KATO 16番のコキ104にTOMIXの大型コンテナを載せるが失敗……

 先日、偶然入手したTOMIXのコキ104(ヤマト運輸)とコキ50000(コンテナなし)が思いの外、出来が良く、また高いTOMIXにしては、まあ手の出る範囲だったので、うちの16番のコキに彩りを添えようと思い、TOMIXの48A-38000コンテナを買ってみました。

 載るかどうかわからなかったので、ある有名模型店の方に「KATO のコキ104にTOMIXの大型コンテナ31ft?品番HO-3137等は搭載できるのでしょうか?  またエンドウプラスのコキ104にはいかがでしょうか?」とお聞きしたところ、下記の返事をいただきましたので。

「コンテナの互換性につきましては、以下の通りとなっております。 

車両         コンテナ

KATO         TOMIX     爪が合わないためコンテナを固定できません。

エンドウ        TOMIX         〃      搭載できません。

TOMIXのコキ50000も同じです。 KATOの場合は、両面テープなどでコンテナを固定すれば、載せることはできます。

エンドウ製は、コンテナの爪の位置を欠き取って、両面テープで止めて固定すれば載せられます。(現物合わせの加工が必要です)」

 昨日、品物が届きましたので、早速試してみました。

 まずTOMIXのコキ104ですが、当たり前ですが、これは全く問題なく載せられました。

 次にKATOですが、載ることは載りましたが、写真のように問題がありました。

 まず中央のコンテナの爪が邪魔をして、コンテナの間隔が開きすぎてしまいます。

 KATOの爪はTOMIXのように取り外せないので、爪を除去するしかありません。

 でも、それを度外視しても、おかしいのです。

 そう、コンテナが水平にならず、車端側が上がってしまうのです。

 わかりますよね。中央の突起が床板や台枠よりも高すぎて、コンテナが浮いているんです。

 側面からはこんな感じです。

 明らかに隙間が空いているのがわかると思います。

 次にエンドウですが、これは情報通り、爪が干渉してしまい、全く載りませんでした。

 爪があたっているのがよくわかります。エンドウの爪は意外と正確なのかもしれません。

 せっかく買ったのに載せられなかったので、もう少し小さいヤマトのコンテナと取り替えてみることにしました。

 TOMIXでもコンテナ同士の間隔が空いていますので。

 実車では中央の爪は外側に外されていますが、残っていてもコンテナ間隔はおかしくありません。

 しかし……、

 こちらは48Aよりもさらに車端側が持ち上がってしまい、なんともかっこ悪いです。

 48Aだと目立たなかったデッキの反対側など、こんなに浮いています。

 これじゃあ、コンテナが傾いて危険ですよね。

 こっちの写真のほうがわかりやすいかも。

 コンテナの隅が浮き上がっているのが、よくわかると思います。

 横から見ても一目瞭然です。

 なお、1個積みは問題ありませんでした。

 ヤマトのコンテナが結構きついので、爪には良くないですが。

 48Aの方が楽に入りました。

 位置決めは必要ですが、仮接着の必要もありません。

 せっかく買ったのに使えないのは悲しいので、これで遊ぶことにしました。

 ここで3社を並べて比較します。

 改めてKATOとエンドウは、床面の中央が盛り上がっていて、台枠や床と面一になっていないことがわかります。これでは大型コンテナが浮き上がってしまい面一には出来ません。

 特にKATOの盛り上がりは異常に大きいです。0.5mmくらいあるように見えます。

 その点、TOMIXの床は面一になっており、大型コンテナの端面が床面と干渉しません。

 反対側も同様でした。

 こちらの方が差異がわかりやすいと思います。

 そこで、実車がどうなっているのか調べましたが、いつも通り、何の情報も得ることができませんでした。

 一番古いエンドウと次に古いKATOが盛り上がっているので、実車も大型コンテナの搭載用に途中で改造されたんでしょうか?

 KATOの形状でも、足のあるコンテナなら何の問題もありません。

 あまりに変なのでこの際、Nも調べてみました。

 初期の製品ですが、KATOは16番ほどではありませんが、Nも盛り上がっています。

 他方、TOMIXは面一です。

 反対側も同じです。


<おまけ>

 今回、4輌あるKATOの18Dを大型コンテナに積み替えて、捻出したコンテナをTOMIXの空荷のコキ50000へ積むことがもう一つの大きな目的でしたので、やってみました。

 まずKATOの18Dには爪がモールドされているので、TOMIXの大型コンテナ用の爪を使います。

 ネット情報通り、そのままでは爪がコンテナの床板と干渉して載りません。

 そこで、床を外しました。

 その結果、上写真のように載せることが出来ました。

 ただし、コンテナを完全には固定できないため、仮接着剤などを使って、固定した方が安心です。

 なお、床板は抜きにくいので右の治具を使って引っ掛けて抜きました。


 ということで、今更感満載の情報ですが、実はネット検索しても、まとまった情報は全くありませんでしたので、書いてみました。

 最初にも記しましたように、コンテナは高いTOMIXの中では比較的手の出る範囲の価格です。

 とは言うものの今入手できるのはコキ50000系だけで、大型コンテナを搭載できる104や106、107は軒並み品切れです。

  そんなこともあり、今回、KATO製品に積んでみようと思った次第ですが、目標としていた2個積みは出来ませんでした。

  残念でした。

 ところで48A-38000ってコキ104には載せられるんですよね?

 実車の写真を検索しましたが、どうにも106ばかりだったものですから。

 いずれにせよヤマトコンテナは同じ104ですから、本来、載せられるはずですよね。

 私、実車にはとんと疎い方で、コキ104の爪(緊結金具)については、今回はじめて知りました。

 あれって使わないときには外側へ倒すんですね。

 でも、それが再現されている模型ってありませんよね?

 

 

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