まいった話 一体何度ハズレを引くのでしょうか? (DB 私有化成品タンク車 787 6 568-6 P ROCO 46188)
はい、いつもの有名模型店の支店です。
そこでいつも通りですが、当該店に状態の確認メールを出しました。
そしたら、
1.ROCOタンク車
特段、気が付く問題点はございません。
との返答が参りました。
そこで購入したのですが、よく見ると何か変です……。
そうです。
皆様お気づきになられたと思いますが、バッファーが4個とも欠品だったのです!!
取り付け穴がぽっかりと空いているのがわかりますよね。
うちの手持ちからすると、本来、こんな形のバッファーがついているべきなのですが。クレームをつけようにも、中古品は返品不可なので、出来ませんでした。
どうしようかと思いましたが、その他の部分はきれいなので、この際、バッファーを自作することにしました。
上の形状からすると、本物は多分こんな感じです。
Von BahnfischCC BY-SA 3.0, Link
Wikipedia独語版 Puffer (Bahn) より。
左側が高性能バッファーだそうです。
右の在来型貨車用バッファは根本が太くて、緩衝器円板が細いですが、左は逆に緩衝器円板側が太くなって、根本にかぶさるようになっていますね。
いずれにしても上のROCOの写真の通り、このタンク車には左側の鋼製のバッファがついているものと思われます。
またROCOの部品と上の写真とを比べると、バッファーの太さがずっと太くなっているように見えます。
これは緩衝器円板と根本の太さを比べると、一目瞭然です。
形状がわかりましたので、早速作ることといたします。
とは言っても、今あるものでなんとかしたかったので、手持ちのプラ棒とプラ板を使って作りました。エバーグリーンのプラ棒、左から3.2mmのプラパイプを拡径し、2.4mmプラパイプを挿入、更に2.4mmを拡径し、車体の穴にはめ込む1.6mmプラ棒を挿入しました。
上の写真では1.6mmプラ棒は車体の中に挿入されているので見えません。
こうすることにより、強度が相当アップするのと、水平が出るので。
実際には稼働する太い側は段差になっていますが、2.8mmという都合の良い径がなかったので、2.4mmプラパイプを挿入した3.2mmプラパイプをリューターに咥え、ヤスリを当てて段差を作りました。
旋盤ではないのでこんな形になってしまいましたが、それなりにはなったのではないかと思います。
結構真円に切り出せます。
上記の写真からすると0.3mmでも厚すぎるように感じますが、破損しますので、このままとしました。
何とも粗い出来ですが、色を塗るとそれらしく見えてきました。
ちょっと見にはオリジナルと見間違うかな?
オリジナルよりも太くなったので、実車には近づいたような気がします。
リューターの段差もそれなりに見えます。
というわけで、やけになって二束三文で叩き売るよりは、よほど良い結果になったと思います。
たまには手を使わないと劣化の一途ですし。
まあ、新品も含めて、欧州型では部品不足や破損は実によくありますので、ない部品は自作するくらいの覚悟がないと、やっていけないのも事実ですけど。
しかしながら今回について言えば、こちらが頼んでいるのに、販売店がきちんと確認しなかったことが原因です。
これがあまりにも微細な問題なら仕方ないですが、バッファの欠落確認は欧州型中古では最も基本的なことですし。
まして雨後の筍のような買取店ではなく、模型専門店を名乗っているのですから、きちんと確認してもらいたいものです。
とは言っても、あまりにも糾弾してしまうと、かつてのEGSのように、リスクを回避するために、通販一切お断りになってしまいます。
コロナで模型屋へ行けない日々が本当に長く続いていますので、それだけは回避しなくてはなりません。
難しいものですね。
2021/9/16 加工
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