トラブル続出……、でも……

 今日から仕事始めという方も多いと思いますが、皆様、いかがお過ごしでしょうか?


 私は1月4日が仕事始めで、1月は予算時期でもあり、一年で最も多忙な月となっております。

 このところ多忙&体調が優れず、更新もおざなりになってしまいましたね。

 それで、昨年12月はかなりなペースで増備が進みましたが、反面、数多くのトラブルに見舞われました。


1)メルクリンミニクラブ動力車不動トラブル

 家族がZをやっておりますので、某オクにて大変格安のセット(ただし動作未確認)を落札しました。

 このセットにはBR 89とBR 03が含まれています。

 まずBR 89から着手することにしました。

 古いメルクリンの機関車はグリスが固着しやすいと聞いておりましたので、点検したところ、案の定、軸が硬い状態です。

 これは固着と判断し、分解することにしました。

 まずボディを取り外しますが、BR 89はネジ止めではなく、炭庫の押しボタンを押して、車体を片側に持ち上げて抜きます。

 爪が折れたり、ボディが壊れそうで本当に怖かったですが、なんとか抜けました。

 ここまで来るとあとは底板のビスを抜くだけです。

 案の定、完全にグリスが固化しておりました。

 そこで、まず車軸やギアを取り外しました。

 硬いですし、ともかく小さいので破損に注意しながら慎重に作業します。

 結構な時間を掛けて分解しました。

 完全に車輪と切り離した単独状態でモーターを回してみます。

 Zはモーターがやられることが多いと聞いておりましたので、ヒヤヒヤものでしたが、最初渋かったものの、モーターは快調に回るようになりました。

 次にブラシ洗浄を行い、ギアと車輪を組み上げます。

 BR 89はメインロッドがないので、位相合わせの必要がありませんから楽でした。

 そして完成、緊張のうちに試運転をすると、大変良好でした。

   

 翌日、BR03も整備しました。

 こちらも全く同様にグリスの固着が見られました。

 同様な手順で、分解、整備を行いましたが、こちらは位相合わせが難しく、組み上げるのに難儀致しました。

 かなりの時間を費やしたように思います。

 なんとか破損せずに組み上げますと、こちらも大変好調に走行しました。

 このセットは相当お買い得でした。


2)NOCH 80091トランクレイアウト ”Lenz Kirch"

 これも偶然入手しました。

 国内の売価からすると相当安かったです。

 ただし、機関車(DB BR 24)はライトは点灯するが不動で、以前は動いていたとのことでした。

 上記の通り、メルクリンZはグリス固着不動が多いと聞いており、実際そうでしたので、こちらも行けると思っていましたが、そうは問屋が卸しませんでした。

 ともかくモーターの反応が全くありません。

 テスターで当たってみたところ、全く導通なし。

 恐らくコイルの断線であり、こうなってしまうと手の施しようがありません。

 修理にはモーター交換しかありませんが、こいつは台枠モーター一体なので、回転子も抜けないですし、部品も入手できない(メーカー品切れ)ため、いきなり廃車となってしまいました。

 レイアウトそのものもわかっていたことですが、問題が種々ありました。

 まず、カーブがきつくて大型車両は使えません。

 カーブで山に横腹が当たってしまいます。

 それに勾配が急で、登れないのですし、その反面、高架橋の高さが低いので、大型車両は引っかかってしまいます。

 ここは平面クロスにしたほうが実感的な走りが出来ますね。

 単機ならBR 03でも走りますが、全く似合っていないので、本来このレイアウト向けのBR 24の不動は痛いです。

 それと大きな問題が。

 このレイアウト、電源と速度調整用のボリュームが付いていますが、最低がゼロになりません。

 よって、感度のいい動力車はボリュームゼロでは止まらないのです。

 その割にはダイヤルを振らないと動き出しませんし。

 トグルスイッチで止めることは出来ますが、危険なので、私はボリュームを迂回して、メルクリンのパックを接続する線をはんだ付けしました。

 これでいろいろなパックの接続が可能となりましたので、当レイアウトに一番似合いそうなロクハンのショーティーも、専用のパックを買えば繋げそうです。

 あと、ベースが真空成形なので、昔のHO同様、音が反響するため、夜はうるさいですね。

 ただし、風景の中を走るのはいいものです。

 小型の機関車が欲しいところですが、種類が少ないので難しいでしょう。


3)メルクリンBR 74不動

 家族が買ったものですが、何故かモーターが短絡して走りません。

 十秒くらい回ることもあるのですが、必ずショートします。

 これも原因不明で修理できませんでした。


 以上、Zを2週間強、いじった感想ですが、思いのほか良く走ります。

 ただし、ミニクラブはゴムタイヤがないので牽引力や登坂力は低いです。

 その分、あれだけ小さい割には集電はいいと思います。

 他方、スパーク汚れし易く、線路のクリーニングは必須です。

 あと、中古車は必ず動作チェックを行い、不動品には手を出さない方が良いですね。

 今回、グリス固着品はなんとかなりましたが、モーターの完全不動が僅か数台の中に2台もありました。

 これはNやHOの実績と比べて、ものすごく高い不良率ですし、まして交換修理できない台枠モーターを採用しているとはつゆ知らずでした。

 やはり知るということが本当に大切ですね。



4)メルクリンのS 3/6 デコーダーが炎上

 S 3/6はドイツ型でももっとも好きな形式の一つです。

 たまたまホビーオフの通販で入手しました。

 デルタとのことでしたが、MS2で品番を入力し、電源を入れたところライトが一瞬ついたのですが、何やら焦げ臭いが!

