ドイツローカル客車大会 その4 (Fleischmann BR 38.10-40+Donnerbuchsen)

 過去記事(2019/9/21)の再録です。


 引き続き、ドイツのローカル客車列車を紹介したいと思います。

 DB 38.10-40型蒸機 547-6号機 (Fleischmann 4162)

 いわゆるプロイセンP 8型。動輪径1,750mm、2気筒、最高速度100km/hの旅客用蒸機で1906年から1928年までの長きに渡り、なんと3,946輌も作られました。

 これは旅客用としては世界最高だったと思います。

 第2次世界大戦後、東西ドイツには約2,000輌が残りました。旧型機ではありますが、非常に使いやすかったためか長命であり、500輌以上が車歴50年を超え、引退はDBが1974年、DRが1972年でした。

 結果として後継機種とほぼ同じだけ使われたことになります。

 こちらのBR 038は1968年のコンピューターナンバー化後の姿で、Witteデフになっている他、炭水車を戦時量産貨物用蒸機BR 52のバスタブテンダー(Wannnennテンダー)と換えています。

 この理由として、原型のテンダーは水漏れしやすかったことと、後進時の速度が50km/hに制限されたためで、このテンダーに交換後は後進時 85km/hになったそうです。

 以上、Wikipediaより引用。

 FleischmannのBR 38は、1980年初回生産の古い製品ですが、それまでのオーバースケールではなく、1/87になっています。

 こちらのWannnennテンダー装備型は、1985~2003年まで生産されました。

 

 DB Pw3iWü-20a 117 142 Ffm 3軸荷物車 ROCO 44543

 型式からもわかりますように、元ヴィルテンベルクの荷物車です。

 

 DBP Post e-p/10 556 Stgt 2軸郵便車 ROCO 44255

 戦時型の2軸郵便車です。

 

 DB Bi 24 98 030 Mü BRAWA 45804

 この車の詳細は資料によって記載が異なるので、よくわかりませんでした。
 いずれにしても、1926-27年に40両が製造されたDi-24だと思うのですが。

 Brawaのこのモデルは素晴らしいディテールを誇ります。デッキの電灯(点灯しません)まで再現されています。

 私感では、このようなマイナー極まる車両より、特急型のスーパーディテール製品を出して欲しいです。

 

 DB ABi-28 36 035 Mst Märklin 29245

 1928~29年に449輌が製造されたDonnerbüchseの2/3等車 BCi-28です。

 メルクリンのこのモデルの発売年はModellbauwikiにも記載がなく、わかりませんでしたが、おそらく1980年代の後半と思います。

 Modellbauwikiは、客貨車についての記載が少ないですね。

 こちらはスタートセットのものです。新しいものですので塗装が良くなっています。

 

 DB Bi-28 83 483 Mst Märklin 29245

 1928~29年に1,744輌が製造されたDonnerbüchseの3等車 Ci-28です。

 

 DB Bi-29 85 285 Hmb Märklin 4314

 車番からは1929~30年に450輌が製造されたDonnerbüchseの3等車 Ci-29となります。
 上と同じように見えますね。

 

 DB Bi-28 83 544 Mst Märklin 29245

 二つ上と同じ車種の番号違いですね。

 

 DonnerbüchseはROCOからも発売されていますが、ほとんど取り上げられることもないマイナーな車種と思います。

 なおDonnerbüchseとは「ラッパ」の意味で、走行時の騒音が高いためにこのようなあだ名が付いたそうです。

 

 2019/9/21 記
 2020/12/16 再録

 

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