とんでもない外れを引いた 超レア!! DB Apmz 122 Ep. IVa (ROCO 44117)

 先日、ある中古屋さんにこちらが出ました。

 ROCOのApmz 122の黒裾です。セット44117のバラし品ですね。

 Apmz 122とは'62形ラインゴルトの1等開放室車 Apmz 121 の両妻寄りの座席を撤去して荷物室にしたものです。

 Apmz 121とは客室端の窓の大きさが異なるので、見分けられます。

 僅か34両しか作られていない車ですが、1975年の誕生以来、約半世紀の長きに渡って、TEEやICで多用された、ドイツを代表する優等客車です。

 しかし、ドイツの26.4m級特急客車の例に漏れず、開放室車 APmz 121/122のいずれも、フルスケールの模型は長らくADE以外、全く存在しませんでした。

 特にApmz 122は、2021年に至っても、ADE、ROCO以外は製品化せず、ドイツではこれらの車が全く人気がないことがよくわかります。

 そのROCOのApmz 122もいかにも同社らしく、極めて理解しがたいことになっています。

 すなわち、最初に模型化されたのが、紅白ピンク帯Ep.5のApmz 117、そしてこちらのTEE塗装160km/h 黒裾原型車だけであり、最も一般的なTEE塗装、赤裾、200km/h仕様のApmz 122は今に至るまで発売されていません。(Apmz 121は全く新規の製品が発売されました。ただし、こちらもほとんど作られておりません)

 Apmz 122は1970年代の後半、200km/h仕様対応工事により、赤裾、台車ヨーダンパーが取り付けられました。

 従って、この黒裾 Apmz 122は、わずか数年間しか存在しなかったはず (実在したかもわかりませんが) の (使いみちの局限される) 超レア仕様であり、30年くらい前にセット44117で発売された以外、後にも先にも1度しか作られていない珍品なのです。

 それが今回、ラッキーにも入手できました。

 それが今日届いたのですが……、



 なにかおかしくないですか?


 トップ写真と同じ側。

 そーなんです。
 2枚目写真には、クリームの線がありません!!!!
 完全なエラー品でした。
 
 もちろん中古なので、返品もできません。
 ただ今回、購入時に写真を送ってもらってあったのですが、やはり裾の線はありませんでした。
 送ってもらった写真が小さかったとは言え、私の見落としですねぇ。
 情けない限りです。

 せっかく入手できたのに……、もうがっかりですよ。
 これには本当に参りました。

 自分で塗ろうにもこんな細い線をびしっと引く技なんかありません。
 テープでも細く切って貼るしかないですかね。

 それにしても印刷が片側落ちているエラーは、もう35年以上やってますが、他には1回しかありません。
 今回よほど運が悪いのか、はたまたこんな経験をするなんてのは、もう二度とないからラッキーなのか。
 ではないよな。

 中古購入時には、皆様も十分お気をつけください。
 とは言いながら、このコロナ禍では、模型屋へ行って実物を見ることなんか出来ませんよね。

  

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