ドイツ連邦鉄道 DB 貨物用タンク式蒸気機関車 BR 86 739号機 (Fleischmann 4086)

 今回は、KATO製品でも有名な、ドイツ連邦鉄道 DB の貨物用タンク式機関車 BR 86について紹介したいと思います。

<BR 86 主要諸元>

 型式:1’D1’ h2t、バッファ間距離:13,820 mm、運転重量:88.5t、軸配置:1-D-1、軸重:15.2t、最高速度:70〜80 km / h、図示出力:758kW、過熱式二気筒、ボイラー圧:14bar、動輪径:1400mm

 BR 86はドイツ国鉄DRGが、主として支線区の貨物用として開発した制式蒸気機関車(Einheitsdampflokomotive)であり、1928年から1943年まで776輌が製造されました。

 タンク式機関車は概して生産数が少ないので、多い方と思います。

 時あたかも第二次世界大戦期でしたので、戦時型(Übergangskriegslokomotive、略してÜK)も製造されました。

 ÜK機はキャブ前側窓の省略、先従輪がスポークからディスクへ変更されるなど、簡略化が図られています。

 戦後、DBへ385輌、DRへ175輌が継承された他、オーストリア、ポーランドなどでも使用されました。

 上記の通り、もともと支線用貨物用として製造されましたが、実際には客貨両用として幅広く使用され、DBでの最後の一台は1974年に引退しました。

 動態機を含む保存機は複数存在しますが、一番有名なDB/DBAGの動態保存機457号機は2008年のニュルンベルク交博機関庫大火の際、他の動態機、静態機と一緒に炎上してしまいました。

 このままスクラップになってしまうのか危ぶまれましたが、近年、外見だけは復元されました。

 以上、Wikipedia DR-Baureihe 86 より引用、参照いたしました。

 さて、こちらで紹介するBR 86はFleischmann社の製品で、1993年、最初に発売された457号機の番号違いとなります。

Modellbau-Wikiには739号機の発売年が2001-2003年とありますが、当方が入手したのは間違いなく1997年ですので、記述が間違っておりますね)

 BR 86の模型としては、1951年Märklin(TT800)、1971年Märklin(4096)、1977年Gützoldに続くものですが、流石に新しいですし、FLM社の一番脂が乗り切っていた1990年代の製品だけに、ご覧のように大変繊細な出来であり、また、見た感じも大変良く似ていると思います。

 同社の70年代製品とは異なり、スケールも正確です。

 現在とは異なり、この頃、FLM社からは毎年のように完全新規製品の蒸機が発売されておりました。

 昨今、HOからの完全撤退の噂もあり、愛好者としては寂しい限りです。

 動力は在来の三極円形モーターですが、筐体はシャーシーと一体になっております。

 当たり外れが大きいのもこのモーターならではです。

 幸い、私のはまあまあ動く方と思います。

 ただし、モーター及びギアのノイズは大きいです。

 近年、デジタルサウンド仕様も発売されておりましたが、モーターは円形のままだったのか?

 残念ながらわかりません。

 ただし、後に手に入れたÜK機522号機(4088)には、モーターはそのままでNEMの6ピンコネクタが取り付けられておりました。 

 いずれにしても、アナログ環境で遊ぶには適した機種と思います。

 いかにもFleischmannの全盛期らしい模型と思います。

 私的には、直線がきっちり出ているのがすごくいいと思います。

 これが曲がっていると興ざめですよね。

 ディテールも十分でしょう。

 もちろんプラ製品ですが、塗装が重厚なので、プラっぽさはあまり感じません。

 シリンダと弁装置。

 すごくいい感じです。

 シャープな金属車輪は、FLMの大きな特長と思います。

 ロッド周りもよく出来ているように思います。

 ただし、90年代の製品ですので、車輪は黒染めながら、ロッドはまだ光っています。

 レタリングもきれいです。

 キャブの手すりのシャープなこと!

 ドームからの配管もきちっとしていますね。

 実車はもう少し曲がっているかも。 

 ところでこの原稿を書いていて昔のことを思い出しました。

 私は当時取引のあったニュルンベルクのRitzerから取り寄せたのですが、最初送ってきたのは欲しかったDB動態保存機の457号機でした。

 ところが……、試走させたところ、前後進ともライトがつかないんです。

 どうにもおかしいと思い、ネジを外したところ……、ライトがつかないのは当然で、何と電球がついておりません。

 これは参ったと思いましたが、それより何より、なんと、モーターが変更されている事に気づきました!

 恐らくですが、Sb Modelbau製のFaurhauberモーターへ交換されていたのです。

 確かシャーシーへの固定は、接着だったように見えましたね。

 慌ててFAXを送ったところ、正しい品物を送るから返送して欲しいとの返事が。

 E-Mailなど夢のまた夢の時代です。

 正直に返送しましたが、黙ってそのままにしてしまえばよかったかな。

 電球なんかなんとかなりますし。

 欧州には、走行性改善を旨とするこのようなモーター交換キットがあります。

 もっとも工作力がかなり必要とされるようですし、かなりの高額の上、日本では入手が難しいですけど。

 さて、実機は上記のように客貨両用で使用されたようですが、模型としては、小貨物列車はもちろんのこと、DonnerbuchseやUmbauwagenなどの客車も似合います。

 Die Baureihe 86 EJ Sonderausgabe II/94には、後進で蒸機ロータリー車を押す写真が出ていました。

 残念ながら、うちの除雪車は三線式なので再現できませんね

 BR 86は模型として見たときになかなかの佳品ですし、広範囲に使用できる便利な型式です。

 あまり中古が出回る機種ではありませんが、皆様も1台いかがでしょうか?

1997/12/28 入線


2018/7/13 記
2020/3/3 写真全更新、文章全面見直し、修正の上、再録
2020/8/23 Blgger用に再構成


 

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