KATO 3020-2 EF58 上越形ブルー 組立時の車体の向き
過去記事(2020/2/29)の再録です。
以前、中古で入手したKATOのEF58上越ですが、残念ながらひさしに色ハゲがありました。
家族がKATOの青15号に最も近似しているファルベの塗料を貸してくれたので、タッチアップしました。
以前からやろうと思っていたのですが、腰を傷めたり、色々あってのびのびになってしまいました。
右側のひさしの縁に傷がありました。
ちなみにファルベは潰れてしまって、このカラーはもう入手できないそうですね。
今回僅かなタッチでしたが、あまり色の差異を感じることがなく塗れましたので、良かったです。
それと同時に、この色がもう入手できないのは惜しまれます。
作業は簡単に終わり、塗装も乾燥したので、試運転を行いました。
すると……、動きが重いのです。
以前はそんなことはなかったのですが。
さらに逆転させると動きません。
これは……、嫌な予感がしたので分解してみました。
動力台車を片方外しましたが、わずかに埃がたかっていただけで特に問題はありません。
そこで反対側を点検したところ……、なんと、動力台車にすごい埃と糸が絡んでいました。
これでは走らないはずです。
そこで慎重に台車を分解し、糸と埃を取り除きました。
この作業自体はそんなに時間はかかりませんでした。
試運転の結果、パックの目盛が低いうちからスムーズに動きます。
ライトも問題ありません。
そこで、車体を組もうとして……、はたと気づきました。
「どっち向きだったけ??」
そうなんです。
TOMIXの製品は車体の前後が判断できるように、ダイカストとボディに矢印がついています。
しかし、KATO製品には目印になるものがありません。
それでも、床下が前後で非対称ならば、前後を判断できます。
ところが、EF58は前後共に差異がないのです。
これは困ったことになりました。
そこで、困ったときのなんとやら、Webを探したのですが……、どこにもそんな情報はありません。
分解に関する記事はそれなりにあるのですが。
結局、見つからないので、手持ちの古い緑/ピンクラベル時代の3020-2を分解してみました。
その結果、ボディのKATOの刻印と電極抑えが反対になるのが、正しいことがわかりました。
この向きで良いみたいです。
こんなことを調べるのに、大分時間を要してしまいましたよ。
模型趣味の世界は、このような大事な情報って、存外無いものですね。
ようやく組み上げますと、快調です。
そこで写真を撮ろうと思い、片側エンドを見ると何か車体が傾いています。
改めて見ると、車体のハマりが悪いことに気づきました。
そうなんです。
KATOの機関車は爪が四隅の対角線2箇所しかありません。
何らかの理由で車体が浮いてしまうと、爪のない側が浮いてしまうのですね。
そんでもって、車体が浮く原因は、基板です。
基板やLEDが車体の裏側に当たると、このような現象が起きやすいです。
基板を調べますと、原因らしきものがわかりました。
LEDの足が基板から少し浮いているのです。
裏返してみると、半田がきれいではありません。
そう、このEF58のLEDは電球色なのですが、前のオーナーさんが入れ換えたんですね。
そのときにLEDの足が浮いてしまったのでしょう。
そこで、ハンダを溶かし浮きを軽減しようと思いました。
少し高さは下がりましたが、完全には密着しませんでした。
そこで、ラジオペンチを使って潰しました。
この際、プリント基板は割れやすいので、注意します。
おまけにコテコテの半田をヤスリで削り、基板裏側の高さも下げました。
こうして大分高さを下げてやりますと、今度は傾かなくなりました。
こんな感じです。
というわけで単なるタッチペンが、相当時間を要してしまいました。
それでも、電球色LED、黒染め車輪、ナックル仕様のEF58上越が、戦力化出来たのは、良かったと思います。
2020/2/29 記
2021/4/24 再録
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