の方が良いかもしれません。
それで集電板間隔ですが、最初、16.5mmで作りました。
しかしテストしたところ、当たり前ですが、集電板が踏面に当たってしまいます。
傷をつけたくないので、車輪の裏側に当てるべく、集電板を曲げました。
強度は落ちてしまいましたが、これですと差し込むことが出来るので集電しやすくなりました。
ただし裏側に当てる際には、スポークやギアと干渉しないようにくれぐれも注意が必要です。
続いて、同様な手法でN用を作りました。
集電板の間隔はバックゲージに合わせ、7.5mmで作りました。
集電板の先端は傷防止のため、耐水ペーパーで丸めておきました。
テスト中の写真。
集電板の間隔はまだ広いようですね。6.5~7mmくらいでいいような気がします。
なお、写真のKATOのEF81 3021は車輪の隙間が小さすぎて、集電板を挿入すると、回転がきつくなってしまったので、このように車輪の端に当てています。
車両を寝かして、左手で集電具を当て、右手で綿棒を持てば、車輪を回転させながら清掃できますので、作業効率が格段に向上します。
ただし、TOMIXの電車は裏返して車輪に電極板を当てても車輪が回らず、一工夫必要でした。
ということで試行してみましたが、集電板の間隔が結構、ポイントになりますね。
そういう意味で私がヒントを得たブログの記事の間隔改変型の方が優れているように感じます。
またこの治具の最大のポイントは車両を壊さずに裏返すかということです。
欧州にはスポンジ製の架台とかありますが、日本には同様な製品はないようです。
いずれにしても蒸気機関車や一部の電機は裏返すのが怖いのでこの方法ではだめですね。
デジタル時代に流行りだした、車両を置いたまま車輪を回せるローラー運転台を改良すれば出来るような気もしますが、とうの運転台がとても高いので簡単には行きません。
もっともNではこのような製品もあるようですね。
まだまだ改善の余地が多くあると思いますが、取り急ぎ報告させていただきます。
あくまで素人製作であり、もっと良い方法があると思います。
どうかよろしくお願い致します。
2021/10/18 記
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