大公国メクレンブルクフリードリヒ-フランツ鉄道 M.F.F.E. 有蓋車 Gm 3547 (Märklin 4789)

 以前の記事に実測結果を追記しました。

 大公国メクレンブルクフリードリヒ-フランツ鉄道 M.F.F.E. の有蓋車 Gm 3547を紹介します。

 ドイツの東北部に位置するメックレンブルクに鉄道が開通したのは、1835年のドイツの最初の鉄道から11年後の1846年でした。

 当初、メックレンブルク鉄道会社が設立され、国有化、そして民営化、更に1890年に地域の私鉄を国有化し、Großherzoglich Mecklenburgische Friedrich-Franz-Eisenbahn (大公国メクレンブルクフリードリヒ-フランツ鉄道、略称M.F.F.E.)となりました。

 その後、1920年にドイツの鉄道は統一され、ドイツ国鉄 DRGが発足しました。

 それでこちらの有蓋車Gm ですが、詳しいことはわかりませんでした。

 恐らく、プロイセン王国邦有鉄道 標準図 IId 8をイメージしたものと思われます。 

 こちらは、メルクリンの1989年製の「Wagen-Set Deutsche Staatsbahn Wagenverband」 8輌セットのうちの一両です。

 資料が少ない時代の製品のためか、メルクリンのVerbandsbauart A2に、IId 8のブレーキ室を取り付けたものになります。

 確かにA2はIId 8の改良型ですが、実際にはIId 8とA2では、下記の違いがあります。

・IId 8:右側が換気ガラリ、左側がローディングフラップ、位置は両方とも端から二番目のスパン、ブレーキ室屋根は丸い

・A2: 左側が換気ガラリ、右側がローディングフラップ、換気ガラリは端から二番目のスパン、ローディングフラップは右端のスパンにある、ブレーキ室屋根は尖っている

 従って、A2のブレーキ室を変えただけでは、IId 8にはなりません。

 それならばA2の色違いとすればとも思いますが、実は、同社の1980年代製品のA2には大きな欠点があります。

 それは、上記の換気ガラリ/ローディングフラップです。

 上写真の側面は正しいのですが……、

 こちらの側面がおかしいのです。

 すなわち、こちらの側面も上と同じにならなければならないのですが、ご覧のように換気ガラリとローディングフラップが逆で、更には位置がそれぞれ1スパンずつ左にずれてしまっているのです。

 正しくは上写真となるはずで、これは相当大きなマイナスと思います。

 こちらによりますと、どうもMärklinは断面図を側面図と読み間違えたようですね。

 なお、換気ガラリとローディングフラップの大きさや形状も変ですね。

 後は可動させるためでしょうか、貨物室ドアの上側レールが異常に太くて、ドア自体も寸詰まり、ブレーキ室の大きさも変、シャーシーもごついなどと、結構問題が多くあるようです。

 それでも現行の2000年代のROCO製品に比べると、横から見たときには似ているように感じますし、塗装はきれいです。

 何しろ大公国メクレンブルクフリードリヒ-フランツ鉄道の車輌は殆どないので、貴重と思います。

 それはともかく、最も大量に製造されたVerbandesbauart A2 (DB G 10)は、各社から多数の製品が発売されておりますが、BRAWAしか満足の行く製品がありません。

 しかし、40ユーロと大変高額ですし、広告車ばかりで一般的なタイプは案外手に入らず、簡単に買えるようなものではありません。

 G 10は1960年に至ってもドイツ最多を誇る有蓋車でしたから、数が必要です。

 BRAWAほどのディテールはいらないので、シルエットの正しい安価なA2を期待したいですね。


2003/11/12 入線

2021/7/7 記


 <21/7/21追記>

 他に習って採寸してみました。

 やはり黒が1/87の実車、赤が採寸結果です。

 その結果ですが、上記のように思いの外、寸法は正確でした。

 側面の高さは荷室が0.4mm高い分、床下が0.6mm低くなっていますが、元々の正確な寸法がわからないので参考値です。

 貨物ドアのレールが異様に太いことが仇となって、ドアの高さが相当低くなっておりましたね。

 こちら側のブレーキ室高さは実車寸法が三角屋根のA-2なので、丸屋根のこちらとは合っていません。

 

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