ドイツ連邦鉄道 DB 有蓋車 Gklm 191 112 9 699-1 (ROCO 44002)

 今回はドイツ連邦鉄道 DBの標準型有蓋車 Gklm 191を紹介します。

 とは言いましても、見ておわかりのように、Gklm 191とは世界で一番多く作られたと言われている有蓋車 Verbandsbauart A2、DRG München、DB G 10です。

 当方のA2シリーズの記事の続きとなります。

 それで実車については、過去の記事を参照いただくことにして、今回は数あるG 10の中から、ROCOの古い製品を紹介します。

 こちらの製品は1977年のカタログに既に掲載されていた大変古い貨車(シンプルシリーズ)の一つで、8輌セット44002や44003などに含まれておりました。

 現在でも供給されているこの8輌セットは、昔から価格が低めの設定でしたし、模型鉄道を始めた頃にお手軽に揃えられるので、手に入れられた方も多いと思います。

 流石に40年以上が経過した現在の目で見ると、相応の出来ではありますね。

 とまあ、私の感想はそんなものだったのですが、今年になってから欧州の貨車を調べ始めて、ROCOのシンプルシリーズについて、いろいろなことがわかりました。

 それまでも、Om Duisburgの長さと足回りが実車とは全く違うことは知っていたのですが、これ以外にも大きな問題ばかりで……、正直、がっかりしました。

 それで本題のG 10ですが、実はG 10ではない!! ことがわかりました。

 その決定的な違いは、車体側面に入った斜めの補強ブレスです。

 こんなものは、ドイツのA2、G München、G 10にはありません。

 そうなんです……、こちらのHP等によりますと、この車はドイツではなく、オーストリアのG 10だったのです!!

 こちらが本来のG 10(写真はDRGで運用された私有貨車です)です。

 メルクリンの新しい方のG 10なので、80年代製品のような換気ガラリとローディングハッチの位置や形状の間違いはなく、全体の感じも良いと思います。

 車体端部に斜めの補強ブレスの入った1930年代以降の姿ですが、上とは明らかに異なるのがおわかりいただけると思います。

 なお、確証を得るために、オーストリアの「G 10」について調べたのですが、いつも通り、実車については何の情報も得られませんでした。

 上記情報はドイツの複数のHPに出てましたし、車体ドア脇の斜めのブレスのあるG10の写真は、一枚も見たことがないので、多分正しいんじゃないかと思います。

 そういうわけで、オーストリアの正式な型式はわかりませんでした。

 他にもこの製品は、シャーシーが他の転用のため、実車にはないはずの補強トラスがあったり、貨物ドア下のステップがなかったりと、問題は多いです。

 とは言うものの、写真を見てわかりますように、この製品は相当感じの良いモデルで、G 10らしさがよく出ていると思います。

 サイズも正確だそうで、少なくとも約30年後に発売された背が高すぎる全面改訂版よりも遥かに似ています。

 ドイツのHPによりますと以前は、この車の斜めブレスを落として、DBバージョンにする改造が流行ったそうですが、流石にBRAWAの決定版が発売されてからは、行われなくなったらしいです。

 この製品の生産年はわかりませんでしたが、ショートカプラーになっていないので、1980年代初期ぐらいかと思われます。

 レタリングはきれいですが、残念なことにUIC型式がGklm 231となってしまっています。

 これはGklm 191が正しいですね。

 なお、下の方に「G 10」と併記されておりますが、UIC標記に切り替わる時期にはこのように併記されていた例があるそうで、他の模型にも見られます。なお、こちらに詳しい解説があります。

 なお、上記のようにこのモデルは正しいオーストリアのG 10ですが、どいういうわけかROCOはこの車のオーストリア国鉄仕様を発売しておりませんでした。

 またオーストリア用のレタリングがないため、オーストリア有蓋車の焦げ茶色に塗り替えることも出来なかったそうです。

 ただしその後、44006として、上記8輌セットのÖBB Ep.4仕様が発売になっています。

1997/11/30 入線


2021/7/10 記


<2021/7/22 追記>

 他に習って採寸してみました。

 いつも通り、黒が実車の1/87、赤が採寸結果です。

 素人採寸なので、測定値には相当な誤差を含むものと思っていただけましたら幸いです。

まず車高ですが、ROCOの旧製品は実物に比べて、約1mm低いです。

 一方、車体側面の高さはほぼ正確ですので、レール踏面から床下までの高さが1.2mm低くなっています。

 なので、現行モデルよりも見た感じが良いのでしょう。

 一方、車体長は1mm長く、反面、バッファ間距離は1.7mm短いです。

 上記の通り、この製品のシャーシーは他の転用なので色々おかしいところがあるので、いっそ新モデルから足回りごと転用すると、かっこいいオーストリアのG 10が作れるかもしれませんね。

 高さは約1mm低く、幅は0.7mm広いです。

 車軸の遊びが大きいので、写真のように車体が傾きやすいので、相当誤差を含みます。



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