ベルギー国鉄 SNCB 多電源対応旅客用電機 18型 1805号機 (Märklin 39402)

  今回は、SNCB(ベルギー国鉄)の国際旅客用複電源電気機関車 18型について紹介いたします。

 SNCBの18型は、SNCF(フランス国鉄)CC 40100型の発展型で、PBKA線用の多電源対応機関車として作られました。

 PBKA線:Paris-Breussel-Koln-Amsterdam パリ-ブリュッセル-ケルン-アムステルダムで良かったかな……。

<SNCB 18 主要諸元>

  全長:22.08m、運転重量:113t、軸重:21t、動輪径:1.10m、出力:4,320kW、最高速度:180km/h、電化方式:1.5 kV DC、3 kV DC、15 kV 16 2/3 Hz AC、25 kV 50 Hz AC

 1973-74年の間、1801~1806までの6輌がAlstomの指導の下、Brugeoise及びNivellesで作られました。

  そして長年に渡り、PBKA線でTEEなど優等国際列車の牽引に活躍しました。

  いわゆるTEE-INOX客車との組み合わせが有名ですね。

 CC 40100型は大昔の鉄道図鑑には必ず出ていたような有名な機関車ですが、ベルギー仕様の18型は、ほぼ同じ仕様ながら、あまり知られていない存在と思います。

 ただし、本家はドイツまで乗り入れることがなかったのに対し、18型はケルン乗り入れ列車も牽引しています。

 私は実物の知識が皆無に等しいのですが、DBの客車で編成されるTEE Saphirを牽引している写真を見つけました。

 SNCB 18は全機が1999年に引退しましたが、すぐには解体されず、各所に残りました。

 多電源機としての特性を活かし、他の用途への転用が考えられたようで、他国に売却されたものもありますが、使用には制限があるためか、うまく行かなかったようで、現在、こちらの18 05号機のみが保存されているようです。

 以上、Wikipedia 独語版 NMBS/SNCB-Reihe 18 (Alsthom) より引用、参照いたしました。

 さて、模型の方ですが、Modellbau-Wikiによりますと、SNCB 18 (SNCF CC 40100)は模型に恵まれませんでした。

 欧州型は、日本でも知られているような有名車輌がなぜか模型化されないという不思議な状況にありますが、これもその例に漏れませんでした。

CC 40100:Jouef 1965年、Lima 1980年頃
SNCB 18:Jouef 1976年、Lima 1980年頃

 この両者とも既に1980年代半ばの時点でかなり見劣りする存在でした。

 しかし、これだけの有名車両なのに、なぜか全く模型化されず、なんとそれから約30年以上経った、2007年にMärklinからSNCF CC 40100の完全新規製品が発売されました。(39401)

 こちらはその姉妹商品として、TEE 50周年製品として、TEE INOX客車と共に発売されたものです。

 面白いもので、ほぼ同時期にLSMからも発売になりました。正確な発売時期不明)

 なお、Märklin/LSM共に、SNCF及びSNCBが各種の仕様を複数発売しております。

 特にMärklinは、この製品で使用しているC-サインモーターを廃止したので、製品の種類が増えました。

  全体の感じは、長大な実物の雰囲気がとてもよく出ているように思います。

 ディテールもLSMのような繊細なものとは違いますが、私は十分だと思います。

 CC 40100は車体前面のSNCFのワッペンが印刷で、少々さびしい感じがありましたが、こちらは丸にBなので、いい感じですね。

 シャープなダイカストの車体と質感のある塗装が、重量感を醸し出しております。

 電力仕様ごとのパンタが壮観です。

 でも複電源機にしては、屋根上はスッキリしていますね。

 それにしてもこの車両は大きいですね。全長は22mもあり、下手な客車よりもずっと長いです。

 当時の技術では多電源に対応する機器を搭載するには、こうするしかなかったのでしょう。

 もっともこれが原因で軸重増となり、CC 40100はドイツに入れなかったという話もあるようです。

 模型の方もずっしりと重いです。(約850g)

 これだけ重いのは珍しいかも。

 いわゆるげんこつ。

 本家では「折れた鼻」と言うそうですね。

 レタリングはあまりないですが、とても美しいです。

 メルクリンのパンタは精密な上にしっかりしているので、好感が持てます。

 バッファ横にまで文字が印刷されていますね。

 台車はあっさりめのモールドです。

 手すりは金属なのがいいですね。

 屋根上のフォーンのシャープなこと!

 床下機器は完全にカバーで覆われています。保守点検は大変だったでしょうね。

 上記の通り、ダイカスト車体と、質感ある塗装、更にはシャープなコルゲートが実感を高めているように感じます。

 高速機なので、台車にはヨーダンパーがついています。

 車輪径は案外小さいですね。

 げんこつの感じはいかがでしょう。

 ライト下ステップや、ワイパー、そして窓下手すりがシャープなのはすごくいいと思います。

 こちらは2007年の製品ですので、サウンドは過渡期です。

 F0 前尾灯、F1 尾灯off、F2 走行音、F3 警笛、F4 惰行offだけしかありません。それに走行音と言っても、モーター音と言うよりは、ブロアーの音のように感じます。

 従って、現在の製品のように速度に比例するわけではなく、また音量もかなり小さめです。

 一方、F2をONにすると音が変化します。

 また、ブレーキ音はないようです。

 特筆すべきは警笛で、フランス型特有の音階が変化する「パフ」という音がします。

 これだけでも十分楽しいです。

 走り自身はとてもスムーズですが、E 10.12と同様、シューの擦れる音がかなり目立ちますので、静音型に変えてやるとずいぶん違うでしょう。

 うちにはSNCBの客車がありませんので、UIC-Xや62型あるいはコラーユなどを牽かせようと思います。

 最後になりますが、正直な話、これは安かったです。

 家族の協力で入手できました。うれしいです。

 こうなると本家も欲しくなりますね!!

 ところで、大変良くできている本機の最大の問題は、モーターです。

 上記の通り、C-サインなのです。最近全く使っておりませんのでわかりませんが、耐久性には大いに問題ありとのことで……。

 これだけ良くできた模型なのに、実に惜しいです。


2014/9/26 入線


2014/10/4 記
2019/12/4 再録
2020/9/27 写真全面更新、文章書き換え、Blogger用に再構成。


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