スイス国鉄 SBB 汎用電気機関車 Ref 6/6型 11666号機 (Märklin 37322)
Re 6/6はスイス国鉄が開発した強力な汎用電機です。
山岳地帯の多いスイス国鉄は、軽量・高性能な電機を開発しましたが、Re 6/6型は連続定格 7,434kW、最高速 140km/h(設計値)、車重 120tという大変高性能な電機であり、長い間、一車体最高出力電機として欧州ではつとに有名な存在でした。
長大な全長19310mm、欧州ではあまり例のないB-B-B軸配置であり、1972年の試作車から1979年にかけて89輌が製造されました。
登場から約40年が経過しましたが、現在、事故廃車を除く全車がSBB Cargoの所属となり、主に山岳区間で客貨両用に活躍しているようです。
なお、Re 6/6型はUIC標記への変更により、Re 620となりました。
このように長い間使用されているRe 6/6型ですが、登場当時からの変化としては、上記の型式名及び、ヘッドライトの角型化、車体前面の手摺、バッファ上の小ステップの追加が行われています。 また登場当時の緑が赤、そしてSBB Cargo塗装に変化しました。
ただし、塗色の変更は長期に渡り行われましたので、角目で緑塗装というのも存在しました。
一方、こちらで紹介する11666号機のように、勾配線での後補機として使用するために遠隔無線運転装置を搭載した約30輌はRef 6/6(620f)形と呼ばれているそうです。
以上、Wikipedia スイス国鉄Re620形電気機関車 より。
さて、Re 6/6型ですが、欧州を代表する有名機だけに各社より模型が発売されて来ました。
一番古いのはHAGで、僅か2両しか製造されなかった2車体分割式の試作機を模型化しています。
その後、Lima(新旧)、ROCO、HAG(New Generation)等が続き、今回紹介するMaerklinは2010年に発売されました。
Maerklinからは、Re 6/6が何種類か発売されておりますが、こちらで紹介する11666号機は、遠隔無線操縦装置を搭載したRef 6/6型で、角目、運転室前手摺、バッファ上ステップが追加された2000年頃の姿だそうです。
さて、Re 6/6は実にかっこいいですね!
実は私にとって、Lima旧、Lima新、KATO(N)、ROCO、HAG(NG)に続く、6台目のRe 6/6です。
が、事情があり、Maerklin以外の5台は手放してしまいました。
Maerklin製品はダイカスト車体で重量感があり、またシャープな成型で実車の流麗な雰囲気がよく出ているように感じます。
妻面のこの白い部品が無線操縦装置のアンテナでしょうか?
スイスの電機はスポーク車輪なのですね。高性能機には何か意外な感じがします。
HAGに続き、バックミラーが印刷なのは、ちょっとがっかりでした。
ここはプラの別パーツでもよかったように感じます。
驚いたのは塗装です。
大変きれいな塗装なのですが、赤がつや消しなのです。
緑塗装では半つや消しは見たことがありますが、赤塗装は初めてです。
実車もそうなのかどうかはわかりませんけど。
前面もよく感じが出ていると思います。
添付部品は、ダミーのスカートだけです。
いつも通り、片側の台車の2軸を駆動します。
4輪ともゴムタイヤを装備しておりますので、牽引力は十分かと思います。
まだ試走しただけですが、ノイズもまあまあで、いつもながらの安定した走りでした。
こちらはmfxフルサウンドです。
サウンドは2011年製品だけあって、メルクリンの電機としては普通ですね。
私としては、モーター音が速度に比例しないのが気になります。
ですが、これはRe 465やp 103もそうですし、他社製品にもそのようなものがありますので、欧州において、電機はそのような見解になっているのかもしれません。
これ以外の音は、長笛、短笛、ブロワー、パージ音、コンプレッサーの音があります。
その他ファンクションとして、前尾灯が個別にon/off可能、前照灯のLow/Hiビーム切り替えが可能です。
11666号機は"Stein am Rhein"ですね。
このワッペンは、SBBやBLS、そしてSNCFの機関車が装備していますが、かっこいいですね!
メルクリンのRe 6/6は人気車種のようで、中古市場ではほとんど見かけません。
私はこの赤塗装が好きなので、今回入手できてラッキーでした。
2015年6月9日 入線
2015/6/13 記
2019/12/4 再録
2020/6/1 Blogger用に再構成
↓当方HPです。こちらもどうかよろしくお願いします。
↓当方も参加しております。実物、模型などいろいろな鉄道ブログがあります。
是非ご覧になってください。