フランス国鉄 標準型有蓋車 Gs 40.1 120 7 557-3 (Lima 303633K)

 今回はフランス国鉄を代表するUIC規格の標準型有蓋車 G4について紹介します。

 SNCF G4はUIC-571-1 有蓋車(短)の企画に則り生産された、標準型の有蓋車です。

 規格に沿って、両サイドに積載ドア、8箇所の換気フラップを装備しています。

 早くも1951年に試作1号車(K 335 000)が作られましたが、量産車納入は1958年までずれ込みました。

 この間、広範な試験が行われました。

 しかし量産開始から1968年の終了までの間、何と約35,000輌が生産されました。

 この数は、西ヨーロッパ各国のみならず、広軌のスペイン、ポルトガル、また東欧のルーマニア、ユーゴスラビア、はたまたトルコでも生産されたUIC 571-1有蓋車(短)では、最も多い数です。

 またフランス国鉄としても最大の両数を誇りました。

 G4は、量産が長きに渡りましたので、いくつかのシリーズに分けられます。

 大きく分けて、最初に作られた標準型有蓋車 (Couverts standard) UIC/ORE type 2 (Gs 4.01)と、続いて作られた統一型有蓋車(Couverts Unifiés) UIC type 2 (Gs 4.02)に分けられます。

 外見的には側壁の材質が当初、このモデルのような木製でしたが、Gs 4.02からはDBと同様、合成樹脂を含浸させた木材パネル(Permaplex)に変更されました。

 しかし、この両者は生産時期がダブっており、Gs 4.01でもPermaplexのものもあるので、これだけでは両者を見分けることはできません。

 なお、ある資料では、Gs 4.01と4.02の見分け方は、車体端部の補強柱の形状 (まっすぐのものがGs 4.01、下部が太くて、上に行くにつれ細くなる(側面から見ると三角形)となっているものがGs 4.02)、ブレーキハンドルの位置(車体端面:Gs 4.01、中央:4.02)との記載がありました。

 本車で特筆されるのは、高速好きのSNCFらしく、高速宅配列車VL120用の120km/h仕様車があることですね。

 なお話が前後しますが、本車はSNCFの"Code répartition”では”G4”、UIC標記では”Gs 4.01/4.02"となるようです。

 以前紹介したSNCFの1973年の資料には、"G4"と明記されていますね。

 Limaのモデルは、恐らく1990年代のものと思われ、以前の玩具っぽい製品ではなく、ショートカプラー装備、フランジも低くなっており、良い感じと思います。

 換気フラップも別パーツのようです。ただし、側面スクリューブレーキステアリングホイールはありません。

 標記からすると本車は、車番 Kv 339 050 - 340 249として、1960/61年に製造され、木製側壁、側面スクリューブレーキステアリングホイールを持ちます。

 コンピューターナンバー化により、Gs 4.01 01 87 120 7 000 - 8 198に改番、更に、1980/85年に型式がGs 40-1に変更になっています。

 また1950年代の終りまでは、焦げ茶でしたが、その後、赤塗装(赤っぽい茶色)に変更されています。

 そういう意味では、この製品の塗装や標記は正しいことになりますね。

 また見えにくいですが、Gs 40-1とあるので、1985年頃の状態になります。

 なお、本車の標記にもあるように、G4はEUROP-Parkに大量に運ばれ、国を超えて運用されました。

 EUROP-Parkの有蓋車では最多数を誇りました。


 以上、以前記した通りですが、フランス語の機械翻訳なので、間違いも多々あると思います。どうかよろしくお願いします。


2003/5/17 入線


2021/6/26 記

 

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