プロイセン王国邦有鉄道 K.P.St.E. 無蓋車 Onmk Hannover 48 795 (Fleischmann 4895 K)
今回はプロイセン王国邦有鉄道 K.P.St.E. 無蓋車 Onmk について紹介いたします。
プロイセン王国邦有鉄道 K.P.St.E. 無蓋車 Onmkは、プロイセン王国邦有鉄道標準図 IId 3の15t積みの無蓋車です。
Vervbandsbauartの記事では、この車はVervbandsbauart 標準図 A1か、プロイセン邦有鉄道標準図 IId 3のいずれかわからないと記したのですが、今回Web検索を行ったところ、IId3の図面を見つけることが出来ました。
ただし販売サイトなので、図面を拡大することが出来ないため、詳しい形状や数値は全くわかりませんでしたが、前回紹介したこちらのサイトのA1の図面と比較すると、IId 3とA1では、ブレーキ室の形状が明らかに異なっていることがわかりました。
すなわちA1はブレーキ室内からハンドブレーキが操作できるようになっているのに対し、II d3は、ハンドブレーキがブレーキ室の外に設置されています。
外見上は、A1のブレーキ室の屋根は後方に傾いており、また両サイドに窓があり、後方の窓は蓋が閉められる様になってますが、下写真のように、II d3のブレーキ室は、屋根が後方から見たときに右側に傾いています。またハンドブレーキが外にあるため、ハンドブレーキ側は開放になっています。
写真の通り、こちらの模型のブレーキ室は明らかにIId 3の特徴を備えておりますので、IId 3であると判断いたしました。
ブレーキ室のハンドブレーキの反対側は、こちらの模型では塞がれていますが、上記の販売図面ではわかりにくいですが、窓とドアがあるように見えました。
その他、ブレーキ室側に、IId 3は妻板がありますが、A1は妻板ではなく、枠/手すりになっています。
あとII d3には生産時期により形態に変更があり、側面の斜めの補強ブレスのないものや、車体の内側にあるものもあるようです。
いずれにしても、現時点でわかったのはここまででした。
II d3の型式名は、邦有鉄道:Omk、DRG:O Frankfurt/Würzburg、DB:O 01となりました。
しかしこちらのモデルのOnmkという形式については、何ら情報を得ることが出来ませんでした。
なお、Musterblatt A1は、邦有鉄道:Omk、DRG:O Halle、DB:O 10となっています。
1980年代以降の製品ですので、よく出来ているように感じますが、例のページによると、細かいエラーもあるようです。
GFNですので、プロイセン王国邦有鉄道のクレストを始め、標記類は美しいですね。
なお、DRGのGattungbizirkとは異なり、Hannover 48 795は型式都市名ではなく、所属と車番のようですが、プロイセンの番号体系は全くわかりませんでした。
ブレーキハンドルもやや大げさな表現ですが、模型的にはメリハリが効いてこれでいいのかもしれません。
1980年代から1990年代にかけて同社は、主にプロイセン王国邦有鉄道のセットを年次の限定商品で発売しておりましたが、こちらもその一つである、"Guterzug mit Personenbeforderung der Preusische Staatseisenbahnen"の1輌です。
これらは一度きりの生産なので、なかなか貴重な存在です。
2017/12/26 入線
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