 慌てて電源を切り、ディップSWをアナログに切り替えて、アナログパックに切り替えて振った瞬間、パチパチと音がして煙が出てきました。

 大慌てで機関車を線路からどけたので事なきを得ましたが、一歩間違えば、火災になっておりました。

 こちらは動作未確認とのことでしたが、あまりにひどい話なので、連絡したところ、返金処理となり、昨日返送したところです。

 なお車両、よく見たら元々異常な熱がかかって、プラ部品が変形していました。

 当方の操作はわずか数秒のことで、温度は上がっていませんので、元の持ち主が炎上させたに違いありません。

 メルクリンはダイカストなので多少の熱には耐えたのでしょうが、熱伝導がいいので、周囲のプラが溶けたのでしょう。

 デジタルはこのようなことが稀にあるようで、今更ながら怖くなりました。

5)ジャンク品でハズレを引く

 1/5土にPH店へに初めて行ってみました。

 ちょうど正月セールをやっていましたが、ここで買った2両が全くだめでした。

a)TOMIX EF65 56

 限定品のバラシでした。

 車体がきれいだったので買ったのですが、よく見たら、何故かGPSアンテナが2個ついていました!

 これ確か、一位側だけのはずです。

 走行もいいのでがっかりです。


b)モデモ 東急デハ80

 ぱっと見きれいだったので買ったのですが、これもとんでもないジャンクでした。

 何故かパンタが閉位置でACCで接着してありました。

 幸い、シュー部品は軟プラだったので、苦労してアセトンで剥がして再組み立てしたら、全く問題なくなりました。

 で、試運転。

 よく見たら、屋根上にACCが付着していました。

 車体は確認したのですが、またしても屋根上を見落としてしまったようです。

 家族と行ったので、待たせるわけにも行かず、焦った結果ですが、同じミスを繰り返すとは早くも私もいよいよボケてしまったのかもしれません。


 あと、KATOの国鉄5tコンテナですが、大きさが従来品と全く異なり(KATOのエラー?)、TOMIXのコキ5500には使えないのですね。

 これは全く知らなかったです。

 108円の車両箱以外は全部外れという、情けない結果でした。

 まあ、「安物買いの、なんとやら」というのはまったくもって事実ですね。

 今更ながら馬鹿さ加減に呆れてしまいます。


6)Zの冷凍車が経年劣化で変形

 ついに進出したメルカリで入手しましたが、ボディが経年劣化で変形していました。

 そんなにひどくはないですが、がっかりです。

 どうも古い製品の白いボディがだめみたいで、青は大丈夫でした。


 とまぁ、12月下旬~1月にかけては散々でした。


 でも反面、

1)は8千円程度でスタートセット+BR 03+貨車3両が入手でき、整備の結果、全て快調ですし、2)はBR 24こそNGですが、トランクレイアウトとしては結構安い価格でした。

 また、送料込み4,000円弱で入手したLifelike Proto 2000のNYC EMD E8Aですが、よく見たら軸箱が1個欠品でした。

 写真をよく見ると欠品で、説明文にも部品の特定はしておりませんでしたが、欠品ありと書かれていました。

 Proto 2000のEMD E8/9は車体の釣りフック、軸箱が紛失しやすいので注意が必要だと、この期に及んで思い出しました。

 また見落としてしまったようです。

 なお、この軸箱は飾りなので、無くても実走行には支障がありません。

 仕方ないのプラ板でスクラッチしようと思いました。


 まず連結器を交換しようと、車体を開けたら……、何か転がる音がして部品が落ちたんです。

 なんと、なくなっていた軸箱でした。

 車体の中に入っていたんですね。

 でもわずか4mm角程度のものが業者の撮影でも無くならなかったわけで……、こんな幸運は経験したことがありません。

 これには本当に驚きました。

 思わず頬をつねりましたよ。


 あと、KATOの485系初期「ひばり」が某おもちゃの中古屋に13,999円で出ておりました。

 値札にモハ484、モハ485、サハ481が入っていますとあったので、いつもの通り、中身が何かと入れ替えてあるのだと思い、見せてもらいましたが、なんと……、10両ウレタンに入れ替えてあったんです。

 迷わずゲットしましたよ。

 これ、クロ欲しさに買ったようなものですが、相前後して、みどりの4連まで入線してしまいました。

 両方ともあまり中古は見ないですし、程度も良かったので、やはりラッキーかも。


 ついでに10年くらい前に手放ししまったED18 1にも、また出会うことが出来ました。


 更には動作未確認のMarklinの2両のゲンコツ、BB 7200(三線アナログ)、BB 15000(二線アナログ)をそれぞれ約6,000円、7,000円で入手できました。

 後者は純正のHaemo仕様で、以前M.C.Schuelerの特製品を持っておりましたが、1/3以下の価格でした。

 整備の結果、両方とも全く問題なく走っています。


 まちゃけんさんに少しだけ迫るような大暴走ですが、それもこれもKATOの16番の20系11連+EF65、そしてBLIのE7A/B/Bカンタムサウンドが売れたからこそです。

 て言うか、これらが売れなかったらこんなに沢山買いませんよ。



 そして……、何よりの幸運なのですが、ちょうど同じ頃、間一髪のところで交通事故を回避できたことが三度もありました!

 ですから、模型のトラブルなんか消し飛んでしまいますよ。

 模型が全部良くても、事故に会えば先日のようにたとえ被害者でも本当に大変ですから。



 というわけで本当にいろいろなことがあった年末~正月の2週間でした。


2019/1/7 記

 

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