ドイツ連邦鉄道 DB 旅客用電気機関車 BR 104 018-7号機 (Piko 51000)
今回は戦前製の旅客用電気機関車 BR E 04を紹介します。
BR 104はドイツ国鉄 DRGが開発した平坦線用の旅客用電気機関車です。
<BR 104主要諸元>
バッファ間距離:15120mm、運転重量:92.0t、軸配置:1'Co1 '、軸重:18 .4t、連続出力:2010kW、最高速度:110/130※ km / h
※09号機以降
1933年から1936年までの間、23両がAEGで作られました。(E 04 01~23)
ドイツ国鉄 DRGは、1929年から急行用電気機関車 E 17を製造しましたが、本機は勾配のそれほど厳しくないドイツ中央部では十分に能力を発揮することが出来ませんでした。
そこで1931年、DRGが高速列車用C軸機としてAEGに開発を命じたのがBR E 04です。
E 04は同じC軸のSSW社のE 05との競作となりましたが、結果的にE 04の高速性能が勝ったため、採用となりました。
1936までに23両が作られましたが、追加を予定していた13両は、折しも勃発した第二次世界大戦の結果、キャンセルとなりました。
23両のうち、初期に生産された車は現在のドイツ東部地区に配属され、後で生産された車は西ドイツに配属となりました。
戦災で7両が廃車となりました。
戦後、ドイツ連邦鉄道 DBには、E 04 017-022の6両が継承されました。
DRは戦災廃車を含め17両を継承しましたが、13両は賠償としてソ連に引き渡されたものの、使用できずに戻ってきました。
結果的に14両を運用したようです。
DBでは1968年までミュンヘン地区で運用され、その後、ドイツ西北部のオスナブリュックへ移動しました。
ドイツ蒸機の終焉期のVTRに、BR 104が途中まで引っ張ってきた列車をBR 012が交換する光景が移っていました。
1977年より廃車が始まり、1982年に最後の一両が廃車となりました。
現在、4両が静態保存されています。
1985年のドイツ国鉄150周年パレードには、020号機が動態参加しましたが、やはり動態を維持するのは難しいのですね。
以上、Wikipedia 独語版 DR Baureihe E 04 を引用、参照いたしました。
それで模型の方ですが、Modellbau-Wiki によりますと、戦前製の旧型機ですが、意外と種類は多いです。
一番古いのは、Merker und Fischer (M+F)で1976年のこととなります。
当時としては出来の良い製品だったようですが、私は見たことがありません。
その次は1978年のROCOです。
ただし、この製品には構造上の問題があったようで、同社得意のバリエーションも少なく、わずかの間しか作られませんでした。
同じ1978年にMärklinも発売しました。
前2社に比べるとこの製品は大変寿命が長く、バリエーションが1996年までつくられました。
しかしながら、2線式は全く作られませんでしたので、私にとっては長年、垂涎の的の製品でした。
そんな中、Pikoが2001年に発売したのがこちらです。
E 04に関しては、正直、あまり出来の良い製品がない中、初めてまともな製品だったと思います。
Pikoが東独時代から脱した第一作目ではなかったでしょうか?
ご覧のように大変良く出来ていると思います。
台枠や車輪のモールドはかなりいいですね。
大型パンタも繊細です。
ほんとROCO製品と並べても遜色ありません
各部の手摺もシャープで歪んでいないですね。
屋上配線もいい感じです。
またそれまで良くなかったレタリングは大幅に改善されました。
機関室内部もそれとなく、モールドされています。
酸化クロムグリーンも安っぽくなく、いい感じに塗装されていると思います。
時代的に、E 17によく似ているように思います。ステップやライト内部の白モールドなど、かなり良い出来ですよね。
走りの方もスムーズで私は結構気に入っています。
ただし、価格の方は相当高くなりました。
PikoのE 04は、その後多数のバリエーションが追加され、現在でも生産されているようです。
ただし、日本の模型屋や中古では見たことがないですね。
こちらはDB Ep. 4ですので、時代的に南部ドイツから中北部ドイツへ移った頃の仕様です。
Eilzungwagen、n-Wagen、UIC-Xなどを牽かせて楽しみたいですね。
2002/4/17 入線
2021/2/16 記
2023/7/23 写真追加・一分更新
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