フランス貨車の標記について その1
それで、フランスの貨車の標記ですが、
のようになっています。
交換コード:陸続きの欧州で国境を超えた運用を簡素化するためのコードです。
詳しくはこちら。
専有管理:いわゆる国番号です。
型式、車両番号:7桁数字。左3桁が車両の型式、隣の1桁が枝番(番台)、その隣の3桁が車番となります。
くわしくはこちら。なお、UICの車番については日本語の解説もいくつかありますので、探してみて下さい。
ハイフンの後の1桁の数字はチェックデジットです。
これも上のリンクに計算方法の説明がありますが、私はなんでチェックデジットがあるのかわかりませんでした。
今回、下記の資料でわかったのですが、要は操車場等で、貨車の車番を入力する際には、交換コードから入れると、11もの数字を入力しなくてはなりません。
この入力ミスを防ぐための手段だったのですね。
次の行の「Gs」とあるシリアルレターとインデックス文字ですが、これはUIC貨車の標記です。
「Gs」はG:標準設計の有蓋車、s:時速100kmまでの列車で承認 となるようです。
その隣の配布コード「4」と建設コード「02」がフランス国鉄特有の標記です。
まず配布コード「4」ですが、フランス国鉄には「Gs」に該当する貨車が何形式もあり、1973年の資料では「G2」、「G3」、「G4」がGsになります。
よってこれらを見分けるために、型式 G 以降の数字を配布コードとしたのでしょう。
こちらの例では4ですが、Gos 40など2桁になるものもあります。
また建設コードですが、こちらの資料では、「「02」は、この例では「UIC統合タイプ」を意味します。」とありました。
下記の資料1には「SNCF機器施設の独占的使用のためのものです。」とありましたが、よくわかりません。
一方、資料3には、
「貨車のタイプ (たとえば、統一された UIC タイプ) を示します。最も一般的なコードには、01 = 標準 UIC / ORE、11 から 15 = 標準 A から E、16 = 標準 SNCF、21 = OCEM などがあります。」
とありました。
しかしながら、このコードの詳細を説明した資料は、全く見つけることが出来ませんでした。
なお、フランス語の文献には呼び名?として、Gdb7.23という記載がありました。
その例に倣うと、こちらはGs4.02となりますね。
以上、駆け足で説明いたしましたが、実はすごい資料を見つけました!!
資料1
wagons-a-marchandises-sncf-1973
フランス語は全くわからないのですが、おそらくSNCFの公式資料ではないかと思います。
1973年版ですが、全くわからなかったフランスの貨車の情報が相当わかりました。
単なる標記の紹介ではなく、SNCFの貨車の紹介や、主要諸元についても詳細な記載があります。
欧州型に興味のある方は、ぜひ一見をおすすめします!!
資料2
こちらにも細かい解説があります。
こちらは文字の解説ですが、最後の方にボギーホッパー車の説明があります。
資料3
wagons-a-marchandises-sncf-1973をわかりやすいように解説した記事。
こちらも必見と思います。
私はこれらを読まなければ、全くわかりませんでした。
なお、上記の通り、私はフランス語は全く勉強したことがなく、皆目わかりません。
上記の訳文も機械翻訳のため、間違い等多々あると思います。
どうか詳しい方のご教授をお願い致します。
2021/6/12 記
2021/6/13 一部修正
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