ドイツ連邦鉄道 DB レール運搬車 Rkmp 653 3 846 419-2 (ROCO 46492)
このところVerbandsbauart A2 (DB G 10)の記事が続きましたが、今回は趣を変えて、DBのレール運搬車 (Schienenwagen) Rkmp 653 を紹介します。
それでDB Rkmp 653ですが、クラシカルな外観の通り、前回紹介した協会設計貨車 「Verbandsbauart」のMusterblatt 標準図 A3です。
A3は「Vierachsiger Schienenwagen」とありますので、直訳すると4軸レール貨車となりますが、実際には日本で言うところの長物車「チキ」に該当する車です。
A3はバッファ間距離:15.8m、積載長:15.06m、積載幅2.75m。自重:17.4t、積載重量:35tであり、片側6箇所の鋼製支柱を持ち、全車がブレーキ室を装備しています。
プロイセン邦有鉄道標準図のII d 7に準拠して作られました。
なお、積載長15mは当時のレールの長さ 15mに由来しています。
ごく少数の特殊な貨車を除くと、積載重量 35tは、当時としては最も大きな数字であり、レールのみならず重量物の運搬に重用され、1913年から1925年までの間、約3,900輌が製造されました。
本車はVerbandsbauartの例に漏れず長命で、最後の一台は1978年に引退したそうです。
初期の車はダイアモンド型台車 (アーチバー台車?)を装備しておりましたが、後にこちらの模型のようなプレス板金台車に変更されています。
また初期車はスポーク車輪ですが、後にはプレーン車輪となりました。
型式名は、邦有鉄道 SSml - DRG SS Köln - DB SS 15 - DB EDP Rkmp 653 となりました。
ROCOのこの製品は1990年代の発売です。
ROCOからは、実に多種のSS Kölnが発売されていますが、こちらは確か一番最初のモデルで、ブレーキ室が撤去されたDB時代の姿になっています。
バッファの形状もオリジナルから変更されていますが、この改造はDRG時代かもしれません。
今回、図面の数値が読み取れなかったので実測はしませんが、なかなかいい感じのモデルです。
コンクリート枕木のレールを運搬していますが、15mよりは大分短いように感じます。
標記の通り、Ep. 4です。
最高速度 65km/hとありますので、一般の貨物列車では使えない速度であり、職用貨車として使われていた時代のようです。
床下の補強材などなかなか良く出来ています。
1996/11/30入線
2021/8/15 記
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